紙の本
今、必要なことがあります。夢に向けて、できることから。
2011/06/30 21:09
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
つい最近、憧れのT先生の講演を聞いてきました。「販促のコンサル」の方なんですが、「売る」ということに対しての考え方を変えてくれる方です。その講演の中でのキーワードをあげてみると、
・企業の顔が見えるメッセージを出す(「誰が」という部分)
・通販企業であろうとも、「お客様との関係性」が求められる
・「共感・共鳴」が大事。これがあって初めて「販売」が成り立つ。
・その製品を使ってどうなるか、買うのはその製品であるべき理由を伝える
等々...深ーく、感動したものです。そりゃあ、感激しました。セミナーという「多対一」という場面では珍しく、感動のあまり泣きそうになるほど。講師の方が発する言葉もそうなんですけれど、熱意とか、表情とか、すべてがこちらに向いていて、テクニックやスペックなど、表面的なものがそこには一切ないことに心を動かされたのかなあ、って感じています。
セミナーでそんな話を聞き、そんな記憶がまだ十分に残っている状態でこの本を読み始めました。偶然かわかりません。が、そこには日米の違いや、事例として挙げられている企業の規模の違いこそあれ、本質的には同じことが書かれているのです。
本書では、「あの」今やユニークさのみならず数字的な規模も知名度も何もかも世界的となったアップルCEO、スティーブジョブズの考え方、のみならず同じような考え方をもって、イノベーションを成し遂げた事例が並びます。そこに共通していることは...
・メッセージ、ストーリーを正しく伝えることの重要性
・製品ではなく、夢を売ること
・情熱が大事。これは今直面している仕事という範疇だけに限らない。
個人的には、iPhoneやiPadを使っていない。MACユーザーでもない(一時期だけ使用)のだが、やっぱり気になる存在であることは確か。「機能性」という点でiPhoneではない(後発の)スマートフォンを使っているが、これだってiPhoneの存在があったからこそ、スマートフォンに変えようという動機付けがあったわけで...やはりその存在は衝撃的ですよね。確かに世の中が変わっている感じがするよね。全員が全員、自分のようにiPhoneにしたわけじゃないけれど、その登場によって確かに「変化」が、しかも大きな「変化」が生じていることは確かです。
これから先は、この「変化」をどうつかんで、その流れに合ったことを考える必要がある。ジョブズのいう、
『パーソナルコンピュータが買えればいいという時代は終わった。今はコンピュータで何ができるのかを知りたいんです』
これです。これに対して的確なソリューションを的確なタイミングで提供、提案すること、これですね。この感覚を以って、伝えるテクニックについては、それこそアップルの広告展開に見られるテクニックだと思いますが、まずはイノベーションと呼ばれる考え方を徹底することだと思う。テクニックはあくまでも「考え方」というベースの上に載るもの。「それだけ」では成り立たないもの、なんだよ。
さて、「イノベーション」ですが、これはまさにテクニックや教科書で到達できるものではなく。常にアンテナを張りめぐらせ、興味の範囲を広げて、好奇心を持つこと。そして焦点がしぼれたら、そこに対して一心不乱に集中すること、だろうと思います。「イノベーション」を成し遂げた経験が自分にはありませんので、なんともいえませんが、ジョブズやこの本にでてくる事例を読んでも、尊敬する自分の周りの先生に接しても、これらの「熱さ」「真剣さ」は伝わってきます。
以前誰かから、「イノベーション=ふたつの相反する課題を同時に達成すること」と聞きました。そりゃあ簡単なことではないですよね。でもだからこそチャレンジする価値もある。本と講演と、ダブルで叩き込まれました。「熱い」気持ちで取り組む。なんらかのアウトプットをする。小さなことから、できることからはじめていこう。どんなイノベーションだって最初はそんな「小さな」ことだったのだろうしね。
【ことば】イノベーションが目的とするのはクールな製品や...技術をつくることではなく、人々を幸せにすることだ...
