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下手な優しさは間違い
2021/10/10 11:01
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
他社の存続がかかるようなミス・失態を情に流されて隠すのは間違いでしょう。
自分の勤めてる会社にも損害を与えるわけで。
自分が辞めればいいって話じゃない。
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ここ最近、文庫になった飛鳥井さんの本は期待が大きかった分どれもイマイチだったけど本作は良かった。
地方出身ではないけれと、瞭の家族や故郷に感じる気持ちはよくわかる。ラストもよかったな。
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自分が生まれ育った小さな町がいやでいやで仕方なくて、こんな町出て行ってやる、って思う頃、あったよな。
どこに行っても知り合いにあってしまう、どこで何をしてもすぐにみんなに伝わってしまう。そういう濃密な関係に違和感を覚えて誰も自分を知らない街に行きたい、そう思った頃が、私にもあった。
それでも…その町の空気を吸い、その町の水を飲み、その町の人々の中で育った自分が、まぎれもない今の自分の元になっているんだよね。
故郷、その言葉に違和感を覚えなくなる日がきたら、それはきっと幸せ。
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うん、やっぱ俺好きだなー、飛鳥井さんの小説。
どこにでもありそうな町の日常を切り取ったもので
そんなにおっきな浮き沈みもないのに退屈もしないし
どんどん読み進めたくさせてくれる。不思議な感じ。
チョコレート工場からの匂いが漂う、中途半端な田舎町。
そんな故郷が嫌で大学進学を機に上京した早瀬。
そのまま就職して不動産会社で働いていたのだが、
故郷の支店で問題が発生し、暫定的にそこの店長代理をやることに。
田舎ならではの人間関係や因習にとらわれた考え方が嫌で飛び出し、
それまでほとんど帰ることのなかった故郷。
不意に帰ることになった彼は戸惑いつつも、
家族や同級生たちとこれまでより深く付き合うことになり少しずつ…
といったお話。
冒頭にも書いたけど、これといったクライマックスは無い。
強いて言うなら、あそこかなーという箇所があるくらい。
それでもね、面白いです。
主人公の早瀬の考え方が自分とよく似てるなと思ったからかも
しれないけど、とっても共感もできたしね。
俺ももう少し帰る頻度を高くしよう・・・かな。
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「ねぇ、君は故郷を愛しているかい?」
恋人からの言葉で始まった、故郷への思いの振り返り。
そういえばほとんど帰っていない、チョコレート工場からの甘い香りに包まれた中途半端な町。
それが、その町にある店舗社員の不祥事に巻き込まれ、代理として勤務するために故郷へ戻ることに。
家族とのぎこちない距離感、相変わらずだなと呆れたり困ったりの同級生、結婚、退職。
決して長くはない期間で、少しずつ故郷と自分の距離、在り方が変わっていく様は、何だかとても近く感じた。
帰ろうと思えばいつでも帰れる距離って、結構「帰らない」方を選んでしまう。
でも存在はいつも近からず遠からずの位置にある気がして、主人公のように突然また目の前に、みたいになったらそりゃあ戸惑うだろう。
おそらく誰もが感じたことのあるものが、散りばめられていると思う。
田舎なら特にだと思うが、人が人に積極的に関わって成り立っている節があると思う。
都会だと隣人を知らないなんてザラだけど、田舎はそれはない。
関わらさせられる、とでも言おうか(笑)
小さな町、どこにいても誰かしら知り合いを見かけたり見かけられたり。
でもそんな場所だからある付き合いも、降り積もる出来事や思い出もある。
わたし自身、帰ろうと思えばいつでも帰れる距離に育った故郷があるし、田舎だ。
でもほとんど帰っていない。
もう少し、帰る回数…「戻る」回数を増やしてみてもいいかもしれないと思った。
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どこにでもいそうなありそうなストーリーで
田舎が嫌いで東京で仕事をするんだ!
