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小さいころ読んで、久々に読みたくなって探してみた。
そして図書館で見つけて読み進めていったらガチ泣きしそうになって慌ててトイレに駆け込んだ。
魚たちがせつない。最後でお守りを渡された魚が、自分に貼るんじゃなくて「俺よりも辛い大将に」ってお守りを渡すのが、また泣ける。
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先生の誤解は解けたのだろうか。
怒りがテーマなのだと思う。
どうしようもない怒り。
この世の中や、自分自身に対する怒り。
それを解きほぐすのは、自分以外の誰かの心。
怒りの原因が解決するわけじゃない、失われた時も、モノも、戻りはしない。
だけど、ずっとそれに囚われていては先に進めないから。
でも、難しいよ。そこから解放されるのは。
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幼少期未読作。これは子どもの頃に読んでいたらトラウマ級の怖さかも。人間以外の生き物にも敬意を払い、命を大事に扱おうという教訓が込められた作品。確かに大ゴイの過去は悲惨だった。強欲な人間の末路も哀れだが、誰も死なないところが児童文学らしい。カッちゃんの運動苦手エピソードはあまり要らなかった気もする。キラップ女史って何に出てきた登場人物だったか思い出せない。
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一円玉を身体に貼り付けた人々がパニックになる"死魚の豪雨"はなかなか残酷だった。冒頭では怒りに支配されていたカッちゃんだが、運動が苦手であるエピソードに凄く共感した。水色と黒色のクレヨンらは暗い話を少し明るくする担当。
月のたまごに登場した開祖ダミャーニナ師や愛馬スーダンの像や、住まいだった青目庵、今では二代目庵主になったオルガ、文化財保護局長のキラップなど、懐かしい面々が登場したのは嬉しい。
クライマックスとも言える死魚の豪雨自体がこの本の殆ど終盤であり、そこから護符を大ナマズに渡して現実に帰ることになるが、終わり方が駆け足という感じであっという間で物足りなかった。これも上下巻に分けても良かったのではないか。