iPhoneの開発も、iPadも、ザッポスも、すべてこの考え方が根底にあるんだろうね。そして「誰かを笑顔にする」目標を目標を持って作る、って、すべての人(製品を作る人も)を幸せにする。それを読んだだけの人だって幸せになれる。これだね。これに向けて真剣に取り組むこと。
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http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3753799
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Appleが、そして元CEOであるスティーブ・ジョブズがiMac/iPod/iPhone/iPadと言った宇宙に衝撃を与える製品をリリースできたのはなぜか?という答えになるかもしれない一冊。
ジョブズの言葉言葉を深く読み解き、アップルやジョブズが目指している方向性を探る上では本書は非常に役に立つと思っています。
私は、Apple製品については利用者の立場なんだけど、Apple製品を使うことに関して「気持ちいい」と感じている。それは何故か。
本書ではその答えが書かれていて、興味深いです。
中身について一言。サブタイトルに「7つの法則」ってあるけど、結構無理やり感が強い気がします。「宇宙に衝撃を与える」って法則でもなんでもない気がするんだけど。強いて言うならこの章は「夢を信じる」ってことかな。詳細は本書を読んでもらえば分かります。
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気がつくと、世の中はApple製品だらけである。昔からAppleの熱狂的信者というのは少なからずいたわけだが、どこかマイノリティの悲哀も感じさせていたはずだ。それが今や、堂々のメインストリームである。おそらく変わったのは、スティーブ・ジョブズではなく、世の中の方であるだろう。
経済が厳しい時期に、優れたイノベーションが登場することは歴史が証明している。失われた10年とも呼ばれる00年代にipod、MacBook Air、iphone、ipadと次々に新しいイノベーションが誕生してきた。時代は、イノベーションを求めているのだ。
本書は、そんなスティーブ・ジョブズのイノベーションをテーマにした一冊。『スティーブジョブズ 驚異のプレゼン』でおなじみ、カーマイン・ガロ氏によるシリーズ第2弾である。
◆本書の目次
はじめに 世界は多くのジョブズ - スティーブジョブズを必要としている
第1章 ジョブズならどうするだろうか?
法則1 大好きなことをする
第2章 自分の心に従う
第3章 キャリアをシンク・ディファレント
法則2 宇宙に衝撃を与える
第4章 エバンジェリストを奮いたたせる
第5章 ビジョンをシンク・ディファレント
法則3 頭に活を入れる
第6章 新しい体験を探し出す
第7章 考え方をシンク・ディファレント
法則4 製品を売るな。夢を売れ
第8章 その異常こそ天賦の才の表れ
第9章 顧客をシンク・ディファレント
法則5 1000ものことにノーと言う
第10章 洗練を突きつめると簡潔になる
第11章 デザインをシンク・ディファレント
法則6 めちゃくちゃすごい体験をつくる
第12章 我々は、みなさんの成長をお手伝いするためにいるのです
第13章 ブランド体験をシンク・ディファレント
法則7 メッセージの名人になる
第14章 企業社会最高の語り部
第15章 ストーリーをシンク・ディファレント
最後にもうひとつ・・・・・・まぬけに足を引っぱれられるな
冒頭から、イノベーションを生み出すための仕組み作りを否定しているのが印象的だ。いわゆるイノベーションワークショップ、イノベーションコンサルタントなど、イノベーションを触発するための仕組みや流儀について、「ジョブズはそんなことをしない」と一刀両断である。イノベーションを起こすのは仕組みではなく人である。そして、まるでスティーブ・ジョブズ自身が行うかのように人を奮い立たせようとしているのが、本書の特徴である。
奮い立たせるものの一つは、ビジョンである。Appleと同じような技術を持っている企業は、その当時、ほかにもたくさんあったという。実際に、ジョブズの転機となったのは、ゼロックスのPARCを訪問した時のことであった。しかし、ゼロックスはコピー機のことしか頭になく、コンピューターの覇権を取るにも至らなかった。ビジョンの裏付けがなかったため、目の前の技術がどれほどの価値を持つのか理解できなかったのである。
そのような優れたビジョンを作成するために重要なのが、他人と違う見方が出来るということである。ジョブズの眼に映るものが、我々と違うわけではない。違うのは認知である。そのために、ジョブズは物理的にも、知的にも斬新な体験を求めてきたという。カリグラフィーの美、インド僧院での瞑想、メルセデス・ベンツのディテールなど、過去に経験のないことをたくさん、頭に詰め込むのが一番いいそうだ。自分の作った会社から追放される経験なんて、その際たるものだったであろう。
また、顧客の声への向き合い方にも、興味深い点がある。顧客の声からイノベーションがおきることはないという。根底にあるのは、ヘンリー・フォードの言葉「何が欲しいかと顧客に尋ねていたら、『足が速い馬』と言われたはずだ」というものだ。これは、顧客の声を聞く必要がないということでは決してなく、自分が欲しいものは何かを考え、顧客に新しい解決手段を提示するということがイノベーションを生み出すということなのだ。
このように、ビジネスマンなら誰しもの琴線に触れる、目から鱗な一冊であるのだが、さらにこんな使い方も考えられる。自分の周囲にいる「なんちゃってスティーブ・ジョブズ」を取り扱うために、活用するのだ。「イノベーション」などという単語を連発した瞬間、「それ、ジョブズも似たようなこと言ってましたよ」などと言って一節を紹介する。関係が良好になること、間違いなしだろう。小さなイノベーションも、起こせそうである。
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読んでいると、ワクワク感と無力感が同時に襲ってくる本 (笑)
日本のサービス産業や製造業にとってはハードル高すぎだけど、まずはツイッター風140文字のインパクトあるメッセージ作りから訓練するか!
