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塩野七生さんの大河3部作の第1作目。本書は東ローマ帝国の首都・コンスタンティノープルのトルコ皇帝マホメッド2世による攻略がモチーフ。
最初に登場人物たちの日常から当時の状況やそれぞれの人物像が描かれるので、後半の戦記部分に飽きてしまう事がない。歴史小説のおもしろさは登場人物の魅せ方にあると思うが、そのあたり、構成が上手い。
コンスタンティノープルはどうやっても落ちるわけだが、結果がわかっていても、先を続けて読んでしまう。
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正統なローマ帝国の継承者ビザンツ帝国の終焉を描いた作品。
当時のキリスト教圏に暮らす人々のイスラム教への恐怖心がイラク戦争に見られる今日の災いの遠因となっていると言ったら言い過ぎだろうか?
参考Flash http://www.geocities.jp/whis_shosin/bizan.html
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ひとつの国の終焉を、そこに住む人々の目線を織り交ぜて描いている。「ロードス島攻防記」、「レパントの海戦」との3部作ながら、これ一冊でも寝不足必至の大作。イタリア在住の作者の感性が好き。
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コンスタンティノープルを征服しようとするトルコとビザンツ帝国の攻防を綴った作品。15世紀の話であるが、活き活きと描かれた人々と綿密に記述された世界観が、500年以上もの時の流れを感じさせない。読後、トルコにまた行きたくなった。トルコ旅行に行く前に読んでおけばよかった・・・。
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はじめて読んだ塩野七生の本。寝転がりながら一気に読みました。これを読むとヨーロッパ史に興味を抱くので注意。
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「あの街を下さい」オスマン・トルコの若きスルタンが望んだとき、ビザンチン帝国の滅亡は決定されました。それでも最後まで抵抗を続けたビザンチン帝国と、支援しつづけたヴェネツィア共和国。戦いの手を緩めないスルタン。三者三様の知略をつくしたコンスタンチノープル攻防戦。最終的にコンスタンチノープルは陥落し、ビザンチン帝国は滅亡しますが、オスマン・トルコとヴェネツィアの戦いはこの後も「ロードス島攻防記」「レパントの海戦」と続きます。塩野さんの抑えた筆致が、戦争と政争を際立たせてます。
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トルコに行く、ということで友人に薦められた本。
でもトルコに行くことはなくなった…
内容は東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルをめぐるオスマントルコとの戦いを描いた小説。小説といっても史実に基づいた歴史の本って感じ。
堅い内容ながら面白い。
それがこの筆者の実力ですかね。他の本も読みたくなりました。
世界史に関する知識のなさを実感。もうちょい勉強しないと。。東ローマ帝国ってなにか知らんかったし。。
ってかこの時代あたり知らなさすぎや
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海戦モノ3部作の第1作。東ローマ帝国の首都として千年以上も栄えた大都市が、イスラムの侵攻の前に滅んでいく様を描く。日本人には深く理解しにくいイスラム世界とヨーロッパの歴史的な確執がよく分かる。歴史物としてではなく、名もなき人々の人間ドラマが読ませる。
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2006年7月4日読破。トルコ旅行へ行ってきたので、トルコがらみの本が何か読みたくて読んでみました。
主要登場人物が多くて、最初ちょっと訳がわからなかったですが、半分過ぎたあたりからぐっとのめりこんじゃいました。
おもしろい・・・あのあたりの世界史ってあんまり興味なくて記憶に残ってなかったんだけど、これはおもしろい。
なんと言っても21歳のマホメット2世(最近はメフメト2世って表記されることが多いようですが)がすごい。
ビザンチン vs. オスマントルコの構図が、老人 vs. 若者に思えてくるから不思議だった。49歳の皇帝が率いる
古の大帝国ビザンチンと21歳のスルタンが率いるオスマントルコ。二人の活力の違いがそのまま戦いに表れてるようでした。
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正に「コンスタンティノープルの陥落」。中世時代ヨーロッパとアジアの厚みのあるバックボーン、魅力的な青年〜中年の登場人物。塩野さん初でしたが文句なしでした。
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読んで2ヶ月後、イスタンブール(コンスタンティノープル)まで飛びました。グランドウォールの修復も手伝ってみました。
現地を旅行する機会があれば、ポケットに忍ばせておくといいですね。
すでに数冊目です…。
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200608/おもしろい!!ヨーロッパ史を学ぶことにする。メフメト2世。トプカピ宮殿。トルコに行きたい。イタリアにも行きたい。
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塩野七生の三部作と言われるキリスト世界とイスラム世界の対決を都市国家ヴェネチアから見た連作の一作目。圧倒的な力をもつイスラム帝国に風前の灯火の東ローマ、手に汗握る攻防戦。熱いです。
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『地中海戦記』三部作の第一弾。
歴史書としても、小説としても面白い。
このシリーズを読んで以来ずっと、私が一番行ってみたい国は『トルコ』。
しかし未だに行けていない…。
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地中海三部作第一弾。1453年5月のビザンツ帝国崩壊が題材。さまざまな人間の伝記をもとに構成されている。
ところどころに小説的な要素も含まれているが、やはり塩野氏は歴史書のスタイルに徹したほうが良さがでると思う。登場人物の観点から描かれるシーンも少なく、人物造形も浅く、小説的要素を導入するには中途半端すぎるのだ。
また、このような短いスパンの作品よりも「海の都の物語」のような長いスパンの作品を描いて歴史の雄大さを描くほうが筆が冴えているような気がする。