電子書籍
ホームレスから教祖へ
2016/11/26 21:02
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名証券会社サラリーマンの転落。所持金3円、ホームレスからの大逆転。 生々しいホームレス生活の描写。実際に体験したかのよう。世間の尺に捉われず生活していると思っていたホームレス、実はそうじゃなかった。彼らにも透明な鎖は絡みついている。新参者はどこへいっても新参者。正に「ホームレス」。全てがアウェイ。そんな状態からの奮起、そして知恵を使ってのし上がっていく過程がほんとうに面白い。毎日が戦いだ。いかに所持金を増やして行くか、主人公にとっては命がけのゲーム。出会った面子の良さに主人公に残されていた運を感じる。
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投稿者:竹匠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2013.12.30読了。 ゼロ(マイナス)からの出発。下巻が楽しみ。
紙の本
ホームレスの男が、新興宗教を立ち上げ逆襲
2022/08/19 16:32
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投稿者:lucky077 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大手証券会社勤務からホームレスに転落した男が、新興宗教を立ち上げ、逆襲する。個性ある二人を主人公が上手くコントロールし、なんとか起動にのせるところまでが上巻です。下巻でどう展開されるか、雰囲気的には怪しい気がします。
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2014/01/22読了。上下巻でかなりの長編でしたが一気読みでした。
証券会社のディーラーからホームレスに転落した主人公が、ホームレス生活を送るなかで出会った仲間の才能を見抜き、新興宗教「大地の会」を立ち上げるという話。立ち上げた新興宗教は順調に会員を増やし成長していくが、それだけ綻びも生じ始めて、主人公を追い詰めます。
ホームレス時代のサバイバル生活も、宗教を興してあの手この手で会員を集めていく過程も、リアリティがあってすごく面白く読めました。
なにごとも綿密に計画をたて、自分で抱え込もうとする主人公の性格に、新興宗教の成長、成熟がうまく絡んでいってて、うまい構成だなーと思います!私も割と、自分でぜんぶ把握しておきたい性格なので、主人公にはかなり感情移入して、最後のほうは読んでて苦しくなっちゃうほどでした。
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ささいなきっかけから全財産が3円になるまで転落してしまった男。彼は二人の男の出会いから新興宗教結成という計画を思いつく。
主人公の転落の様子、ホームレス生活、宗教団体結成後とどれをとっても非常にリアルに描かれています。細かいエピソードも丁寧に拾い上げ、人間心理を巧みに描き、犯罪小説的な一面もあり、ところどころに荻原さんらしい言い回しもあって、まだ上巻ながらとても納得のいく完成度の高い作品でした。そうしたエピソードの完成度に加え文体もライトで読みやすかったため、物語の進行はどちらかというと遅めの作品だと思うのですが、それもあまり気にすることなくどんどん読み進めることができました。
登場人物たちも人間らしい人物もいれば、仲村というどちらかというと人間離れした人物もいて、そこら辺の書き分けがしっかりしていないとダメな作品だと思うのですが、それもばっちり!三人とも個性がしっかりしていて彼らのバラバラながらもチームプレイで、会を大きくしていく様子はどこかがんばれと思ってしまいます。
宗教にはまっていく人たちの描写もリアルでその分余計に恐ろしい……。普通の人を描くのが何より巧い荻原さんなので、その分リアルさが増しているように思います。オウムもこんな感じで人々を取り込んでいったのか、と思うと改めて自分も心理誘導には気を付けないといけない、と思ってしまいます。
ゆっくりと確実に成長していく新興宗教「大地の会」。その行き着く先はどこなのか、非常に下巻も楽しみです。
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久しぶりの荻原さん。この人の作品はほんわか暖かくて、気がつけば最後は泣いてしまうという大好きな作家さん。
新しく文庫化されたということで、あらすじを読んでみるとなんだか不穏な空気。
いつもとテイストが変わっていて、新興宗教を扱っている。少し不安だったけれど、読んでみるとやっぱり荻原さん。おもしろい。
一気に上巻を読み終えた。この調子だと下巻もすぐだな。
感想は下巻。
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ホームレスの話がどこまで続くのかと思ってたら、宗教団体設立に話が移ってからは引きこまれるように一気読み。
人間、自分が特別だって思うとインチキでも信用しちゃうもんなんですね?
