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時を刻む湖-7万枚の地層に挑んだ科学者たち みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー25件

みんなの評価4.4

評価内訳

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25 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

奇跡の湖です

2015/11/16 09:14

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:obandegans - この投稿者のレビュー一覧を見る

近頃読んだ本の中で際立って面白かった一冊。下手なSFよりもずっと奥が深いし、なまじのミステリーよりもぞくぞくするストーリー。そして最後には大きな感動が湧き上がってくる。
「福井の湖、考古学の標準時に」と始まる本書の湖が「水月湖」奇跡の湖です。湖底の地層から7万年分の年縞が見つかり、炭素年代測定法を補正しつつ5万年間の時間目盛精度を飛躍的に向上させた。
 年縞の1年に相当する厚さは0.6ミリ程度。これが45メーター。綺麗に残るには条件がいくつも必要だった。先ず水月湖には流れ込む川が無かった。つまり湖底を乱す水流が無いということ。また湖底は30メーター以上の深さ。湖面の風等の影響も受けない。そして湖底が酸欠状態を保ってきたことが重要。酸欠すなわち生物が居ないと言うことで、湖底をかき混ぜることは無い。条件が一つずつ出てくるけれど、次のものには本当驚く。水月湖は埋まらない湖だと言うのだ。
 一年分の堆積層は薄くても、何万年も経てば湖を埋めるには充分の厚さとなる。ところがこの水月湖は湖底がだんだん沈んでいく湖なのです。近くにある三方断層に引き込まれるように沈んでいる。そしてその沈み具合が絶妙のバランス。
 世界の中で何処にも無い、この年縞を1990年代に北川浩之が数えようと考えたこと、そして数えきりC14炭素年代まで確定させていったことは大きい。それに続く成果そして挫折も物語を生む。
 次いで著者の関わる時代が来る。イギリス、ドイツと連携しての力強い協力体制で年縞7万枚を新たに数えきる。アメリカサイドとの競合もエキサイティング。新たな技術の発見発展は続く。
 最後には全部がまとまる形で科学の基となる標準時計が出来上がる。画期的な成果と言って良い。国を越えライバルを包み込むようにして出てくる研究上の次のステージ。基礎研究がこんなにワクワクするとはそれこそ大発見です。

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紙の本

プロジェクトX

2023/04/04 01:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

とても壮大な科学者たちの戦いの記録。

これだけの大事業でも、
価値はわかる人にしかわからない。

日本にある湖の研究なのに、
費用がイギリスから出ているというところが、
今の日本の現実というところ。

大きな成果を生み出すには
1人の人生はあまりに短い。

たくさんの人が命を削って
あるかどうかも確かでない目標に向かっていく様には
畏敬の念しかない。

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紙の本

価値ある地味な研究

2017/11/26 20:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:aki - この投稿者のレビュー一覧を見る

湖底の地層7万枚を4年もかけてひたすら数える。その間、論文発表なし。
なんと地味な研究。しかし、アフリカから地球の隅々まで拡散していく人類の歴史を知る上で非常に重要な研究。
国を越えての協力や競争もあり、ハラハラドキドキしながら読めました。

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紙の本

地球5年万の標準時計

2016/10/29 15:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mabo- - この投稿者のレビュー一覧を見る

三方五湖は夏季になじみの場所。湖畔の宿に宿泊したことも。

その水月湖の湖底70mから5万年分の世界標準時計を作成した
科学者の苦労の物語。

素人にもわかりやすい丁寧な説明で探偵小説を読むように
一気に読ませる感動の書籍である。

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紙の本

よい本でした

2016/04/20 23:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:falcon - この投稿者のレビュー一覧を見る

このような世界的に名前が知られた湖が日本に存在していたことを、この本を通して初めて知りました。また年代測定の世界では、この湖でのデータが基準になっていること等、今まで知らなかった情報が盛りだくさんで、本の値段や厚さに対して、内容がとても充実していると思います。

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紙の本

泥の層から世界標準をつくる科学者たち。

2016/03/13 15:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本には地層を使った「世界標準」がある。その研究者が「世界標準」に認定されるまでの研究を紹介したのが本書である。

 化石や遺跡のニュースなどで使われる「およそ何年前」という数字はどうやって出されているのか。「何年に建てられた」と書物に記載があるものでさえ、年号を西暦に換算したりという作業が必要になったりする。何千、何万年という時間をきっちりと算定するためには何が必要なのか。著者自身が関わり、世界標準に採用されることになった「水月湖」の調査を記述しながら、本書はそういった「考え方の基礎」もわかりやすく説明してくれる。
 「何年前かがはっきりわかる地層が保存された場所があれば、そこから何年前かがはっきりわかる試料がとれる。それを基準にすればよい。」言葉にすればこんなに短いのであるが、それが何万年分を一年ずつ数え、試料を取り出して測定するとなればそれば短い努力では到底終われない。地層を採取し、細かい層を数え、中の資料を取り出すという文字通り「泥臭い」作業の話もあるが、大規模調査のための資金獲得や世界中の研究者との連携プレーなど、さまざまな研究現場の状況が本書にも描かれていてリアルである。

 世界標準を決める際、1993年には異なる場所の調査結果が採用された。著者たちは2006年のプロジェクトでさらに正確な、さらに長い期間をカバーする結果を出そうと試み、ついに2012年の世界標準に採用されたのである。
 きっと著者自身がそうなのであろう、地道な研究の本であるが、生真面目だがわかりやすい文章にじんわりと徐々に引き込まれていった。奇をてらわず、しかし問題の本質が良く理解できる、最近の科学の一般書の中でも秀逸な出来栄えではないかと思う。少なくとも、私の中では長く残るであろう良書の中に加わった一冊である。これからは新しい化石の話などを耳にしたら「レイク・スイゲツ」を思い出す事であろう。

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紙の本

年功序列

2016/01/08 10:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:太平洋戦争 - この投稿者のレビュー一覧を見る

放射性炭素?年代?年縞?面白いと言えば嘘になるが読み易くて良かった。研究成果に敬意を表します。

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紙の本

水月湖を世界標準時に押し上げた科学者達のドキュメンタリー

2015/10/28 22:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:komagataya - この投稿者のレビュー一覧を見る

「時を刻む湖」とは福井県にある三方五湖のひとつ、水月湖のこと。この湖底にある堆積物を使って、考古学の年代測定に必須の炭素の放射性同位体C14の濃度を測定して、考古学的な世界標準時にしようと努力した科学者達のドキュメンタリーです。
 1991年の掘削から始まり、世界標準時として採用される2012年までの間に試行錯誤を繰り返し、研究費という壁を乗り越え、いろんな国の研究者を巻き込んで、研究と実験が進んでいくあたりは、なかなかスリリング。
 そして、標準時の意義と標準時になることの意味も分かりやすく解説している。シンプルに数え上げ、分析することが、7万回となるといかに難しいか、シンプルな困難さに立ち向かって行く当たりもヒシヒシと伝わってきて一気に読んでしまいました。

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2015/10/12 17:28

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2015/11/27 08:17

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2016/01/06 21:57

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2016/01/31 19:45

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2017/07/10 10:39

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2017/09/03 19:47

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2018/03/21 17:48

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