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紙の本
夫は二枚目でなくてよい
2001/10/02 10:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミオメロディ - この投稿者のレビュー一覧を見る
マーガレット、思いたったらすぐにどこへでも旅行する破天荒な妻、を持ったちょっと哀れな夫(いつも置き去り)。でも、とにもかくにもマーガレットを追いかけていくいじらしさ、そして常にツボにはまる人の好さ…夫というのはこれでなくては(?)。
電子書籍
ウンチク好きな人にオススメ
2017/06/10 23:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂田さんは博識な人なんだろうなあ。
ガーデニングにしても料理にしてもいろいろな土地にしても数多のエピソードが出て来る。
清潔好きの犬のエピソードが良かった。
紙の本
そばにいてくれる人がいないと寂しい……「マーガレットとご主人の底抜け珍道中(望郷篇)」
2000/08/20 22:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:B.T. - この投稿者のレビュー一覧を見る
マーガレット奥さんは旅行好きだ。この上下巻に分かれた物語のそれぞれの短編でこの人が旅行に行きたいと言わなかったことがあるだろうか。南極から始まって、アフリカ、中南米、カリブ海、日本、イタリア、オーストラリア……毎度のことだけれども、彼女が旅行に行くといって家を出てしまうとき、僕らは彼女をあわてて追いかけるご主人に思わず同情してしまう。そしてすごくうらやましくなる。
一人で旅行に行きたい人はいると思うが、たぶん二人で旅行するほうが楽しいと思う。僕らはつき合っている相手(あるいは結婚している相手)のことをそんなによく知っているわけではないから、相手のことを少しずつ理解しようとしたり、わからなくて喧嘩したり、すれ違って悲しい思いをしたりしながら、二人だけの記憶を少しずつ分け合って、生きていくんだと思う。それは何にもかけがえのないもので、僕らはそういう大切なものをお互いに与え受け入れることによって、幸せになってゆくはずだ、とこの物語を読んでいると考えてしまう。
マーガレット奥さんはご主人を困らせる名人だ。園芸をたしなむご主人タルカム氏の庭に、害虫を呼ぶ植物をきれいだからと持ち込んだりする。旅行先ではご主人を置いて、一人で遊びに行ってしまって心配させたり。ネッシーを見に行くといって家を出てしまったり。ご主人の気苦労はたえない。それでもご主人は幸せそうだ。まったく読んでいるこっちが困ってしまう。
読んでいると、仲良しの二人にあてられてしまうのだが、ふとそこに何か怖いものや、悲しいものがあることに僕らは気がつく。なんだろう? 僕らは幸せな夫婦の生活を読んでいるはずなのに、何が悲しいのだろう、何が寂しいのだろう。それはたとえば、二人きりの夜に奥さんがふともらした言葉にあるのかもしれない。
「そばにいてくれる人がいないと寂しいでしょ?」
そうだった。二人で暮らすということは、一人でいるときの寂しさを知るということだったんだ。そんなこと、ひとりぼっちで生きていた時には気づかなかったよ。
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