投稿元:
レビューを見る
良い意味の訳の解らなさが魅力。なんやかんや言ってもこれは純愛なのだなぁ。 但し食事中に読むのは避けた方がいいw
投稿元:
レビューを見る
現代日本の下水システムはすばらしい。
うんこにまみれてこそ真実の愛。そのスタート時点から変わらなかった奈緒美の健気さを知るラストシーン。せつない。
投稿元:
レビューを見る
2016.12.27-72
夫の浮気を知り巨大化する奈緒美を家に閉じ込めて世話に追われるが、挙句トラックで逃避行するも死なれてしまう夫文行。中盤の奈緒美のグロテスクな描写に対し、最後の巨大化した理由が回想されるシーンが切ない。
投稿元:
レビューを見る
私にはかなりキツかった。
読後感が悪い、って言い方あるけど、この本は読中感がとにかく悪い。
昔読んだ筒井康隆の『俗物図鑑』を思い出した。
あれもかなりグロいと言うか想像するのが辛い描写が多かったけど、でもあっちの方が面白く読めたな。
この作品に出てくる登場人物達がとにかく嫌で、(それは作者の意図するところなんだろうけど)読むのにかなり時間がかかった。
主人公が全く好きになれないし、この旦那の「愛」は私には理解できない。
恋愛文学賞とったみたいだけど。
私はこの人の愛の形は好きになれない。
投稿元:
レビューを見る
http://www.yuichikomori.com/note/2017/06/27/blog6516/
投稿元:
レビューを見る
切実なる恋愛小説。
浮気がバレた日を境に巨大化、異形化が止まらない妻。途中目を覆いたくなるような凄まじい描写があるのだけど、それでも夫の心情と同じように、妻のことが愛おしくなってくる。
妻との生活はどう考えても負担が大きく逃げ出したくなるのだけど、なぜだか決して離れたくはない感覚。たぶんこれは純愛なのだと思う。
投稿元:
レビューを見る
アメトークで光浦靖子が紹介していて、ちょっと面白そうだったので買ってみた!
アメトークや帯で、妻への壮絶な愛が描かれているようなことが書かれていて、この流れをどう恋愛小説としてラストへ向かっていくのかなと思いながら読んでいたのだけれど、うーん、わたしはこれを、愛とは名付けられない。もちろん、全部を愛と呼べないわけではなくって。
依存と抑圧と、絶望と。この状況を受け入れることができてしまうという彼の心は、強いのか、あるいは諦観か。
自分の愛する人が異形化した時、わたしはそれを受け入れられるだろうか。そして、自分以外に愛する人を救ってあげる人はいると思うだろうか。わたしは、前者に対しての答えは、Noで、後者に対しての答えは、Yesだと思う。でも、主人公は、答えがいずれも逆だった。それは確かに、強さであり、愛かもしれない。
お洒落なカフェでなんちゃらラテを飲みながら読んでいると、排泄のシーンなんかでそのなんちゃらラテがなんだかもうラテには見えなくなってきて、しかもその排泄のシーンはなかなかリアルで長いもんだから、よくカフェで本を読むことはおすすめしますが、この本の場合はすすめしません(笑)
投稿元:
レビューを見る
元気な時に読まないとダメなやつだコレ
臭いや音が想像できてゲンナリしながらも一気に読んだ
ハッピーエンドはありえないよな、とわかっていても最後はけっこうぐっと胸にくるものがあった
次は爽やかな青春小説読もうっと
投稿元:
レビューを見る
妻が大きくなるって風船のように膨らんでいくぐらいに思っていたのが、こんなにも痛々しく変形していくとは。でも汚いこと、グロテスクなことをありのまま描いているのに不思議と読みやすかった。
いろんな思い(結構ゲスなことを考えたりしてますが、そういう部分って誰にでもあるんじゃないかなとちょっと共感)がよぎりながらも奈緒美の食事・排泄の面倒を見る主人公。最後に巨大化した理由が分かる奈緒美。二人の夫婦愛がテーマだと言えるんでしょうね。最後の保身すぎる主人公の台詞に感動しかけていたのが冷めましたが。
投稿元:
レビューを見る
くっすん、今年最後に読む本にこれを選んでしまったなんて。想像力を働かせながら読むとエライことに。何も想像せずに読み進めようと思うのに、ついつい想像して涙目に。
