紙の本
退院よかった。
2017/05/28 19:33
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投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前「あれも食いたいこれも食いたい」の休載が続き、お歳もお歳なので心配していたところ、肝細胞ガンで入院していたとのこと。その時期について描いている。きっと苦しい時期だったでしょうが、ちゃんと面白くしているのが凄い。 同雑誌連載仲間の南伸坊氏と伊藤理佐氏との鼎談、各人のイラストが自分以外の2人の特徴を捉えているのが面白い。
紙の本
ガン見舞いはむづかしい
2017/05/12 07:19
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガンの人をお見舞いというのはむづかしい。
なんか顔に「あとどれくらいの命なんですか」みたいな表情が出るのではないか、もしその人がガンの告知を受けていなかったら、「ガン」なんて言葉は使えない。
昨日の晩ごはんは「がんもどき」なんて絶対言えない。昔見た「さすらいのガンマン」も言えない。「ガンばって」もあぶない。
そうなのだ、ガンの人を見舞うのは難しいのだ。
ところがこの本、あの東海林さだおさんが自ら「ガン」であることをカミングアウト、しかも人生初の長期(40日は長いかという問題はあるが)入院を少し(というか、かなり)誇らしげに綴ったエッセイをメインに(書名にもなっているからメインなんだけど、17篇あるエッセイや対談の3篇をもってメインと呼んでいいのかと思わないでもないが)なっているエッセイ集。
まあ入院といっても3篇なんだから、あんまりやばい話に踏み込んでも困るので、話を変えると、やはり東海林さんは食べ物のエッセイが面白く、この本では「粉もん」とか「ミリメシ(ミリタリーメシということらしい)」とか「肉フェス」突撃レポートとか蕎麦街道の旅とか、がやはり面白い。
この本は雑誌「オール讀物」に連載されている「男の分別学」の2014年4月号から2016年4月号までをまとめたもので、そうなると食べ物の話も入院の話も「男の分別」の範疇になるのであって、男子たるもの一度は長期入院で治験を高める必要もあるようだ。
残念ながら健康という人は、この本でお腹の皮をねじってみてはどうだろう。
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投稿者:ぺろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
母に頼まれて注文しました。文藝春秋にこちらの本の宣伝がしてあったそうです。母も病気で手術をし表紙と同じような恰好で手術室に向かったそうです。病院食についてもこんな感じだったと言っていました。病気になる少し前からと退院してからも治療が続き活字を読むのもしんどいと言っていたのですが最近は本を読んだりすることも出来るようになってきたので良かったです。
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【ショージ君、人生初の入院。】四十日間にわたる人生初のガン入院から、「オリンピック撲滅派宣言」まで――。ますます冴え渡るショージ節、ここにきわまる!
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著者の本を読むのは実に久しぶりである。今回読んでみたのは、がん入院のエッセイを著者独特の視点で、いろいろ教えてもらえそうと思ったからだ。しかし表題に係る話は、実に僅かであり、残念だった。
そんな中、自分は蕎麦が好物であるということを、意識させられたのが、「そうだ蕎麦を食いにいこう」の回である。その前に書かれている肉フェスの回は、特に何の気持ちも起きなかったのであるが、蕎麦にはかなり食いついた。是非、長野の唐沢そば集落に行かねばならないと誓う。食べ物エッセイは著者の右に出る人は居ない。
これにも書かれているが、蕎麦の有名店は好きになれない。鎌倉の広大な敷地にある、名の有る蕎麦屋は昼¥2,500で蕎麦は小さめのせいろに薄く乗っているだけで、てんぷらや何やらが大量に付いている。はたして何を食いに来たのだかも判らなくなる。蕎麦屋なのだから蕎麦くらい沢山食わせてもらいたいものである。
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入退院の顛末をもっと詳しく書いてあるのかと思ったら、それは最初だけ。あっさりした書き方で「ショージ君」らしいけど、正直もの足りないなあ。
