電子書籍
綾崎ワールド
2017/01/30 18:26
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投稿者:さるこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
綾崎先生の作品で一番好きな物語です。
登場人物みんな、大切な人へのとても優しい、深い愛を感じます。
電子版ではその後の物語も読めて、とても嬉しかったです。
紙の本
一歩を踏み出すきっかけ
2010/12/18 00:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
結城佳帆は12歳の時に両親を亡くし、年の離れた妹・真奈と二人きりの家族で過ごしてきた。その妹は、中学の時にした不注意の結果がもたらした出来事のために、家の外に出なくなってしまった。姉は、そんな妹の目を外に向けようとして、自分が一目ぼれしたイケメン司書の話を持ち出す。
舞原葵依は舞原私立図書館の館長を務めている。4年前に妻の舞原雪蛍が失踪してしまい、失意の中に引きこもったのを心配した一族が、彼を館長に推薦したのだ。結城佳帆は、千桜インシュアランスの同期である長嶺凜のお使いを頼まれた関係で、彼に出会う。
図書館職員の楠木風夏や逢坂星乃叶の隠然たるサポートもあり、半ばストーカーまがいのこともしつつ、佳帆は葵依の自宅にたどり着き、話をするチャンスを得ることになる。
「蒼空時雨」からは楠木風夏、「初恋彗星」からは舞原星乃叶、「永遠虹路」からは舞原七虹が再登場する所は、これまでのシリーズとは少し異なっている。だが、全体的な雰囲気と、構成の特徴は変わっていない。
作者としてはこのシリーズを「花鳥風月」シリーズと呼んで欲しいそうなので、どういう雰囲気の恋愛小説かはイメージしていただけるだろう。全体を哀切な空気が覆っており、その中に最後まで貫き通す芯がある。そういった、雰囲気で読ませる作品だと思う。
あとがきは真面目なんだけれど、少し笑ってしまった。
紙の本
花鳥風月シリーズ
2020/11/02 16:06
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投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初、佳帆の館長さんへのアピールが凄すぎて引きました。奥さんいるって言ってるのにも関わらず引かない姿勢にドン引き。会話も引っかかる部分が多かった。中盤以降、謎が解けてきて納得。舞原家の遺伝子は相変わらず凄い。
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表紙の葵依さん…ツボりました(笑)
前作に出てきた皆様のその後が描かれていたのが、嬉しかった。
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君は知らないかもしれない。私が君にたくさん助けられたことを。支えになっていたことを。君は私に言った。ありがとう、と。こうやって人は気付かないところで感謝し合って生きているんだね。
愛で穿たれた傷は愛でしか埋められない。絶望して、もうこんなつらいものは要らないと思う時もあるだろう。それでも自分は決して独りぼっちではなくて、きっとその時ようやく他から注がれる愛に気付くのだ。傷跡は消えない。しかしその愛は雪のように降り積もり、時間と共にそっと傷跡を癒やしてくれるだろう。忘れられない想いは抱えたまま。
小さな嘘はいつしか愛に変わった。ただ、貴方に惹かれたのは嘘じゃない。この恋は本物だ。
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ジャケ買い。
登場人物の台詞が、少女漫画のようで、ちょっと痛いなぁと思ってしまいました。恋愛小説は苦手だと痛感。
話の構成には驚きました!!!!すごい!決して映像化できないって言うのは、ある意味小説にとっては最高の誉め言葉ではないかと思います。
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ワカマツさんの書くメガネ男子に負けて購入しましたが、とってもいい話でした。最近わりとよくある展開だったので、読めてしまったところもありますけど、時間のブレさせ方が上手いと思います。そして何より、幸せな気持ちになれる読後感が重要です!
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一番最初の空気で、あれ?と思いました。
時間軸が違うのは気付かなかったので、気のせいかーなんて思ってました。
喪失と、再生の序曲。
決して埋まらない闇があるように、光射す場所にも出会うことはできる。
いろんなものが自分の内側と重なって、酷く引っ張られました。
綾崎さんの世界は、わたしにとってはいつもそうだけど。
出会いの隣に、いつだって別離は寄り添う。
影のように、音もなく。
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後半まさかの事実に驚き!
最初引っかかってた事が解決した。
スノードロップの言い伝えの話は綺麗で
印象に残った。
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毎度のことながら、綾崎さんのセンスのよさ。
物語に感じる不思議な違和感。
そして最後のどんでん返し。
面白かったです。読みやすいし。
舞原一家、好きです。笑
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ちまちま読み進めていくつもりが続きが気になって一気に読破してしまいました……。
一見ただの恋愛小説だと思って読み進めていくと、後半度肝を抜かれます。
今回の物語構成はとても巧妙でした。真実が示された途端にいい意味の鳥肌が立ちました。これまで出た作品中、もっとも評価が高いのも頷けます。小説だからこそ描けた物語といっても過言ではない気がします。
喪失の痛みを知った二人の再生の物語です。
これは良い本。
そしてなによりかにより、葵依さんのキャラクターがどツボ過ぎました。あの境遇といい、ダメ人間っぷりといいど真ん中すぎて困りました……。
佳帆ちゃんも、最初は妹を溺愛し過ぎじゃねえのとか思ったんですが、物語後半の彼女は切ないくらいに綺麗でした。これは葵依さんも惚れるよな……。
これからは二人で『未来』を愛していって欲しいです。
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綾崎さんの小説はラブストーリーだけどベタベタしてなくて、それでいて重みや深みがあるのが好きです(・・).+゜
現実味があまりないと言う人もいると思うけれど私はそんなところも含めて全部の作品が好きです…!!
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両親をなくし2人姉妹で仲良く暮らす姉と最愛の妻を失くし生きる希望を持てないイケメンの物語。
相変わらず、ありえない純情モノだけど、思ってもいなかった方向に進むストーリーが好き。
完全な独立した物語でこれだけでも読めるのだけど、前3作の登場人物がちょいちょい出てきて、前作を思い出させてくれるのでなかなかよかった。
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心に傷のある人々。そんな言葉が浮かぶ一冊です。愛しいという文字はカナシイとも読みますよね。そんな印象です。
この方の本は繋がりがあるものとしても読めるし、一冊でも読めるから良いですね。ただ、一冊だけだと舞原が謎過ぎる気がしますが。
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今回はなかなかの良作。
姉妹の年齢差から時間軸が違うのではとは思ってましたが、ああいう結末とは……
次巻以降で二人のその後が描かれればよいですね。