紙の本
これぞ森小説
2018/05/28 07:20
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投稿者:ずんのすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハギリ博士シリーズの第5弾。内容は完全にSF小説のそれですが、ミステリーの要素や現代社会・科学の進歩に一石を投じるような視点、著者の思い・考えが垣間見え、単なるSF小説に収まらない内容になっています。
小説として読むと一日足らずでサッと読めてしまいますが、将来こんな社会がやってくるかもしれないと思いながら読むと、また一味違う読後感になると思います。
紙の本
時に本を閉じて
2017/03/30 01:29
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投稿者:やっぱ焼きそばにします - この投稿者のレビュー一覧を見る
近年の森作品は作者の志向する通り、読み心地も物量も非常にライトなものばかりですが、このシリーズにおいてはそれが特に顕著です。本書も例外ではなく、習慣的に本を読む方なら半日とかからず読み終わってしまうでしょう。
しかし、そのようにして読んでしまうには本シリーズ(というか森作品)はあまりに勿体無い。パッケージはライトでもその中身はとんでもなくヘヴィ、というか深淵というか、目眩を感じるほどの奥行きをもった作品なのです。ですので、意識的にゆっくりと、丁寧に読むことをお勧めいたします。登場人物達のエッジィな発言や思考の展開が描かれれば一度本を閉じ、自分も議論に加わるように意見や反論を練ってみてはいかがでしょうか。実際にそのように読んでみて感じるのは作者の思考の階段の何と精緻なことか、という感嘆です。私にはこのシリーズがフィクションではなく、まるで未来の予言書のように感じられます。それはまさしく、この作品が第1級のSFであることの証左であると思います。
電子書籍
おもしろかった!
2018/11/30 10:27
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズが進んで、ものすごくおもしろくなってきました。世界観もそうなのですが、主人公と脇役たちの会話の変化や個性がとてもおもしろくてたまりません。続きがものすごく楽しみです!
電子書籍
ニヤリ
2017/02/24 19:51
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投稿者:mancha18 - この投稿者のレビュー一覧を見る
エピローグの会話が、何て言うか…自然と顔がニヤけてしまう。
こういった感覚を味わいたくて、森博嗣の作品を読んでいると言っても過言ではない…かもね。
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一回でさらっと読めない深みがある。疑問が投げかけられ考えるのに立ち止まり戻ってから進む。その繰り返しだ。
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シリーズ物なので、ついつい読みたくなってしまいますね。しかし、毎回期待を裏切らない面白さです。
今回はウォーカロンの住む町に行って事件が起こるという話。
VR的(マトリックス的?)な話とか、不老不死の新たな形とか(ネタバレになるので詳しく書けない)、こんな未来もあるのかなあ、と想像しながら読めるのがこのWシリーズの魅力です。まあ、それらが仮に実現する頃には、自分は生きてないでしょうが。
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シリーズ最新作。
『私たちは生きているのか?』というタイトル通りの内容。果たして『生』とは何か? 人間の定義とは?
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富の谷と呼ばれる村に脱走したウォーカロン達が潜伏しているという情報を得たハギリ、ウグイ、アネバネは、ローリィという案内人を伴いその村に潜入する。
そこでは禁忌とされてきた研究が行われており、それを体験した3人は囚われてしまう。
トランスファとハギリの問答が愉快。
ハギリに振り回されるウグイも読んでいて微笑ましい。
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Wシリーズ5作目。
今までで一番、哲学的な感じがする。
何をもって「生きている」と言えるのか。命があれば、と言えば、命とは?という疑問が出る。命は見えないし観測出来る事象じゃない。脳死を死と判断するか、という話とも似ている議論だ。
今作は劇的に進展するわけでもないし、何か事件が(あると言えばあるが)あるわけではない。だけど、何というか、じわりじわりと押し寄せる、そんなストーリィ。という印象。
最後のハギリ博士とデボラの会話が面白かった。
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今回の展開は少し物足りなさを感じますが…ほぼ前4作の延長線からの希望的観測まんまですね…かと言ってもバーチャル世界の「生」論は相変わらず心に泌みます!最後の会話も中々微笑ましい!引用はエドモンド・ハミルトンの「フェッセンデンの宇宙」最初からも「あっ」てました!(笑。それに、装幀イラストは綺麗すぎで、目が離せません!
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4ヶ月ごとくらいの刊行ペースを守り安定したストーリ展開。この巻はこれまでのWシリーズの中でも、映像化するとちょっと衝撃的で面白いと思う。
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シリーズ5作目。
今度はアフリカへ。冒険小説のような印象も。
2章から面白くなったと感じる。まさに、未来のサスペンスという感じ。
タイトル通り、「生」についての議論が興味深い。
何気に、エピローグのハギリとデボラの会話がベストシーンかも。デボラ可愛い。
引用のエドモンド・ハミルトン『フェッセンデンの宇宙』、読んだ気がして調べたら、赤木かん子編集のアンソロジー『科学者たちの陰謀』で「人口宇宙の恐怖」の題で既読だった。
今作のタイトルと内容にマッチした名チョイス。
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面白すぎた。凄いシリーズだ。毎巻、人類が新しい段階へステップアップしていくというか。新しい概念が導入されるというか。ネタが豊富だ。ついでに主人公パーティーは毎巻、大冒険しすぎである。研究者なのに。
羊パラダイス。
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2017/2/24読了。Wシリーズの5作目はタイトル通り、生きているとはどういうことか、が主題。
バーチャルとリアルの垣根が限りなく無に近づいた場合、何をもって現実を定義するのか。Wシリーズを通じて描かれる、人間とウォーカロンの境界についての議論と交わり、少しずつ核心に迫っていっているように感じる。
今から続編が楽しみで仕方がない。
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Wシリーズの第5作目。
このシリーズも森作品独特の温度感があって良い。タイトルの通り、「生きているとは何か」が大きな主題で、人間とウォーカロンそれぞれにあり方について考えさせられる内容。少しずつ話が展開してきており、次の巻が待ち遠しい。
しかし森作品に出てくる女性は強い。ウグイの精神の強さとか、時々見られるハギリへのあたりの強さとか…。こういうそれぞれのキャラにも魅力があるから、この人の本は読まずにはいられないんだろうな、と思う。