紙の本
ブルックリン・ベテルが面白かった
2020/09/08 22:30
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者がいた頃には、ものみの塔の統治体がいたブルックリンのベテルでの生活を書いたところが興味深い。海老名ベテルなら誰でも見学出来るので見に行った事があるが、見学では分からないベテル奉仕者の生活の一端を読めるからだ。印刷製本工場での労働でも当時で10,000円しか「払い戻し」されないとある。統治体の成員でもベテル奉仕者とさして変わらない生活との事。所謂「特権」と言っても、この言葉で連想される物質的なそれではなく、エホバの証人の世界でのピラミッドの位置づけを指すようだ。
「良心の危機」では、金銭面や物質的な富といった基準ではないにしろ、統治体の成員になると、「特権的」な生活が送れる事を匂わせていたが。
マルチ商法について書かれている個所で、エホバの証人そっくりだと思ったそうだ。ここを読んでいて、以前マルチ商法に関わった事で知られる某人物を連想した。
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人生の多くを過ごした教団からの脱会を決意した著者による驚愕の真実が明かされた書です!
2020/06/12 11:33
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、親族全員が「エホバの証人」の信者で、自らも生涯のほとんどをその教団内で過ごしたという著者が、教団への不信感、洗脳からの脱出を決意して、ついに脱会をします。そして、普通の日常を取り戻すことに成功した著者が著した驚愕の真実です。本書の構成は、「第1章 カルト生活の幕開け」、「第2章 自己アイデンティティの上書」、「第3章 信者としての自覚の芽生え」、「第4章 信者としてのアイデンティティ」、「第5章 激動の活動時代」、「第6章 芽生える疑問」、「第7章 アイデンティティとの闘い」、「第8章 脱宗教洗脳」、「第9章 ミッション・インポッシブル―親族洗脳解約」、「第10章 死と再生―人生バージョン2.0」となっています。
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エホバの証人を知る一助にした
2017/09/14 06:00
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投稿者:T・O - この投稿者のレビュー一覧を見る
エホバの証人の教義がよく分かりました。宗教のある家庭に産まれた子供の気持ちや、信者の実際の活動の様子もよく分かりました。一信者の心境がうかがい知れます。
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とても面白かった。
買って来た彼氏と取り合って読んだくらい笑
街で見かける信者たちの見方が変わった。
あの人も姉妹なんだな...みたいな笑
エホバの内部についてもとても詳しく書かれていて勉強になった。
学生時代付き合っていた彼氏の親がエホバだったんだけど、彼はずっと付き合っていることに対して罪悪感を持っていた。この本を読んで少しはその時の彼の心境が理解できた気がする。
ちなみにその人はクリスマスの祝い方すらしらなくてケンカになった笑
この本の中に出てくるような数多の不都合を生み出して、なんのために宗教はあるんだろう?と考えさせられた。
洗脳だな。。
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『エホバの証人』元信者が語る半生の記録。
教団での活動や、信者がどのように考え、どのように行動しているのか、かなり詳細に書かれていて、非常に興味深かった。
成る程、たまにチラシをポストに突っ込んで行く人は、『姉妹』というのか。
また、文庫版で追加されたあとがきで触れられている『不安』についての一節は一面の真実を言い当てているような気がする。
そういえば同じ河出文庫から出ていた『信仰が人を殺すとき』も、こちらモルモン教だが、面白かった。本書とは違って教団に批判的なスタンスで書かれているが(本書は終盤に著者が繰り返し述べている通り、教団を含む宗教を攻撃したり、否定したりはしていない……というか、少なくともその立場を貫こうとはしている)、併せて読むと更に面白いかもしれない。
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時々巷を騒がすカルト宗教。
縁無いようでいて、実は日常に溶け込んでいる宗教(または宗教的なもの)。
カルトの定義は置いておいて、非常に興味深く読んだ。
そもそも、宗教に依る事が分からない。
何かの規範がないと立ち行かないのが分からない。
だから興味がある。
この本を読んで、宗教にガッシリ浸かっている生き方を垣間見た気がする。
アイデンティティにまで食い込んでしまうとは侮れない。
でも全て〝それ〟を軸に何年も暮らせば無理もないのか。
