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みんなのレビュー13件

みんなの評価3.5

評価内訳

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13 件中 1 件~ 13 件を表示

紙の本

アンドレアス・グルーバー「復讐」Racheシリーズ最新作

2018/04/02 21:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kapa - この投稿者のレビュー一覧を見る

前作「夏を殺す少女」に次ぐライプツィヒ警察の警部ヴァルターWalter Pulaski刑事と女性弁護士エヴァーリンEvelyn Meyersのコンビによる「ドイツ警察小説」。ドイツよりもチェコ・オーストリアが主な舞台であるが、一応「ドイツ警察小説」。二人が別々に追いかける事件が、最後にどのように一つに交わって事件が解決されるか、わくわくするような展開。犯人はこいつだろう、と思わせぶりにわかるようにしているのだが、最後まで明らかにならないままにクライマックスにもっていく。
前作では、ヴァルター刑事は事件で知り合った亡き妻カーリンの面影のある女性とうまくいくかな、と思わせて終わったが、本作では相変わらず一人者で登場。続かなかったようだ。本作でも被害者のチェコ出身少女の母親で、自ら事件を解決しようとする無鉄砲女性ミカエラにまた懸想してしまい、放っておくことができず、喘息で喘ぎながら、振り回され、そして翻弄されるオヤジのままである。一人娘が冷静にその関係を見ているところがコミカルである。
本作はエヴァーリンが大活躍。なんだ、ネレ・ノイハウスのボーデンシュタイとピアのコンビと同じプロトではないか。エヴァーリンは、実は犯人ではないかと疑っている依頼者に嵌められ弁護を引き受けてしまい、こちらも振り回される。そのため支援者であり恋人パトリックとの間に悲劇が訪れてしまうのだが…。まさか著者は、最後はオヤジ刑事と女凄腕弁護士がいっしょにするということを考えているのではあるまいか。
本作の面白さは、かつて「ヨーロッパの宝石」と言われたプラハを舞台にしているところにある。一方で、カフカの「城」「審判」といった不条理文学の舞台ともなった世紀末都市の面影も残る街。あらためて旧著の「浮かび上がる都市の暗点。19世紀末から20世紀中葉のプラハの芸術にみえる都市の表情」を描いた『複数形のプラハ』(阿部賢一、人文書院2012)やユダヤ人街,墓地と石切場,迷路などとカフカの小説についての『プラハの世紀末』(平野嘉彦、岩波書店1993)などを読み返すと、ヴァルターとミカエラが歩くプラハの路地裏の雰囲気がよくわかるし、本作事件の舞台としてはうってつけのように見える。
そういえば、グルーバーのもう一つのシリーズ、フリーランスの保険調査専門探偵ホガートPeter Hogartが主人公の「黒のクィーン」もプラハが舞台であった。魔界都市プラハにはミステリーが似合う?
このシリーズの原題は「復讐の秋」Racheherbst。前作は夏であったので、この「復讐」Racheシリーズは四季四部作となるようだ。今年9月には第三作「復讐の冬」Rachewinterが予定されている。グルーバーの小説には、シリーズものが多い。ミュンヘン市警捜査官ザビーネSabine Nemez(連邦刑事局に異動できただろうか?)と奇人ドイツ連邦刑事局事件分析官・誘拐専門捜査官・臨床心理士スナイデルMaarten S. SneijderのコンビのTod(死)シリーズ、第一作「月の夜は暗く」Todesfrist(死の猶予期間)に次いで、現在までTodesurteil(死刑)Todesmaerchen (死のメルヘン)Todesreigen(死の踊り)と五作まででている。また、警察関係者ではない保険調査専門探偵ホガートのシリーズは、RacheやTodのように共通するキーワードがないタイトルで、第一作「黒のクィーン」Die schwarze Dameに次ぐDie Engelsmuehle(天使のひき臼)がでている。Krminalroman翻訳専門家の酒寄氏にはシリーズ完結に向けて翻訳期待したいところだが、他にも「歴史」警察小説の翻訳もあり、仕事は多い。私は原著をネットでごく一部しか「立ち読み」しないので、ぜひ全部の完訳頑張ってください。

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紙の本

頭の狂ったやつのことはわかりません

2017/12/14 22:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヴァルター警部と弁護士のエヴェリーンは同じ事件に違う形でかかわることになるが、この事件は彼らにとって大いなる災厄となる。ヴァルターサイドは目まぐるしい勢いで事件を追っていくが、エヴェリーンサイドは動きは少ないが徐々に盛り上がりを見せていくという調子でストーリーが展開します。迫力のあるサスペンスなのですが、犯人の頭が完全に明後日の方向に行ってしまっているので、殺人の動機がなんか釈然としない。そこが残念な点かな。

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紙の本

「夏を殺す少女」から3年

2017/08/24 16:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:バニー - この投稿者のレビュー一覧を見る

続きはないんだろうなと勝手に思っていたので、まさかの続編。うれしいです。
見え隠れする、独り善がりな目的のために犯行を重ねる不気味な犯人にどう二人が辿り着くのか、ワクワク、ハラハラしながら一気に読んでしまった。

ヴァルター警部は好きなキャラ。気が短く悪態吐きながらも、自分の立場より被害者の無念を晴らすために自分の権限を逸脱して捜査しちゃう不遇な性分。喘息もちで無理しちゃいけないのに極限まで体を酷使しちゃうし。
彼の悪い癖は、魅力的な女性に会うとすぐ亡き妻カーリンの面影と重ね合わせてしまうところ。前回いい感じだった女性とは進展がなかったんですね。なーんだ。
今回はその癖があだとなって、暴走を繰り返す被害者の母親を放っとけず、振り回されっぱなし。全然言うこと聞かないし。ヴァルター、お人好しすぎるぞ。いつ懲戒免職になるかこっちがヒヤヒヤしました。
ミカエラは彼にもっと感謝すべき。「見捨てるわけにはいかない」って、あたりまえじゃ!

一方エヴェリーンも嘘吐き依頼人に手を焼かされまくり。なんか今回エヴェリーンは弁護士らしい仕事をほとんどしなかったような。裁判シーンがあるかと思いきやそれもなく、また家捜しですか。そうですか。
でも一番気になるのは…なんてこったいパトリックさん!脇が甘すぎるよ!これからどうなるんだろう。

あと犯人ですが…結局何をしたかったのか、ちょっと今回私には理解できなかったな。

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2017/05/11 19:58

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2017/06/05 05:47

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2017/06/18 10:38

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2017/09/23 11:07

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2018/04/16 10:33

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2020/01/16 20:37

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2021/04/11 23:02

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2021/05/04 18:52

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