電子書籍
ホーキングの宇宙論
2023/02/23 09:07
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホーキングの宇宙論についてわかりやすい語り口で述べられている。虚数時間などの概念はなかなか理解しにくいがなぜそれを計算上導入する必要があったのかなど勉強になった。
紙の本
ホーキング博士が証明した宇宙の「特異点」ということについて、分かり易く解説した科学書です!
2020/02/08 13:37
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、長年、愛読者を魅了してきた「ブルーバックス」シリーズの一冊です。同書は「車いすのニュートン」とも称されるホーキング博士が描く宇宙について解説された科学書です。宇宙においてブラックホールの存在が提唱されて以来、かなり長い時間が経ちますが、それを未だに科学的に証明できないでいます。そして、宇宙という概念についてもその詳細は未知の世界となっています。しかし、そのブラックホールとビッグバンが「特異点」であるということが、ペンローズ博士とホーキング博士によって証明されたことは、まさに物理学の偉大な成果と言えます。この証明について、同書では分かり易く解説していきます。宇宙における様々なことが、同書を読むことで、次第に明らかになってきます。
紙の本
やや難解
2018/06/23 12:54
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投稿者:ドングリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容は面白いが、初学者がいきなりこの本を読んで理解できるとは言い難い。まずは素人向けの宇宙論や物理学の本を読んでから本書に挑むべきであろう。
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アインシュタインモノとかシュレディンガーの猫的な入門書に飽きている人むけ。
相対性理論と量子力学の間というか次は、何なのか?という興味を持っていろいろ探すと手頃な読み物が少ない。
地味に物理の教科書を読んでいても絶対にたどりつけない現代物理学の最先端(のちょっと手前)。
でもまあ入門書の読みやすさは人によるので、ちょうど良い加減というか知識の手ごろ感を人と共有するのは難しい。
とりあえず読みたいSFがないときに、数時間でサクッと読める。
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[ 内容 ]
宇宙に始まりはあったのか?
宇宙に終わりはくるのか?
ブラックホールに落ちた物質は、消滅してしまうのか?
そして、鍵を握る虚時間とは?
全ての物理量が無限大に発散する理論物理学の最大の問題、特異点に挑む車いすのニュートン。
[ 目次 ]
冒頭ショートショート 異星交遊記
序章 ホーキングの「常識」
第1章 宇宙には時の始まりと終わりがあるか―特異点をめぐって
第2章 ブラックホールだってしまいにゃ蒸発する
第3章 宇宙の端っこが丸いと神様の出番はなくなる?
終章 賭けに負けっぱなしではあるけれど(情報のパラドックス)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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【キーワード】宇宙論、ブラックホール、物理学、ホーキング
ホーキングの理論について興味があって読んでみましたが、予想に反してホーキングの性格や生い立ちなど物理学以外の情報もたくさん見られ、「ホーキングはこういう人だったのか!」という発見がありました。
レベルは物理好きの高校生が読める程度でしょうか。章を追うごとにだんだん難しくなり、最後の数十ページは大学で物理をやってた自分でも何回か読み返さないと理解できませんでした。
それでも著者は工夫して、難解な理論をなるべく平易に伝えようとしていたのがわかりました。宇宙(特にブラックホール)や物理学に興味がある高校生にぜひ読んでほしい本です。
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説明が若干苦しいところもあるが、ホーキングの思想を追っていく過程でなされる、大胆なほど平易な記述はさすがといったところか。
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こういうことだったのか!という目からうろこが部分的にはあった。
ファインマン好きということもあるが、後半はよかった。
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ホーキング宇宙論をわかりやすく解説しようとしているのは見て取れるのだが、残念ながら余計に分からなくなってしまった。面白おかしく説明しようとするあまり余計な表現で主題がぼやけてしまっていたり、著者自身が果たしてホーキング宇宙論を理解できているのか疑問に思える部分も多々あった。加えて、ホーキング宇宙論の土台となる相対性理論やファインマンの経路和など前提となる物理知識の理解が必要である。したがってそれらを理解してはじめてホーキングの宇宙論にとりかかることができるのである。この前提条件がないこともあってちゃんと理解することはできなかった。
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特異点仮説、無境界仮説など、ホーキング博士の研究が専門知識なしでもわかる本(相対論入門的な知識はあったほうが読みやすい)。
とくにブラックホールの放射・蒸発の話が面白かった。
本書のある種の「落ち」といえる最後のホーキングの「敗北宣言」には感動するものがあった。