夫の浮気が原因で巨大化していく妻。罪の意識から妻のそばを離れられず、世話を続ける夫。骨が音を立てて成長。排泄、寄生虫、不衛生な部屋。
下ネタは嫌いじゃないし、むしろ好きなほうですけれど、う○こまみれはきつすぎる。エロの表現が文学的で、ところどころ三島由紀夫を思い起こしたりするものの、それ以上に作品から漂う異臭。エグくてピュア、まさに怪作。助けて(泣)。
投稿元:
レビューを見る
夫の浮気を知り、精神的に追い詰められる奈緒美。
そして、それは始まった。巨大化である。
奈緒美は人相も変わり、今や身長は3メートル。
骨の成長に伴う痛みに苦しむ彼女が気の毒になってきた。
ダメ夫は、どこまで行ってもダメだな。と思っていたところ・・・
後ろめたさがあるためか、巨大化した妻を献身的に介護するダメ夫がいた。
いや、もうダメ夫ではない。
彼を応援したくなってきた。
なんなんだー!この真っ直ぐな夫婦の愛は。
奈緒美は、幸せだったのかな。訊いてみたい。
「臣女」良かった。
投稿元:
レビューを見る
設定からして幸せな結末は迎えないだろうと覚悟して読み進めていったけど、孤立を極める二人が痛々しく読むのが苦しかった。
嫌味な教師が終盤あたりで、主人公を的確に分析するところや、何となく味方になってくれそうな同僚教師も、もちろんのこと誰の肩を持つこともなく…誰も助けてくれないし、主人公自体助けてもらおうと思ってない。
金銭的にも社会的にも追い詰められる、というか主人公自ら追い詰めてるような気がして「早く然るべき機関に助けを…」と何度も思った。
投稿元:
レビューを見る
「グロ」と「夫婦愛」の融合。
家畜人ヤプー以来の奇作です。
内容は、夫の不倫を知った妻が突如、5mになるまで巨大化。
日常生活もままならなくなる中、懺悔と愛情の入り混じった心境で介護し続ける夫の戦いの物語です。
戦いといっても、大半が妻の食事や排泄処理。
排泄の描写は、スカトロファンにはたまらないのではないでしょうか?
一方で得体の知れない激痛に苦しみ、言葉もままならぬなくなっていく妻を見捨てず、最後まで添い遂げる様が夫婦の純愛小説として評価される所以でしょう。
奇天烈な設定ですが、夫婦という裏も表もある一筋縄でいかない関係を考えると、意外とまともなテーマなのかな?と思いました。
投稿元:
レビューを見る
最初から最後までグロテスクなんだけど、その中にも愛が描かれている。
こんな状況下で配偶者を愛し続けられるか、自分だったらどうだろうと考えながら読んでしまった。
終わりが見えないのが一番辛いだろうなぁ。
投稿元:
レビューを見る
夫の浮気を知った妻は身体が巨大化していった。絶望感と罪悪感に苛まれながら、夫は異形のものと化していく妻を世間の目から隠して懸命に介護する。しかし、大量の食料を必要とし、大量の排泄を続ける妻の存在はいつしか隠しきれなくなり、夫はひとつの決断を迫られることに。
すごい内容。衝撃的。
しかも便とか吐瀉物とかの表現が山ほど出てくる。半分以上それだと言ってもいい。
けれどなぜか綺麗というか崇高さがあるというか…
夫は浮気はするし狡猾さもあるしでまっすぐに愛することは到底できないキャラクターなのに、ある種の純粋さを捨てきれないところが嫌いになれない。
「失ってみて気づくこと」とはよく言うけれど、この物語の主人公は、妻が巨大化した上に意思疎通が図れなくなったのである意味で元の妻を“失って”しまった。
だけど妻という生き物自体はすぐ側にいる。
普通の大きさの妻の何十倍も食べ(しかも冷凍の生肉なども貪り食べたりする)そして普通の大きさの妻の何十倍も排泄する。
近所の人や普段関わりのある人にバレてはいけない。だけどそれも限界が来て…
妻の奈緒美がどんどん巨大化&野生化していく過程で、ほんの一時元の姿を取り戻し始めたように見えたときがあって、その一瞬のときの夫婦の交わりが、とても美しく切なかった。
ラストは、どう受け止めたら良いものか。
独特すぎるラブストーリーだったけれど、本物の愛みたいなものを、垣間見た気がする。