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どん底から這い上がる準備段階の上巻。
あっという間に読み終わりました。
こんな便利な生活から一変してホームレスになったら
私は生きるっていう意思を持ち続けれるか考えてしまった。
どういう風に社会に復讐するのか、下巻が楽しみ。
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第一章 祈るべきは、我らの真下/第二章 我が名を皆、大地と呼ぶ
ホームレスでも起業ができる?
元手があれば、メンバーがいれば、社会の流れにのれば‥
そうして始めることが出来た彼が、あまり幸せそうでないのはなぜだろう。
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面白くて一気読み。
結構ひどい展開の話なのに、随所随所のユーモアのせいなのか、ほんわかした可笑しさがあるのが不思議。
早く下巻も読まなきゃ。
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映画で感動したあの明日の記憶も荻原浩さんの作品だったとは露知らず今回初めて作品を購読しました。
主人公のホームレス生活は荻原さん自身がホームレスとしての体験があるのでは⁉︎と思うほど話しにリアリティを感じました。
ユーモアも織り込まれていて面白い。
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20140110上下とも読んだ。出だしのホームレス生活の描写は悲惨で、リアルだ。普通のサラリーマンから半年でホームレスになってしまうとは驚きだ。一度転落すると這い上がるのは難しい。自分もそうならないように、家族を守るために人生のほとんどを投資する会社に貢献できるように必死になって頑張っていかねば、と誓った。
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「砂の王国(上)」
全財産は3円からの逆襲。
前職は証券会社のディーラーだった山崎は、些細な事から仕事を失い、無職になった。無職になった後も信頼した男に全財産を奪われ、遂にホームレスになった男は、ホームレスの式たりを学びながら、自分から全てを奪ったタジマを探そうとする。
しかし、エセ占い師とホームレスでありながら神に選ばれた顔と風格を漂わす大男と出会った事で、山崎はある事を思いつく。そして、上巻は、山崎が仲間2人と共に宗教団体を起こし、徐々に規模を拡大していく所で終わります。
上巻としての感想は、可もなく不可もなしと言った感じでしょうか。面白くなるなら下巻と思います。衝撃のラストらしいので期待値を上げとこうかなと。
しかし、ホームレスの現状、人を操る心理、そして宗教団体と現実社会とリンクする事が多くて、なんかそわそわしてしまう。それに、砂の王国というタイトルは、言葉の通り砂のように王国は簡単に崩れさると言うことなんだろうか。いや、それだったらなんか当たり前過ぎて嫌だな・・・とかなんとか考えてしまう。
とにかく下巻を読まないことには何も分からなさそうだ。
因みに、私はしっくりしない所が多々あります。例えば、山崎がホームレス狩りにあった時に、仲村(大男)に助けて貰ったシーン。助けて貰った事で競馬に行くんだけど、何かの前フリかと思った私はそこで競馬に行くってなるか?と疑問に思っちゃいました。
いや、確かにエセ占い師は競馬にはまっていたし、それしか金を稼ぐ手段が無かったかも知れんけど妙にしっくりこないんですよね。仲村の神秘性をちょいちょい出していただけに。
とりあえず上巻だけ先に読まず、下巻も用意してから読むことをお勧めします。
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失業してホームレスになった山崎遼一は、底辺の生活から這い上がるため、新興宗教を立ち上げる。
物語のスタートはホームレスの生活から始まっていて絶望的というか、内容的に重いんだけど、文体は軽めで読みやすい。
上巻は、新興宗教を立ち上げて信者が増え始めるところまで。
なかなか順調に見えるんだけど、「砂の王国」ってタイトルなので、団体がどう崩壊していくのか興味深い。
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ホームレスまで落ちた男が、寝泊まりする公園で知り合った辻占と謎の青年をかつぎあげ、新興宗教を立ち上げる。ホームレス時代の描写がリアルで面白く、宗教を立ち上げるための資金を得るために、競馬場で勝負に出る。話を進めていく上で書かせないところだけに、その描写が丁寧で説得力があった。下巻へ続く。