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父親から酷い扱いを受け、学校でもいじめられている少年ボビーの冒険物語。
物語は、どんな人の人生にもある。
自分の決断と行動次第で、素晴らしい物語が紡がれていく。
ハッピーエンドなんてない。だって人生には良いこともあるし、悪いこともある。その代わり、悪いことだけでは終わらない。だって、おはなしが終わっても物語は続いていくから。
そして、ボビーは家族とは何かについても考えさせてくれる。
血の繋がりだけじゃない。そこに愛があることが家族なんだ。
ラストも余韻のある終わり方で、これから続く物語を想像させてくれる好きな終わり方だった。
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大好きな図書館という題名と
ポップな色合いの表紙に魅かれて手にとる。
が、いきなり場面は文字通りの崖っぷちで警察に囲まれて・・・という表紙のイメージとはかけ離れておりかなりビビる。
さらにその状況になぜなったのか、がそれからまた語られるんだが、その状況の悲惨なこと。
え?なにこれ?イジメ?児童虐待?
図書館逃走って文字通りだったけど、
もうちょいライトな感じを期待してたんで、
これでもかこれでもかと続く重い話にちょっと耐え切れず、
少々流し読み気味に。
でも、とりあえず読後感に救いがあったのでよかったよかった。
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12歳のボビーは、学校ではいじめられ家庭では父親のDVや同居している父親のガールフレンドからのネグレクトで孤独に生きている。唯一の友人サニーは、二人だけの挑戦で大ケガをおい、ボビーから隔離するようにして引っ越して行ってしまう。出口のない世界でボビーが出会ったのは、移動図書館の清掃をしているヴァルとその娘ローザだった。
父親のDV に追い詰められていくボビーの状況をただ一人理解しているヴァルは、廃止の決まった移動図書館にサニーと3人で乗り込み町から逃げ出す。
誘拐犯として追いかけられる道中、軍刑務所から脱走したジョーと知り合いと4人で逃走を続けることになる。まるで仲の良い家族のように。
追われていくなか、ジョーの過去やボビーの母親の事が徐々に分かり、ますます追い込まれていく4人。最後に4人が選んだ脱出法は?
現実的に考えれば、このストーリーはあり得ない(と思う)のだが、最終章でホロリとしてしまう。4人+1人のラストシーンを勝手に思い描くとジーンとしてしまったりする。
でも、結末は実現が難しいと思っても、4人(5人?)の置かれた状況は現実にありそうな事ばかりで、それがこのストーリーを最後まで読みきってしまう要因なのだと思う。
移動図書館の本が効果的に出てくるのが、本好きには嬉しい。
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始め,少し頭が足りないのではないかと思った少年ボビーが,親友サニーと出会い,移動図書館の清掃の仕事をする風変わりな母娘と出会い,脱走囚と出会って,成長していく.奇想天外な逃走劇には快哉!でも,ターミネーター2へのオマージュともいえるサミーのサイボーグ化には,そこまでボビーが追い詰められていたことと,サミーの純粋な気持ちにホロリとした.
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表紙の可愛さとは裏腹に、中身は割とシリアス。いつか母が帰ってきてくれると信じて、母の思い出の品を大切に保管しているボビー。ボビーを守るためにサイボーグになろうとした親友サニー。障害がある少女・ローザと、シングルマザーのヴァル。そして脱獄犯のジョン。それぞれに抱えるものがあるけど、逃走中に家族のふりをする中で、いつしかほんとの家族のようになっていく。物語に終わりなんてない。ここで語られるのは、幸せな場面で語ることを終えた、一人の少年の物語。
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久しぶりでワクワクする話に合った
ハチャメチャなのに切ない
かわいそうなのに笑える
よかった!!
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本と図書館が大好き。でもってこういう話はほんとに好き。
主人公たちが幸せになることを心から願いながらページをめくるという素敵な時間を過ごしました。
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家にも学校にも居場所がない12歳の少年、ボビー・ヌスク。
彼はある日、2人暮らしの母娘に出会う。
母親が働く図書館トラックのたくさんの本に、ボビーはたちまち夢中になった。
1冊読むごとに、目の前に世界がどんどん広がっていくのを感じる。
だが、平穏は続かない。
いじめっ子への仕返しが警察沙汰になったのだ。
ボビーたちは図書館トラックに乗って町を離れ、未知の土地を駆けめぐる!数々の文学賞に輝く気鋭作家による少年の成長物語!