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フォトリーディング。竹内薫の本。ペンローズについての本を読んだので次にとこちらを選んだ。ホーキング放射と言う者があって、ブラックホールが蒸発するのだとか。
高速リーディング。仮説と理論の戦いの世界なんだと感じた。
下記に付箋を貼った箇所の要約をのせる:
28:マルチバース(多宇宙)という概念は、ケンブリッジ大学マーチン・リーズ博士らの提唱する仮説。
62:アインシュタインの偉大さは逆転の発想。
ニュートンの世界:光束は可変、空間と時間は不変。
アインシュタインの世界:光束は不変、空間と時間は可変。
81:ペンローズはブラックホールに芯がある事を証明した。星がつぶされてブラックホールになり、特異点になる。
93:ホーキングスはペンローズの証明を時間反転させ、特異点から空間がはじまることを論じ、ビックバンを論じた。
98:ホーキングスの特異点定理は「宇宙には始まりがある」ということ。
129-130:ブラックホールは蒸発する(ホーキング放射)。
162:1981年のバチカン会議ではホーキングスも参加。ヨハネパウロ2世は公式にガリレオに謝罪。
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失敗した。通勤中に細切れに読む本ではなかった。といって、腰をすえて読みなおす気にもならんなぁ。興味がある内容なので、理解したい気持ちはあるけど、先に相対論と量子論の入門書を読んどいたほうがよさそう。
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ホーキングの業績のうち、特に「特異点」と「事象の地平線」のテーマについて深く掘り下げて解説をした本。
発刊は2005年なので、今となっては若干、情報が古くなってしまっている箇所もいくらかあるし、この人の解説自体が、何を言っているのかわかりにくい、という部分もあるけれど、専門書にくらべてかなり易しく説明されている。
特に面白いと思ったたとえ話しが2つあった。
1)南極点にたとえた、虚時間での特異点の説明
特異点があるかどうか、という問題は、宇宙にはじまりがあったかどうか、という問いと同じであるのだけれど、ホーキングは、その特異点がない宇宙モデルというものを考えた。
虚時間での特異点は、時間と空間と区別が出来ないために、球面上に張りついている。それは、地球の南極点というものに似ている。
地球のどこからから、南極点に向かってあるいていくと、ある時、いつの間にか「緯度・経度がない」ところを通過することになる。しかし、南極点そのものは、そこに深い穴が開いているなどの特徴はないので、他の点と区別がつかない。
2)チェスにたとえた、素粒子の挙動の説明
チェスのビショップという駒は、斜めにしか動けない。だから、白いマスにいるビショップは、常に白いマスにいることになる。しかし、まれに、黒いマスにいるビショップを見かけることがある。それは、敵陣で成り上がったポーンがビショップになった場合だ。
素粒子も、基本的には、ビショップが同じ色のマスの中しか動けないのと同じように、規則的な枠内での動きを見せる。しかし、時として、突然種類が変化したり、ワープして違う色のマスに素粒子が移動することがある。
コラムとして、ホーキングその人の人柄や生い立ちについても書かれていて、これがとても良かった。彼は、難病を抱えた、車椅子の科学者というだけではなく、2度の結婚をしていて、波乱に満ちている。
ホーキングの自著では当然書かれていないことばかりで、このホーキングという人がこんなにも栄光と挫折の多い人生をおくっていた科学者だったとは、まったく知らないことだった。
現代物理学の大きな懸案は、アインシュタインの重力理論と量子力学を統一して「量子重力理論」を構築することである。その際、2つの戦略が考えられる。
戦略1、アインシュタインの重力理論から出発して、それを量子化する。
戦略2、量子力学から出発して、それに重力を組み入れる。
つまり、物理学者は、宇宙を記述する基本的な考え方として、相対論をとるか量子論をとるか、という決断を迫られるのである。(p.59)
物理学の方程式の多くは時間を逆さにしてもなりたつ。それを時間反転という。「時間の矢」というものがあって、少なくとも日常生活においては、時間は逆さにならないように思われるが、それでも物理学の基礎理論では時間反転がなりたつことが多い。(p.93)
ブラックホールが蒸発するとき、それは、自らの内部に貯め込んでおいた情報もろとも雲散霧消するのであろうか?それとも、ブラックホール内に落ち込んだ物体がもっていた情報は、なんらかの形で宇宙空間へ戻されるのであろうか?(p.143)
できごとに実数の時間のラベルが貼られるような現実の時空では、時間と空間を区別するのはやさしい。(p.179)
はたして、宇宙にとっていちばん自然なのは、実時間なのか、それとも虚時間なのか?個人的には、宇宙の初期においては、本当に時間は虚時間であり、宇宙が「トンネル」として実在してからは実時間になった、と考えたいが、相対性理論の精神からいえば、観測者によってちがった見方ができる、という可能性もあるだろう。(p.190)
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虚時間、という不思議な魅力的なタイトルに惹かれて読み始めた。結局”虚時間”はいまいち理解できなかったが、著者によれば”虚時間と宇宙無境界仮説は、科学史の1ページに載って、やがては忘れられる存在になりそうだ”とのことで、定説にはなっていないようでそこはあまり理解しなくても良いのだろう。その他ホーキングの人生や位置づけ、逸話やファインマン経路積分などの周辺の物理学の解説が豊富で良かった。
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物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
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