投稿元:
レビューを見る
「商業主義が最強のアスリートを生む」、露悪的とも言える惹句が読後に真っ当な主張に変わります。丹下健三の建築には皇紀2600年の大東亜共栄圏の都市計画がベースにあった、と聞いたことがありますが、日本のスポーツ行政にも戦争遂行のための国民体力増強計画があった、とは…!これ、スポーツの話だけでないのかも。産官学の新しい連携のカタチが早急に求められていて、その先にだけ新しいスポーツビジネスが生まれるのかも。マツダスタジアムやKOBOスタのような地方からその先進事例がが生まれてくるのは中央集権制度が身動きが取れなくなっているからか?この本はスポーツについてではなく、現在進行形の日本の物語だと思ってしまいました。
投稿元:
レビューを見る
文科省が発表した2025年にむけてスポーツ市場を15兆円にするという計画を考えていく上で非常に重要な課題が指摘されています。スタジアムはスポーツ体験の一丁目一番地であることはVRやMRが普及してくるまでは揺るぎないものであるはずなので、そこをいかにドル箱に変えていくことができるかが普及や育成に繋がっていくと改めて感じました。
投稿元:
レビューを見る
全体的には性善説をベースにしていますが、私はゲスなので、勘ぐります。
採算性度外視の箱物施設は、壮大なマネーロンダリングかと。税金→建設会社→献金・天下り。各施設のトップに採算性を要求すると、経営能力の無さが露呈するので、公共施設・スポーツ=金儲けダメという建付けにしているものと。
陸軍省、厚生省系から文部省へとつながる学校体育。組体操というは軍事教練の残滓ですかね。教師にも頭を下げてお金をもらう概念が無いので、そこから派生するスポーツに採算性があろうはずもなく。公共性といいながら、利用しない人はとことん利用しないのが体育施設とも思うのです。つまりは、一部の人しか利用しないのに公共性?という意味です。
投稿元:
レビューを見る
スポーツ産業の裏側と日本スポーツの問題点が明確化されており、導入にはもってこいの一冊。国立競技場の舞台裏も興味深い