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母親がいなくなってしまった少年ボビーは、父親と彼が連れてきた女性(継母になる?)との間で、居場所のない生活を送っています。
学校ではいじめられ、唯一の友人も引っ越してしまい、途方に暮れるボビーの前に現れたのはローザという少女とその母ヴァル。
二人は「移動図書館」の清掃の仕事をしており、三人は「移動図書館」のもとでともにいる時間を増やしてゆきます。
しかし、それぞれの「かけている」部分を補うような、居心地の良い時間は長くは続きませんでした。経営的な理由から移動図書館は閉鎖されることが決まります。
唯一の居場所を守るため、3人は移動図書館のトラックを盗み出し、逃避行を始めます。
つらい現実から逃れるための読書、という側面と、物理的にも「逃げる」という行為を結び付けた発想は面白いと感じました。
ただ、翻訳の問題なのか原文の描写の問題なのかわかりませんが、全体的に文章が読みづらかったです。個人的には可もなく不可もなく、といった印象でしょうか。
彼らが旅(逃避行≒冒険?)を続ける中で絆を深め、人間としていかに生きるか、ということ(「家族」とはどうったものか)を考え成長してゆく様子は、児童文学として定番の物語だと思いますし、「課題図書」として生徒に提案することはできるかな、とも思います。
ボビーが移動中に図書館のトラックの中で読む様々な作品について、この本をきっかけにして読むのも面白いかもしれません。
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本は自分を知らない世界へ連れてってくれる。それを改めて教えてもらった。自分が何故本を読むのか、初心を思い出させられたような。自分の世界がどんなに辛いものでも、それが当たり前だと、他の世界を受け入れられない。でも、本を読んで違う世界を知って、現実を変えられると分かった時に、人は変わっていく。主人公のボビーもそうだった。本は知らない世界を見せてくれるだけじゃなくて、自分の可能性にも気づかせてくれる。自分の世界を広げていくために、これからも本を読んでいこうと思う。
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タイトルの楽しさと表紙の可愛らしさに惹かれて読んだら、思っていたのと全然違った!
第一章のタイトルが「ジ・エンド」
子供二人を人質に立てこもる女性と、説得を試みる警察。
え?これ、どういうこと?
次の章からは主人公ボビーの話が始まる。
学校では友達にひどい暴力を振るわれ、家に帰れば父とその恋人に無視され、または暴力を振るわれる。
どこにも居場所がなかったボビーに、たった一人の友人ができる。
サニーはボビーを守るため、サイボーグになる決心をする。
身体に金属が埋め込まれていれば、ボビーを守ることも相手を殴り返すことも出来る。
けれどサイボーグになる方法って言うのが…。
ボビーもサニーも12歳にしては幼いような気がするけれど、どうなんでしょう?
サイボーグになったはずのサニーは、夏休みの間に突然引っ越してしまう。
もうどこにも居場所がなくなったボビーは、移動図書館の掃除婦をしているヴァルとその娘のローザと知り合う。
ローザは知的障害があり、ヴァルはたった一人で娘を育てていた。
家を出ていった母親を待ちながら、いろんなことを我慢してきたボビーは、ローザをいじめた子たちに手ひどい仕返しをする。
一方、予算削減のため移動図書館が廃止となり、生活が追い詰められるヴァル。
というわけで、図書館は逃走するのです。
もう全然想定外。
重くて苦しくて、読んでいて辛い。
そこにもう一人、悪い人ではないと思うけど訳アリのジョーが加わって。
結末は、悪くはない。
登場人物たちにとっては。
だけど、本当にそれでいいのか?と思う。
全員が、大人も含めて、社会性に欠けているのが気になる。
もう少し世の中を信じることはできないのか、と。
でも、図書館ですよ。図書館。
訳者あとがきに”移動図書館は識字率の低下を防ぎ、孤立した地域を社会と繋ぐという重要な役割も担っている。”とあった。
世の中から、家族から、孤立した人々を社会と繋いだのは、確かに移動図書館だった。
それが積んでいる本の数々が知識を与え、心を救い、彼らが生きて行ける場所へと運んだのだ。
いや、だけど、本当にそれでいいの?
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ボーイ・ミーツ・ブックであると同時にボーイ・ミーツ・ボーイであり、ガールであり、ファミリーでもある。本には全てが詰まっている。
あのジジイのような没落貴族?というのは実際にいたりするものなんだろうか。爵位を子供に継がせたくないという人がいたとして、それは可能なんだろうか。可能だとして、どんな手続きが必要になるんだろう。本当に子供を捨てた人とかいたんだろうか。遺言みたいなのに「息子○○に爵位は継がせない」みたいなことを書いとけばいいんだろうか。僕は日本の平民なのになんでこんなことを気にしているんだろうか。
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図書館に関する物語という点と、可愛らしい表紙に惹かれて読み始めたが、
なかなか重い物語で驚いた。
虐待にいじめ、知的障害に誘拐..
読み進めるのが重く辛い場面も多かったが、
最終的にはまぁ良い方向に纏まったので良かったのかなと..
ボビーに、ヴァルにローザにジョー、移動図書館から繋がった良い家族..なのか..
サニーのサイボーグになるシーンはとても衝撃的な、12歳とは思えないシーンで..驚いた。
翻訳ということを踏まえても、場面の展開が分かりにくく、理解に時間のかかるところがあった。