電子書籍
本格ミステリベストテン1位に輝いた、世界最長の本格推理小説、開幕
2021/12/12 12:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界最長の本格推理小説『人狼城の恐怖』。その開幕となる第一部。ただし、第二部はまた別の話となり、それが合流して三部四部へとつながるので、一部と二部はどちらを先に読んでも差し支えありません。
独仏国境を挟んで立つ双子の城・人狼城。不可思議かつ血塗られた伝承を持つドイツ側の城・銀の狼城へ招かれたツアー旅行の一団と彼らを招じ入れた城主一家を、殺戮と不可能犯罪の嵐が襲います。二階堂黎人の本領発揮の冒険活劇要素のある連続殺人劇。良い意味で分かりやすく疾走感のあるストーリーはページをめくる手が止まらなくなりますが、そこここに伏線が張り巡らされているので、謎解きに挑みたい人は要注意。
紙の本
なぜ?どうして?
2001/08/17 15:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ノッポ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この類の小説では当然のことなのですが、なぜ事件が起るのか? どうやって事件を起こしているのか? (事件とは何かは伏せますが…)まったくもってわかりません!(それが売りの小説ですから仕方ありませんね)。
読んでいて人物像や建物の雰囲気、現場の光景が目に浮かんできます。とにかく長いので休み休みに読みましたがストーリーに連続性があるので苦にならずに読み上げれました。
ただ少し気になるのは…最後のほうの数十ページのいよいよクライマックス(この編の)というところが別次元に飛んでしまているところでしょうか。
続きは別途お楽しみってことでしょうが、あまりにも臨場感溢れるストーリーから一転しての終息だったのでちょっと後味悪い感じがしました。
投稿元:
レビューを見る
再読なのにやっぱり怖いーーー!!!!二階堂氏の作品はものすごく血腥くてハラハラして怖い。(しんちゃんシリーズと同じ作者だとは信じられない…)推理小説としては驚きの原稿用紙四千枚超!ものすごく読み応えがありますが、1巻と2巻の恐怖が強烈過ぎて、結末を忘れてしまいました。
投稿元:
レビューを見る
独仏国境の険しい渓谷の上に屹立する双子の古城・人狼城。ドイツ側≪銀の狼城≫に招かれた住人の客に用意されていたのは、凄惨な殺しの宴であった。二重に閉ざされた密室での首切り、中世の石弓による射殺……。謎と伝説に彩られた古城に隠された秘密とは何か?全四部、四千枚を超える本格推理小説の大傑作!
投稿元:
レビューを見る
レビューを読んで知ったんですがなんだ、二階堂蘭子なのか。残念。こんなにおどろおどろしく始まったのだからパイプでもふかしながらどっしりとしたソファに構えた老紳士か京極堂(笑)のような薀蓄垂れ流す重苦しい人が探偵役で締めて欲しかったのに。
投稿元:
レビューを見る
二階堂蘭子シリーズ
フォン・フェスト製薬の企画で「人狼城」に招待された一行。テオドール・レーゼ、フェルラーグド教授、ジャンヌ・ゼーハイム、コネゲン夫妻など10人。招待者の伯爵の不在。壊れた橋。殺害され顔を焼かれた執事バンクス。密室で首を切られたコネゲン夫妻。石弓で射殺されたシャイラー、同時に消えたヨハン・ゼーハイム。毒殺されたエクスナー、フッテン。甲冑姿の怪人物に襲われたテオドール、殺害されたフェルラーグ教授。中身の消えた甲冑。テオドールが目撃した甲冑の下の顔。バラバラにされワインの樽に沈められ首を持ち去られたメイドのハンニ。シャンデリアにつるされたマリカ・クルト。
投稿元:
レビューを見る
世界最長のミステリ!
4部作に別れていて、ドイツ編、フランス編、探偵編、完結編となってます。
ドイツ、フランスの双子の古城でこれでもかと不可能犯罪が連発します。
もう本当に解決出来るのって感じに…
それに応えて、完結編と名乗る4冊目は丸々トリック解説と犯人追及による解決編となってます!
秋の夜長にどうぞ。
投稿元:
レビューを見る
全4冊、文庫版で総ページ数2800超、原稿用紙換算で4000枚超の超々大作。
ドイツとフランスの国境に跨って建つ人狼城。そこで同時期に、それぞれの名目で招待された人々と城の住民が連続殺人事件に巻き込まれる。本書がドイツ編。以降フランス編、探偵編、完結編へと続く。
著者は当初、物語の舞台を国内も考えていたようだが、「聖アウスラ修道院の惨劇」や「悪霊の館」でも扱われるような西洋宗教(=キリスト教といっても良いが)に関する要素が多分に含まれているため、ヨーロッパを舞台にして正解だと思う。
作中、ドイツ編ではハーメルンの笛吹き男、フランス編ではナチスドイツが生み出した人狼についてページを多く割いている。これが何を意味するかは完結編で明らかになることだが、これは過去に存在した人権を侵すことに対して糾弾する著者の訴えのように感じた。
最後に、著者の作品に必ず出てくると言ってもいい黎人と蘭子のミステリ談義や他作品の引用。今作ではいつにも増してふんだんに出てくるので、次はこれを読んでみたいなと思わせてくれる。
投稿元:
レビューを見る
二階堂蘭子シリーズ。
全4部作になる第一部、ドイツ編。
独仏国境の険しい渓谷にある双子の古城・人狼城。
ドイツ≪銀の狼城≫に招かれた十人の客に用意されていたモノとは!!?