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■マルチ・ネットワーク・ビジネスと宗教の共通要素。
①絶対性(これが絶対の宗教・商品)
②純粋性(私たちの教義・商品以外は信用できない)
③選民性(私たちの教団・商品は選ばれている)
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幼少期からエホバの証人となっていた著者が、証人となった契機、組織のルール、いかにして脱退したかなどが具体的に書かれており、面白かった。
エホバの証人の矛盾点やカルトの特徴は非常に興味深かった。
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とても真面目なノンフィクションですね。無宗教を絵に描いたような私ですけど、人々は何故に宗教にのめり込めるのか分からず幾つか関する本を読んだことはあるけれど当書はとても分かり易かった。JWの熱心な信者だった著者が曲折を経て脱退するのですが、真面目に宗教を考えている姿勢に共感を覚えました。暴露本でもなく興味本でもないので 読んで良かったと感じられました♪
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信仰宗教の信者達は自分達がカルト集団だという認識は無いんですね。まぁそうでしょう。聖書を自分達の教義に合うよう捻じ曲げて改ざんしてるとか、ハルマゲドン(世界の終わり)が来る気配が無いから勝手に解釈をねじ曲げて先延ばしにした、とかきちんと考えればおかしい事が沢山あるのに見て見ぬ振りなのかそれとも自分達に都合良く考えるのか…。笑ったのがものみの塔が忌み嫌っているフリーメーソンに創業者のラッセルがメンバーとして関わっていた事実。寄付として会員達から吸い上げたお金でトップの人達は豪邸を買い、市場に投資し運用してる矛盾。これを信者達は皆知っているんだろうか?宗教ってマルチ商法と同じなんだ。どんどん信者を増やしていかないと成り立たない。トップに君臨する者達は間違いなくここを理解しているんだろうが、下々の人達は騙され真面目に布教活動をする…気の毒でならない…
宗教が存続するのはそれを必要とする人がいるからだが、それぞれ自分の宗教が一番優れていると信じていて他の宗教を排他しようとするが故宗教論争が起こるのだ。世界が平和になる為には自分が信じる宗教を皆が一斉のせで同時に捨てればいい、という発想はなるほどと思えた。
筆者の親族・友人を改心させる下りはロジカルで分かりやすくすかっとした。
ここまで詳しく信仰宗教の内情が描かれてる本を読んだ事なかった。おススメ。
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洗脳の解け方がこれまたスピリチュアル。
その後、徹底的に調べて親族を洗脳解約させている。どれほどのエネルギーと時間が要ったのだろう。
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新興宗教について、なんとなく気になってたいろんなことを知ることができた。すごく読み応えがある。
洗脳が解ける瞬間が面白かった。
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前、近所にこの宗教の人や他の新興宗教の人がいたので、様々な疑問が解けた。そうそう、奥さんが熱心な信者で旦那さんは入っていなかったな、神社はダメ、お葬式やお墓もダメ、お祭りや学校のイベントには参加せず、独特の服で近所を回り、働いている近所の母親達には「正社員なんて信じられない、なぜ働くの?」とか「大学なんて行く意味ない」とか言ってたわ!など。新興宗教も含め、宗教なんてトップの人達がお布施や寄付などで豪遊しているのが真実。抜けると宗教だけで繋がっていたコミュニティから嫌がらせや迫害を受けたり、拠り所がなくなってしまう孤独があるから難しいのだろうなとも思うけど。著者が洗脳から解けていく過程、疑問に感じてからカルトだと気づくまでのスピードが速かった。
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なぜカルトにのめり込むのか、何がそんなに魅力的なのか…と疑問があったため手に取りました。
なるほど、証人以外はサタンの手のものという囲い込みと、内部での貢献度による評価、よい出来事のすべてはエホバの恩恵によるもので、最終的に証人だけは楽園で永遠を手にすることができるというご褒美制度(不確定)。
著者はかなり聖書を読み込んで論理的な面から傾倒していた頃もあるようですが、聖書自体の信頼性や妥当性が揺らげば、その教えも当然瓦解しますよね。
証人は真理ではないと気づく過程で、マルチと同じ仕組みだという件が出てきますが、本当にその通りなのです。
気づいたときには多くの犠牲を払っているため、抜け出すのも一苦労…。
著者も言っていますが、何を信じるのもほどほどがいいですね。絶体的なものなんてこの世にはないのですから。