紙の本
生活を整えることが働く力となる理由は
2006/06/16 15:19
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:南亭骨怠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなえたい夢があるなら,自分の生活から変えてみよう。
「日々の習慣を少し見直せば,がらりと変わる」
経営者が最も会いたがるカリスマ体育教師が教える,夢をかなえるための自己改革。
原田先生が,教員生活の晩年に目指していたのは,自分を高められる「自立型人間」を育てることです。「自立型人間」は目標を明確にし,目標を達成するために手を抜かずに実践していける人間です。
この本には,「自立型人間」を育てる取り組みの中から確立された,夢をかなえるための手立てが書かれています。
もっとも特徴的なのは,夢に向かうモチベーションを高めるための方法として,生活改善を勧めていることです。生活改善と言っても,ストイックな生活をしなければならないとか,遊びを無くしてしまうとか,そんな実行不可能なことでありません。玄関の靴をそろえたり,冷蔵庫にメッセージを張ったり,簡単に実行できることがほとんどです。
身の回りの整理・整頓は,中でも大切なことです。身の回りをきれいにすれば,その場のすさみがなくなり,そこにいる人間の心もきれいになります。
困難を乗り越え,目標に向かっていくためには,心に余裕がなければいけない。だから,ちょっとしたことでもいいから,身の回りをきれいにして,さわやかな心でいられるようにしたい。
具体的な目標への取り組みも書かれています。どのように目標を設定して,どのように取り組んでいけばいいのか。リーチングという手法を考案し,多くの日本一を育てたカリスマ体育教師の目標達成方法は説得力があります。
何か達成しなければならないことがあるけれど,何をしたらいいのか分からない人は,この本を読んでみてください。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日経BP社* - この投稿者のレビュー一覧を見る
はじめに
〇時間目 仕事と思うな、人生と思え
一時間目 大人にこそ生活指導を
荒れた心がすさんだ場をつくる
すべては日々の習慣で決まります
大人の生活指導で起業家誕生
毎日のお皿洗いが、仕事に直結!
まずはだまって靴を揃えてみた
勇気を出して職場の悩みを語ってみる
小さな変化でも家族はわかります
毎朝、会社の前を掃除したら目標達成!
支店長から率先して整理整頓する
奉仕で磨かれる誰よりも早く気づく力
イチローは夜遅く食べません
人間味のある生き方モデルを描こう
仕事も人生も充実させる工夫を
二時間目 理念と目標を掲げる
人間はみんな、死刑囚です
理念とはなんぞや?
松井秀喜と宮里藍の共通点
すべては思いから生まれる
相対性理論も日誌から
日誌でアタマを仕分けする
自分のあるべき姿が浮かび上がる!
リーダーが率先して日誌を活用しよう
目標達成には秘訣があります
すべて準備すれば失敗するはずはない
よい大人=よいリーダー
自分の行動ルール、クレドを持とう
農民型指導が成果主義を超える
業績よりも理念で会社を選ぼう
常に心の利益を見失うな
優れた企業理念に学べ
三時間目 脳と心を鍛えるエクササイズ
手書き、音読、アナログで行こう
目標四百字! 脳を鍛える三分間作文
自画自賛して長所を数えよ!
仕事の楽しさ、いくつ挙げられますか?
理念のマンダラを描きましょう
脳に汗をかいて行動目標を書きまくる
七秒間で相手の心にグサッと入り込む
行列のできるレジの秘密は?
元気の素をせっせと仕込もう!
四時間目 かかわり方を変えてみる
乱世で問われる人間力
かかわり不足が蔓延しています
家族をつなぐ秘密兵器・冷蔵庫掲示板
身近に「父」というお手本があった
小さなしかけで職場のかかわりが倍増
やる気を高める三つのポイント
リーダーは三つの顔を持て
量と質の指導を使い分けて伸ばす
心のツボをいっぱいにしておこう
ストロークで周囲の空気が一変する
よき大人よ、夢を掲げ、同志をつくれ!
