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とっても面白かったです!
ラノベは少し久しぶりだったので、夢中で読み耽りました。
スケートリンクに勤務する日本人女性が砂漠の国のシークと玉の輿結婚するという話は割とよくありますが、そのベースというか伏線として、シークが幼い頃、クーデターで両親を殺され国を追われた時、心臓病の妹の命を助けるために、ヒロインと砂漠で「結婚の儀式」を執り行うという場面が出てきます。
年月は流れ、大人の女性となったヒロインをシークはいまだに「妻」として見守り続けているのですが、ヒロイン自身は幼い日に自分が人妻となったことなど知らないのです。
そこに誤解が生まれます。
互いに惹かれ合っているのに、何故か上手くいかないのは、情熱的なシークがヒロインを熱愛するあまり、彼女の周囲に少しでも他の男の影が見えると猛烈に嫉妬するから―笑
最後はお決まりのハッピーエンド。
私は同じ作者さんが書いたこの物語りの姉妹編も読んだことがあり、今回はその続編かと思いきや、そうではありませんでした。どちらのお話も物静かなで情熱的なシークに熱愛されるヒロインと、シークを一途に慕うヒロインの素敵な恋物語りです。
また、随所に素敵な表現があり、特に砂漠の自然の描写は美しく、大変良かったです。