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(2017.01.08読了)(2016.12.04購入)
【目次】
第一章 井伊谷の少女
第二章 崖っぷちの姫
第三章 おとわ危機一髪
第四章 女子にこそあれ次郎法師
第五章 亀之丞帰る
第六章 初恋の別れ道
第七章 検地がやってきた
第八章 赤ちゃんはまだか
第九章 桶狭間に死す
第十章 走れ竜宮小僧
第十一章 さらば愛しき人よ
第十二章 おんな城主直虎
(「BOOK」データベースより)amazon
戦国時代に男の名で家督を継いだ「おんな城主」がいた―その女性こそ、「井伊直虎」。幕末の大老・井伊直弼の先祖にして、徳川家康の重臣・井伊直政の養母である。時は戦国。遠江(静岡県西部)・井伊家は親族の男たちが皆死んでしまい、御家断絶の危機にあった。その井伊家を救うべく立ち上がったのは、尼になっていた当主のひとり娘・おとわ(のちの直虎)だった!―みずから運命を切り開き、戦国を生き抜いた直虎、その激動の生涯を描く。
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今唯一見ているドラマのノベライズ。
一話ごとに別れていて、テレビの内容に沿っているので、見やすくその時の感情が垣間見得て、うんうんそうだったんだよね、やっぱり…と思うことたびたび。
早く次巻が読みたい。
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戦国大名は自分の領国内は一円的に支配し、自己を領国内の最高権力とする法治国家にしようとしました。だから戦国大名は分国法を制定しました。喧嘩両成敗として自力救済を禁止しました。室町幕府の下では荘園が朝廷や寺社の権威を盾に守護の立ち入りを拒否する守護使不入が認められていました。
しかし、今川義元は「仮名目録追加21条」で今川領国の秩序維持を行っているのは足利将軍家ではなく今川氏であるとして、守護使不入を全面否定しました。だから小野政次が南朝を持ち出して隠し里を正当化したことは際どいものでした。
後に井伊直虎は女地頭として今川氏に井伊谷の支配権を認めさせますが、地頭という鎌倉時代以来の官職で認めさせたことは重要です。戦国大名が家臣に領地を与えることとは異なり、鎌倉時代の守護と地頭は、主従関係はありません。現代人から見ると、女地頭と言うと女の方に注目が行きますが、地頭も重要な意味を持ちます。