大人の生活指導で日本が変わる
投稿元:
レビューを見る
終始一貫して“小さいことからはじめよう”というスタンスで書かれた1冊。ちょっとしたスランプで周囲が上手く見えない時の自分を取り戻すのに役立つ1冊。1回読んで終わり、ではなく常に読み返して1歩踏み出すきっかけにしたい本
投稿元:
レビューを見る
元中学教師の、人が、組織が変わるにはどうしたら良いかを書いた本。基本的には小さなことから始めることを提唱しています。著者は色々な実績からその方法に自信を持っているようで、それなら試してみようかと思わされます。また、どうやったら変わるか、ということを良く考えてきたというのが伝わってきて、やる気にさせられます。ただの抽象的な綺麗ごとじゃないです。実際ほんとに小さなことなんで取り組みやすいし。まあ書いてあること全部をやるにはけっこうなモチベーションが必要ですが、とりあえず俺は靴を揃えたりとかから始めてみてます。小さなことからコツコツと。
投稿元:
レビューを見る
最近生活に油断が入ってきている気がして読んでみた。
とりあえず靴揃えてみます。
以下抜粋。
「日誌をチェックをする人は、精神的な指導者として、心に元気を与えるための赤ペンを入れてあげることが大切なのです。」
「有形の目標だけを追うことに躍起になればなるほど、いつしか人間はすさんでいきます。…中略…無形の目標を追うことで得た人格的な魅力にこそ、部下や家族、周囲の人はひきよされるものです。よいリーダーは同時によい大人であるべきです。」
「長所を千個持っている人は、長所を十個持っている人より一日の生活や仕事の中で百倍の確立で長所と出会うことになります。…中略…自己肯定感を感じながら過ごせる時間が百倍もあるということです。元気よく仕事に励めるわけです。」
「辞めたいという生徒や父兄に対して説得できるように、陸上の楽しさやその魅力を伝えるたくさんの言葉を用意すべきだと痛感したのです。リーダーとして、情熱を語る多くの言葉を持っていなければ、生徒の離れかけた心を引き止めて、再びやる気を出させることはできません。」
「教育は、人が人にどれだけかわれるかが勝負です。」
投稿元:
レビューを見る
「仕事と思うな、人生と思え」。この本の著者である原田隆史氏のこのコトバには、本当に心から震え上がりました。自分の成長や殻を破るために、まずは「心」を鍛えること。それを普段の生活から改善してゆくという手法を実践する原田氏の成功哲学が、とてもわかりやすくまとめられています。
投稿元:
レビューを見る
日々の習慣を変えることで、自分と周りの人が元気になる行動を提案してあります。行き詰まっている人は是非読んでみてください。
投稿元:
レビューを見る
カンブリア宮殿で原田氏の特集がやっていた。
松虫中のトレーニングは軍隊のように凄まじかった。
でも、厳しい中でも生徒はお互いに励ましあったりしていた。
突き詰めたらココまで中学生も来るんだなと思った。
原田隆史の大人指導バージョン。
投稿元:
レビューを見る
「日課を作りました」
ちょうど2年前にこの本を読んで、毎日必ず実行する日課を5つ作り実行。それ以来、今も続いている日課が3つあります。
今はもう習慣となり、意識せずにやっています。
投稿元:
レビューを見る
この前、TVで特集していたので。
気合が出た。
元中学教師だけあって、自分が中学生になった感じで、びしびし指導される感じになった。
確かにこういう熱い先生はいたが、著者のように一人ひとりに愛情を持って接してくれた先生はいなかったなぁ。
「付いてこれる者だけ付いて来い」という感じで、結局はもともと根性のある者しか付いてこず、先生もそういう人だけかわいがっていた。
本に話を戻すと…
学生指導という印象を持ったが、考えてみれば大人も(大人こそ)原点に立ち直って自分を律しなければ、
豊かな人生、他人に影響力を与えるような人間には成れないと思う。
心を整理し、きれいにし、強くし、広くする。
その一環として、掃除をする、早起きする、家族とコミュニケーションをする、といった生活習慣の見直しがあげられていた。
私はこれこそ、実は一番大切なことじゃないのかな、と思っていたので、この本には共感を覚えた。
ただ私はそういうことを大事に思い、行動してきたが、長続きしないのが最大の弱点。
最後まできっちりやり通すことが、心を強くすること。私にとってもここが一番鍛えるべき点だと感じた。
投稿元:
レビューを見る
大人になって子供ができたとき、子供にどのように接することが「本当に」子供のためになるのか。それを考えさせてくれる一冊。そして、それは自分自身の生き方にも関わってくる。一種の自己啓発に通じるものがあると思われた。
投稿元:
レビューを見る
こんな表現をしたら失礼かもしれないが、本書で書かれていることは、未来を担う子どもたちへの接し方としては基本的で当たり前のことばかりである。しかし、そう感じるた瞬間、とても重要なことに同時に気付かされる。「果たして自分は、普段それらの基本的で当たり前のことを実践できているのだろうか」−。書かれていることは特別でないかもしれないが、その特別でないことすらできていないのが現実なのである。とても危険だ。その鋭い視点からの指摘の中に、「教育は言葉ではなく行動で示すもの」「奉仕活動で心がきれいになるひとつの理由は、感謝の気持ちを実感できること」という目から鱗な言葉が鏤められており、感嘆しながら一気に読み終えてしまった。原田氏、神!自分にできることから始めたい。そして本書はビジネス書としても勉強になる。経営者に共通していることは、「熱き思い、夢、志を持ち、仕事を通して社会に貢献することを真剣に考え、熱く語る多くの言葉を持っている」ことというのは、非常に興味深くて印象深い言葉だ。子ども大人を問わず、人間への教育の在り方を考えさせられる。
投稿元:
レビューを見る
ストロークを打ち込むことが肝心で、絶妙のタイミングで相手の心に響く言葉を掛けてあげることの出来る人、
それこそ優れたリーダーである。
行動の原則、理念をもって取り組む重要性をたびたび取り上げているが、成功に裏打ちされた確かな自信をもっているのだろう。
強い姿勢、厳しくも優しく見守り続ける姿勢は、やはり人を育てるはずだ。
投稿元:
レビューを見る
どんな仕事でも受け身になって「やらされている」と思うと楽しくありません。あなたが人生をさらに充実したものに変えたいと願うならば、日々の仕事をつまらないと思ってあきらめるのは、この瞬間からやめましょう。どんな仕事でも本気になって取り組むことからすべてがはじまります。
「やりなさい」とひと言もいわなくても、親が率先して行動すれば、子供は親の姿を真似るものなのです。
やる気を与える重要なポイントは、有能感、統制感、受容感の三つ。有能感とは、「自分はできる、自分は能力がある」と感じさせること。統制感とは、「できそうだ」という感覚です。目標に対する現在の位置を把握し、目標の実現が見えてくれば、やる気がでてきます。そして、受容感とは、自分の居場所が認められていて、自分がなくてはならない存在であると感じることです。
投稿元:
レビューを見る
人生を豊かにするには、まず身の回りのことから。
生活と仕事が密接していることがわかる。
教育の現場から、人生に通ずる原則を教えてくれる一冊。