密室殺人に首なし死体。
挙句に動く甲冑とミステリーが詰め込まれた作品です。
第一部を読む限り、本当にちゃんと解決されるのか不安になります・・・
こちらの作品は第二部、フランス編から呼んでも
なんら問題はありません。
因みに。蘭子はまだ出てきません。
投稿元:
レビューを見る
長い長い。でも読みにくくはない。人の名前も混乱はしにくいです。序盤は淡々とすすむが、300ページ超えるぐらいから、怒涛の展開。死にすぎ。しかし、この調子で解決するのであろうか。フランス編突入です。
投稿元:
レビューを見る
<ドイツ編><フランス編><探偵編><完結編>の四部作からなる、大長編ミステリーである。ちなみに画像は<ドイツ編>。
そして、二階堂蘭子シリーズである。
~概略~
双子の城である人狼城を舞台に起こる、国境を跨いで起こる二つの大量殺人事件に二階堂蘭子が挑む。
余程の活字中毒者かミステリスキーあるいは蘭子シリーズ好きじゃなければ、読む気すら起きないであろう大長編。
しかし、物語としても充分な面白さであるし、トリックの方も脱帽、いやむしろ帽子を放り投げるくらい秀逸。
作品の構成上、<ドイツ編>と<フランス編>はどちらから読んでもいいとのことだが、個人的には同時に読んで欲しい。この作品の規模の大きさの理解にもつながると思う。
多くの人が、この作品の巨大さに尻込みして読んでないと思うが、是非とも読んで欲しい作品である。
投稿元:
レビューを見る
(全4巻を読み終えた上での感想になっています)
確かに長いのである。全4巻原稿用紙で4000枚以上。水増しなしのボリュームであり、なんというか肉ばかりのフルコースを10人前くらい目の前に並べられたという感じである。
「肉ばかり」というのは文字通り。最初の2巻は、完全にスプラッタ・ホラーである。腕は飛ぶ、首は飛ぶ、化け物は出る、恐怖というより最後は笑ってしまうほどの大サービスだ。ドイツとフランスにある2つの城で合計20人以上の人が片っ端から殺されていくって話なのだけど、後にいくほどエスカレートしていって、さすがに最後は食傷気味になった。
3巻から名探偵二階堂蘭子が登場する。 4巻まで読んで、分厚い1冊がほとんど解決編であることにあきれたけど、それもおもしろい趣向だった。退屈しないで読める。
とにかくおもしろくて一気に読めたのだけど、読み終わってしばらくすると、何だったんだろうって疑問がわいてきたりもした。ボリュームたっぷりでおもしろいのだけど、結局問題と解答を読んだって感じ。その範囲の中では、ものすごいトリックの嵐でおなかいっぱいになるのだけれど。
投稿元:
レビューを見る
ドイツ編、フランス編はどちらから読んでも良いとあったけど、一応こちらから。まずはドイツのお城での事件編。久しぶりにゴテゴテの新本格モノ~。
投稿元:
レビューを見る
「世界で一番長い推理小説」の異名を取る4000枚を越える大長編。
第1部のドイツ編は、「ハーメルンの笛吹き男」と「人狼(狼男)」を軸に、辺境の地にある銀の狼城での殺戮を描く。
製薬会社に招待されたパーティー10名がほぼ皆殺しにされ、そのラストにも奇妙な含みをもたせ物語にゴシックな色を差す。
最初読み始めた時に8ページから成る見取り図と20人近い登場人物(当然全員ドイツ名)にいきなり圧倒されたけれど、さすがは二階堂黎人。人物や情景の丹念な書き込みで苦労することなく頭に情景を思い描くことができる。
殺人の内容も、超密室あり、首なし死体あり、毒殺あり、刺殺あり、のありありづくし。
こんなに謎を巻散らかして本当に収束するのだろうか、と心配になるくらい盛りだくさん。
とにかく流れに身を任せて読み進め、奇怪なヨーロッパの恐怖に心酔するのが一番良い楽しみ方だと思う。
投稿元:
レビューを見る
大長編の第一部。解決まで、どのぐらいかかるんかな~、と思うほど長い。第一部、一冊読むのにも苦労したのに、これで探偵の二階堂蘭子が出てきたら、もっと進まないぞ。
伝説や童話に絡めた謎の設定は良いが、連続殺人はムチャクチャ強引。最後の方はホラーもスプラッターも真っ青!な進め方。なので、斜め読みしてしまった。
第ニ部とかも同じなんかね…。