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肝細胞がんで40日入院~初体験入院日記Ⅰがんと過ごした40日をふりかえるⅡ病院は不本意でいっぱいⅢヨレヨレパジャマ族、威厳ヲ欲ス・官能で「もう一度ニッポン」・大冒険 水陸両用バス・粉もん大好き・対談×新井平伊:認知症時代の”明るい老人哲学”・〆切り5分前・ミリメシはおいしい・両交互大研究・座談会×南伸坊×伊藤理佐:雑誌って面白い!・初詣はおねだりである・「肉フェスティバル」は肉爛漫・そうだ、そば食いに行こう・分類学入門・ガングロを揚げる・対談×岸本佐知子:オリンピック撲滅派宣言「スポーツって、醜いよね?」~男の分別学・「オール讀物」のネーミングは菊池寛らしい
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いつもの東海林さだおの本じゃないみたい。
最初はガン入院の話で、いつもの東海林さだおだったのだけれど、対談とか座談会とかがあったり…。
でも肉フェスの件(くだり)は楽しかった。
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東海林さんがガンというのがびっくり。こちらがオロオロしてしまう。肝細胞癌とのこと。完治したようでよかった。40日の入院生活。ガンであっても東海林節健在。一つの生き方だ。
他ではオリンピック撲滅派宣言「スポーツって、醜いよね?」(対談 東海林さだお×岸本佐知子)が抜群の面白さ。さすが岸本佐知子だ。
「まず、メダルにすごくこだわってるじゃないですか。じゃあ4位はどうなるんだと思うわけです。メダルが期待されてたのに、獲れなかった人は急にいないことにされますよね。」
「そのくせ、それまで全然見向きもしなかったマイナー競技でも、メダルを獲ると急にちやほやする。」
「レスリング、あれは、私には「体の臭い部分を嗅がせあう競技」にしか見えません。」
「オリンピック競技ではありませんが、私にとってこの世でいちばん憎いスポーツはドッジボールなんですよ。暴力行為を性とかして、ボール自体が凶器というスポーツは他にないんじゃないですか。しかも防具なしで。」
「フィギュアは必要ないことばっかりやっています。空中で三回転半とか、必要ないでしょ。だいたい人間がさ、跳び上がるにしても、跳び下りるにしても、途中で中にしなきゃならないということはあり得ないでしょう。」
体操でも着地で無理やり静止するというのは、絶対おかしいと思う。」
・初体験入院日記
Ⅰ がんと過ごした40日をふりかえる
Ⅱ 病院は不本意でいっぱい
Ⅲ ヨレヨレパジャマ族、威厳ヲ欲ス
・官能で「もう一度ニッポン」
・大冒険 水陸両用バス
・粉もん大好き
・認知症自体の“明るい老人哲学”
(対談 東海林さだお×新井平伊)
・〆切り5分前
・ミリメシはおいしい
・流行語大研究
・雑誌って面白い!
(座談会 東海林さだお×南伸坊×伊藤理佐)
・初詣はおねだりである
・「肉フェスティバル」は肉爛漫
・そうだ、蕎麦食いに行こう
・分類学入門
・ガングロを揚げる
・オリンピック撲滅派宣言「スポーツって、醜いよね?」
(対談 東海林さだお×岸本佐知子)
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40日の入院、まるごと一冊がんの話かと思ったら
たった3回。淡々と終了してびっくり。
レバ刺し一人前くらい肝臓を切ったそう。
肝臓は切り取れる範囲が決まっているそう。
L字に40センチの傷。
肉フェス、ガングロ店。
目次
初体験入院日記
官能で「もう一度ニッポン」
大冒険水陸両用バス
粉もん大好き
〆切り5分前
ミリメシはおいしい
流行語大研究
初詣はおねだりである
「肉フェスティバル」は肉爛漫
そうだ、蕎麦食いに行こう
分類学入門
ガングロを揚げる
岸本佐知子さんとの対談「オリンピック撲滅派宣言」、順天堂大学の新井平伊先生との対談「認知症時代の“明るい老人哲学”」や南伸坊さんと伊藤理佐さんとの座談会「『雑誌』って面白い!
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題字のオロオロが藤子A先生「妻たおれ夫オロオロ日記」そっくりだと思ったら、同じ和田誠装丁だった。
もう少し闘病エッセイを読みたかったのに、全体の1/5弱しかない。
ガンも死病(しびょう)から持病(じびょう)の時代に入りつつあるようだ。
南伸坊、伊藤理佐を交えた鼎談に、それぞれ本人と他二者の似顔絵が載っている。あらためて思う。マンガ家の自画像は難しい。南と伊藤による似顔絵で、東海林さだおの顔立ちがようやくわかる。本人による自画像では皆目わからない。伊藤も同様。さすがに南はよくわかる。