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Simple is Best!
ジョブズの考え方、生き方がわかる。
共感できる内容が多かった。
時間が経ってからもう一度読み直したい。
その前に前作を読み直してから。
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「スティーブジョブズ 驚異のプレゼン」の続刊。先にこちらから読んでしまったが、大いに参考になった。
スティーブジョブズの基本法則(1.大好きなことをする 2.宇宙に衝撃を与える 3.頭に活を入れる 4.1000のことにノーという 5.製品を売るな。夢を売れ 6.めちゃくちゃすごい体験をつくる 7.メッセージの名人になる)をいろいろな観点、他の業態の成功例を上げるなど詳細に解説された本。
「情熱があっても失敗する。でも情熱があれば失敗で終わってしまうことはない。」
「創造的なビジョンが生まれるためには創造的な思考が必要であり、創造的な思考が生まれるためには斬新な体験や普通の問題に対する斬新な見方が必要。」
「本当に画期的なサービスを作りたいのなら、「自分は何をビジネスとしているのか?」を自問するべきだ。」
「他の業界に存在する何かに目をつけ、それを応用して顧客の改善を大きく改善したとき、それをイノベーションとよぶ。」
など、これからの自分の仕事に対する取り組み方における指針になりそうな気がする。
「シンプルでエレガントな」仕事をし、そんな人生を送りたいと強く思った。
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おもしろかった★
ダイソン、アイスクリームとかの会社の話もおもしろい。
会社やめたくなりますww
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情熱とビジョンがイノベーションの前提。そしてどんなにいいアイデアも伝えられないと、実現は遠い。モチベーションが上がる一冊だと思います!
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前作、驚異のプレゼンがよかったので、買ってみましたが、期待よりは少し低いかなと思います。
期待が高すぎたのもありますが。
驚きはないですが、いい本だと思います。
ただ、やっぱりジョブスはかっこいい。
シンプル、Iではなくi辺りが特に頭に残ってます。
イノベーションについてもっと考えよ。
とりあえず、この本と前作を読みながら一度資料でもプレゼンでも作ってみます。
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面白かった。前書の「驚異のプレゼンテーション」が、ビジネスよりながらもジョブスのプレゼンテーションのテクニックの説明だったが、より、ビジネス、特にイノベーションにフォーカスしている。イノベーションには変わらぬビジョンが必要で、フォーカスグループなど信じないで、ビジョンにむかってすすむべき。「つくるモノを示すのがミッション、どのような形で世界をよくするのかを示すのがビジョン」だと。改めて、ジョブス、アップルのすごさを知った気がする。
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前著ともいえる「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」も大好きな本ですが、この本も凄く良かった。イノベーションという言葉の意味が少し解った気がします。
「驚異のプレゼン」読後のここに書いたレビューではジョブズ流のプレゼンを行うのは、自分にはまだ難しいかも?なんてことを書いてましたが、甘えてたなって思います。とにかくやらなければ。
大切なのは情熱を持って取り組むことだったり、自分を信じる事であったり、楽しむことであったり。それが出来る人にだけイノベーションが実現できるってことでしょうか。
なでしこジャパンがワールドカップで優勝した翌日、そんな風に思いました。
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シンプルの追求。
他の声に邪魔されず、楽しくやる。
優れたアイデアにノーという勇気。
勉強になります。ただ、同じことをやったところで成功するわけではないのでより自分なりにやろう。
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■クリエイティブマインド
1.人生を左右する分かれ道を選ぶとき一番頼りになるのは、いつか死ぬ身だと知っていることだと私は思います。
2.製品を売るな。夢を売れ。
3.メッセージの名人になる。
4.小さくまとまった計画など立てるな。そんなもので人の血は騒がない。(ダニエル・ハドソン・バーナム)
5.それはできません。とは言わず。「どうしたらいいか、今はよくわかりませんが、なんとかします」という。
6.クリエイティブな製品を生み出せるのは、我々がテクノロジーとリベラルアーツの交差点にいようとしているから、両者のいいところを組み合わせようとしているからなんだ。
7.毎日、15分現状に「なぜ」を問いかける。
8.アイデア絞り込むルール。3点ルールを守る。ヒーローと適役を導入する。
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わかりやすく、説教くささもない!
いろいろ考えてみたくなる‼
とか、いいながら微妙に腰が引けちゃうんだよね、やはり別世界感をどこかに感じている…