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美味礼讃(文春文庫)

美味礼讃 みんなのレビュー

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みんなのレビュー59件

みんなの評価4.5

評価内訳

59 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

豪傑伝

2000/09/28 02:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ミオメロディ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 すごい男がいたもんだ。それまで一流ホテルのコックだけが牛耳っていた仏蘭西料理の世界を一気に広めたのだから。“料理界の東大”辻調理師専門学校の創始者は、食への執念の持ち主だったのだ。
 非凡は非凡を呼ぶ、というわけで、一流コック、一流評論家の名前が飛び出すのも、この人の人徳だろう。また、著者の押さえた、簡潔な文章が美しい。

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紙の本

ほんもののフランス料理

2001/01/17 19:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:naka-m - この投稿者のレビュー一覧を見る

辻料理師専門学校の創始者辻静雄の半生。

彼がほんもののフランス料理を日本に持ち込むためにどれほどの努力をしたか
成功者の裏にどれだけの苦労と周りの人々の支えがあったか
(特にマダムポワンとの出会いはすばらしいです)
を痛感させられます。

同時に料理という職業が一生を捧げるに値するものであることも。

淡々と事実のみを書き記していく海老沢さんの文章でなければ
読書後すぐにでもフランスへ行きたくなるほどの余韻はないと断言出来ます。

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紙の本

異文化を理解する、ということ

2001/05/29 23:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mau - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今でこそフランス料理も、東京を中心に名シェフが本場の味を競う時代になったが、その基礎を作ったのが辻調理師専門学校の校長を務めた辻静雄氏、この本の主人公である。

 1960年代はフランス料理とは名ばかりで日本風西洋料理(いわゆる「洋食」)か、せいぜいが、西原理恵子なら「おーほっほ、今晩は舌平目のムニエルですわー!」という程度の知識しかシェフ自身も持ちあわせていなかった。

 その状況を打開するために、辻氏はフランス中の名レストランを訪ね、調理法を覚え、食材の入手・シェフの育成に尽力する。「たかが料理じゃないか」、そんな後ろめたさも覚えながら、それでもフランス料理の真髄を日本に正しく伝えようとした彼の姿には、ただただ頭が下がる。

 この本を読む度に、異文化を理解し、紹介するとはこういうことなのか、これほどの努力と情熱をかけて初めて、他の国について何か述べる資格があるのではないか、と思いしらされる。

 私は今たまたま欧州に住んでおり、普段はあれが気に入らんこれがよろしくない、とぶうぶう文句たれているが、実際自分はどれほどこの国の事を理解しているのか、表面的な事でぎゃあぎゃあ言ってるだけではないかと、これを読んでは反省する。その意味で、私には大切な「戒めの書」でもある。

 伝記仕立ての小説だが、結構「根性もの」っぽい展開でグイグイと一気に読ませる。辻氏を支援してくれる欧米のシェフ達もまた人情厚い人ばかりで泣かせる。料理に興味がなく、「物語」として割切って読んだとしても、充分面白い内容だと自信を持って勧めたい。

参考:辻調グループ校HP
(ここのサイトも読み応えあり!)

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紙の本

ほんもののフランス料理を日本にもたらした先駆者。その物語は刺激的。

2009/02/22 22:51

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:homamiya - この投稿者のレビュー一覧を見る

辻静雄。
「彼以前は西洋料理だった。彼がほんもののフランス料理をもたらした。」といわれる人物。

新聞記者を辞め、まったくの素人から、調理学校に婿入りし、一流ホテルのコックが「テリーヌ」も知らない時代に、フランス料理を学び、調理学校を充実させそれを日本に広め、第一人者となるまでのサクセス・ストーリー。
何もないところから何かを生み出す先駆者の物語は刺激的だ。

食べること飲むことが大好きな私にとっては、作中に出てくる写実的な料理とワインの描写もひどく魅力的。

飾り気の少ない文体は、すっきりと芯がある。その積み重ねが、辻静雄という1人の人間の人生とその哲学、料理にという芸術に対する意識とか葛藤とかを力強く描いていて、それが心に響く。
2年余の時間、辻静雄本人に対する50回をこえるインタビューがこの本の下地にあると知って、納得。しっかりした土台の上に築かれたもの、という感じがある。

半伝記、半フィクションの形式で、本当にそのものがあったワケではないだろうが、その人生を語る上でわかりやすく象徴的なエピソードが、上手にムダなくちりばめられている。

「フェルナンはね、生きているとき、いつもこういっていたの」
史上最高と言われるフランス料理のシェフ、フェルナン・ポワン。彼の亡きあと、その味を覚えていて、レストランを続け、三ツ星をキープした未亡人、マダム・ポワンの一言。彼女は、辻静雄を息子のように愛し、助けてくれる。
「料理をつくる人間のつとめは、お客さんにつねにささやかなうれしい驚きをさしあげることだって。だからわたしもそうしているの」

調理学校を開校したばかりで運営方針が決まらなかった辻静雄にとって、これが、目標となる。
彼も後年、同じ思いに行き着いたのか、こんな記述がある。
「料理を口にした瞬間に客の顔に広がるちいさな驚きの表情を眺めるよろこびは、それを知らない人間には絶対に理解できないだろうと思った。」

フランス料理を理解するため、ひたすらに食べ続けた。
初めに、
「料理というのはつくり方も大事だが、できあがりの味がすべてなんだ。きみはまずそれを知らなければならない。そして、あらゆる料理のこれがそうだという最終のできあがりの味をきみの舌に徹底的に記憶させるんだ。」
というアドバイスを受けたからだ。

後には、日本料理、中国料理についても同じ。その飽食は、やがて彼の健康を害す。
彼にとっては、食べ続けたのは、楽しみのためではなかった。
『いかに満腹であっても、必要のために食べつづけてこなければならなかったのだ。
こうなるまで食べてこなかったら、フランス料理はもちろん、日本料理についても中国料理についても通りいっぺんのことしか理解することができなかっただろう』

なんというか、壮絶。

晩年のシーン。
「結局、人間にできることは、自分がやってきたことに満足することだけなのだ」
手塩にかけて育てたシェフの裏切り。けれど、どんな見返りも、そのシェフからは結局もらうことはできないと気づく。
誰のためでもなく、自分がそうすべきだと思ってしてきたこと、その過程で起こる事は、飽食による肝臓の故障も含めて、すべて認め、受け入れる。
これが、成すべき事を成し遂げた人の行き着くところなのだろう。

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電子書籍

ヽ(・∀・)ノ

2017/04/30 20:23

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はるにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルの「美味礼讃」というのが気になったので読んでみました!読んで見ると面白かったので気に入りました!

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2007/10/31 12:23

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2004/12/07 21:13

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2005/12/01 21:25

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2005/05/16 03:12

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2017/08/07 16:02

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2010/12/26 12:25

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