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ドイツの国民的人気作家のミステリ。
舞台はなぜかイギリスが多いようで、今回もそう。
元ジャーナリストのロザンナが復帰後初仕事として、行方不明事件を取材することになる。
それは5年前、ロザンナ自身の結婚式に招いた幼馴染のエレインが失踪したというもの。
霧でジブラルタルへ向かう飛行機が欠航となり、やむなくエレインはとある弁護士の家で休んだのだが、以来行方がわからない‥
疑われた弁護士は家庭も仕事も評判も失ったが、何の証拠もあったわけではないのだ。
エレインの行動を追うロザンナ。
弁護士を疑うエレインの兄。
一方、妹を殺されたアンジェラ一家の悲しみと、誰かから逃げているパメラの章が交互に描かれ、どう関連してくるのか?わからない!
読んで時間がたってしまったので、紹介を書くのもどうしようかと思っていましたが、いつまでも内容を覚えているので、これはそれだけインパクトがあった、ということだろうと。
ぐいぐい読ませますよ。
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記録
翻訳された本はほとんど読まないけれど
なんだか気になって読んだら
下巻も読みたいくらい続きが気になった。
良かれと思ってやった事が
後戻り出来ないくらい大きな出来事になって
でも誰か1人でも力になってくれる人がいたら
違う展開、違う結末になるんだね。
エイレンは生きてるのか死んでるのかな。
謎の女は何に怯えてるのかな。
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5年前に突然失踪した女性の謎を、その関係者が調べていく。いろいろな視点がめまぐるしく変わり、時々混乱もするが、ここまではなかなか面白い。下巻に期待。
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ドイツの作家。舞台はイギリスと、ジブラルタル。
あらすじ
イギリスの片田舎から、ジブラルタルへ、結婚式に招待されたさえない女性。霧のために飛行機が飛ばず、空港で知り合った男性の家に泊めてもらい、そのまま行方不明になる…。5年後、結婚生活が苦痛になっていた、招待者ロザンナは、元上司に誘われ、エレインのことを記事にまとめようとする…。
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二件の残忍な殺人事件と、解決されていない5年前の失踪事件。
かつて雑誌記者だったがヒロインが事件の特集記事を書くことになり、再び事件が動き出す。
一人称を多用し、章が変わるごとに新しい登場人物が現れ、それらの人々が少しずつ事件に絡んでいくさまは面白い。一方で心理描写が細やかな割には事件の動きが遅いのが残念。
しかし、話が良く練られていてこちらが想像している展開を見事にかわす構成に惹かれてラストまで読み続けられた。
さて、下巻はどう転がる?
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ドイツの作家「シャルロッテ・リンク」の長篇ミステリ作品『失踪者〈上〉〈下〉(原題:Die letzte Spur)』を読みました。
「フォルカー・クッチャー」、「ライナー・レフラー」の作品に続き、ドイツミステリです。
-----story-------------
〈上〉
イングランドの田舎町に住む「エレイン」は幼馴染みの「ロザンナ」の結婚式に招待され、ジブラルタルに向かうが、霧で空港に足止めされ、親切な弁護士の家に一泊したのを最後に失踪してしまう。
何があったのか?
五年後、ジャーナリストとしての仕事で「ロザンナ」は、「エレイン」を含む失踪者たちについて調べ始めた。
すると、「エレイン」を知るという男から連絡が!
彼女は生きているのか?!
〈下〉
五年前に失踪した「エレイン」生存情報に、「ロザンナ」は急遽現地に駆けつけたが、「エレイン」のパスポートを持つその女性は、まったくの別人だった。
どうやって彼女はパスポートを手に入れたのか?
「エレイン」失踪で疑われ、人生を狂わされた弁護士に「ロザンナ」は惹かれ始め、彼の無実を証明することに熱中する。
真実はどこにあるのか?
最後の最後にあなたを待つのは、震えるほどの衝撃だ。
訳者あとがき=「浅井晶子」
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ドイツの作家による、イギリスを舞台にしたミステリ… 謎に満ちた、愛憎渦巻く人間ドラマにひきずりれ込まれ、ページをめくる手が止まらない感じでした、、、
面白かったですね… 二転三転する巧みなストーリーテリングと丁寧な心理描写により、重層的な物語に仕上がっていましたね。
イングランドの田舎町に住む「エレイン・ドーソン」は、幼馴染みの「ロザンナ」の結婚式に招待され、ジブラルタルへと出発したが、霧で空港で足止めされ、親切な弁護士「マーク・リーヴ」の家に一泊したのを最後に失踪した… 何があったのか? 結婚後、仕事から離れていた元ジャーナリストの「ロザンナ」は、五年後、事件の取材を始める、、、
弁護士は何か知っているのか? 彼女は自発的に姿を消したのか? 「ロザンナ」は調査に深入りしていく… そして「エレイン」生存の情報が……。
発見された女「パメラ・ルーク」はなぜ、「エレイン」のパスポートを持ち、「エレイン」を名乗っていたのか? 彼女はなぜ隠れるように生きていたのか? 本物の「エレイン」はどこにいるのか? 生きているのか? それとも……? 当時疑われた弁護士を取材した「ロザンナ」は、彼に惹かれ始め、その無実を証明することに熱中する… そして 彼女の行き着いた真実とは……。
多くの登場人物の視点を切り替えながら物語は進みます… 一見、無関係とと思える人物やブツ切れに思えるエピソードや事件がじわじわと関連付けられていく展開が愉しめました、、、
消えた女、疑われた男、死んだ女、追う男、逃げる女、助けようとする男、探る女… 点だった存在が線としてつながる瞬間が快感でしたね。
抗い難く引き込まれる筆力… とでも言うのかな、、、
ストーリーはシンプルで、奇抜な設定や大掛かりなトリック、どんでん返しがあるわけじゃないんだけど、登場人物の心理を絶妙に生かしたスリリングな展開に心を鷲掴みにされましたね… 理屈抜きで愉しめる作品でした。