って大人になり、実際田舎を出て東京で生活をしていた。
ところが、ひょんなことから田舎にもどることになり
離れていたことで、いろんなことを見つめなおせたり
ほんとうに大切なことに気が付けたりする。
ほんとうに大切な人は、ほんとに身近だったり
当たり前にそばにいて意外と気が付かないことが多いのかもしれません。
けど、自分は今気が付けていて
その時間を大切に過ごせていて幸せだなって改めて感じました。
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私自身故郷から遠く離れて暮らしているので、とても共感できました。実家の家族に久しぶりに会った時の違和感など、いちいちうなずけました。しばらく帰れていない実家、今度はいつ帰れるかな。
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故郷に特に愛着も無い男が、仕事の都合で故郷に戻るお話。
あっという間に読み終わった。日常だけど、その人にとっては大事件…そういう話がとっても上手いなーと毎回思います。
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表紙のイラストから、もしかしてライトノベルズっぽい?と危惧しながら読んでみた。
そうじゃなくて、わりに真剣なテーマだったけど、私にはイマイチ魅力がなかったな。ストーリーも主人公も。
解説に村上春樹さんの本の副読本としてこの本を読むと面白いかもってかいてあって、私が村上春樹を理解出来ないから、この本もおもしろくなかったのか?と思ったけど、どうなんだろ。
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飛鳥井さんの本は三冊目。
人の心が微妙に変化していくさまを描くのが…うまいっ!
するする読めて、あっという間にはまってしまう。そんな本。
自分の人生とは少しも重なるところはないのだけれど、なぜかとても共感してしまう語り口。人が好きになってしまう。
僕は生まれてから一度も故郷を出ていない。でも故郷が好きなのではなく、本当はうんざりしてる。出て行かないのは、他所で生きていく自信がないからかもしれない。
半世紀生きて、そろそろ一度出てみようかなと思えてきた。故郷を懐かしく思える自分を手に入れるために。
いい本です。飛鳥井さんの作品、もう少し読みたいな。
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故郷がずっとキライだった遼は、ひょんなことから故郷の支店の店長代理に!何においてもズボラな田舎。いちもチョコレートの甘ったるい香りのする田舎。早く東京に戻りたいとおもいつつも、居心地のよさを感じ始めるが…最後には東京に戻るのがいい。田舎にはいつでも帰れる。そう思って今までより一歩前に進めた遼。
田舎って、イヤでもキライでもいつでもそこにあり、どんな状況になっても待っていてくれる。そんな安心感があるから、イヤであり、いい所でもあるんだろうな。
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故郷、というものへの複雑な思いが描かれる。
いたる所で遭遇する友人、衣食住に頓着しない家族、町に漂う甘ったるいチョコレート工場からの匂い。中途半端な田舎ぐあい。
そんな故郷が嫌で上京したのに、仕事で戻るはめになった主人公。早く都会へ帰りたいと思いながらも職場の居心地は良く、時々ふっとほだされたりする。
嫌なところしか見えていなかったのが、一度離れてみるとイイところもあるし、地元に残る人にも理由があると分かってほんの少し愛着がわく。登場人物それぞれの思いが掘り下げられていて面白い。
気持ちの上で故郷を持たない私には共感しづらいけれど、地元とか故郷とかを思う時ってこんな気持ちなのかな、となんだか納得できた。
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生まれ育った町に仕事の都合で一時戻ることになった男の人の話。故郷への複雑な思いがリアル。脇役に魅力的な人がたくさん。
2014/3/16
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不動産会社で店長をしている遼は急遽トラブル対応のため故郷にある店舗で店長をすることになる。久々に戻った故郷で両親や兄、友人たちと関わるなかで、気持ちの変化が起きる。
自分でなければダメな仕事、立場。
人から必要とされること。
28歳の遼の気持ちは結構共感できる部分が多かったかな。
ただ東京で生まれ育って両親も祖父母も都内にいるあたしとして故郷とか望郷の念とかいうのは想像するしかないけど
羨ましくもあります。
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「俺の居場所って、どこなんだ?」
東京に出てきてから何年も経つ。
自分はここで必要とされているのか?
上京してきた人の多くが感じる思い。
甘ったるくて、ときどきほろ苦い。
そんな話。