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紙の本
オウム真理教事件を題材にした警察小説
2018/05/03 22:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成のこれまで30年を振り返る時、誰の記憶にも残る事件がオウム真理教による地下鉄サリン事件ではないでしょうか。本書はその事件の時に捜査員であった著者が自らの経験をもとにオウム真理教が引き起こした一連の事件(地下鉄サリン事件だけではなく、坂本弁護士拉致事件や松本サリン事件など)をフィクションとして再構成したものです。
登場人物はすべて架空の名前ですが、実際の名前を容易に連想できるので(例えば麻原彰晃は阿佐川光照など)、ほぼノンフィクションとして読むことができます。
全3巻の上巻は、オウム真理教が爆発的に信者を増やし、密造銃の作製や、サリンをはじめとする毒物を生産するなど武装化を進め危険な存在となってゆく過程を描いています。
紙の本
あの事件
2017/08/14 11:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯の文句通り、あの事件の内容。
上中下巻構成ですが、先が気になって…。
上巻前半はなかなか話が進まず、イライラとしてましたが、後半は一気に来たという感じ。
次巻も大変気になります。
紙の本
公安刑事と狂気の殺人集団の情報攻防戦。 誤った思想は多くの人の人生を狂わせ救いようのない苦しみへと陥れてしまう。
2021/12/22 09:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
2018年1月18日。地下鉄サリン事件などオウム真理教が引き起こした一連の裁判が結審した。
だが、すべての闇が解明されたわけではない。
多くの人が、いまだに筆舌に尽くせない苦しみの中にいるのだ。
そして、オウム真理教は形を変えて、いまだに生きながらえている。
著者は警視庁公安課などで、オウム真理教による一連の事件捜査に従事した自らの経験をもとにして、この小説を書き上げたという。
主人公・鷹田正一郎は、国家の安寧のために危険な団体の危険な行動を未然に防ぐために情報を収集していく。
その過程の中で、憲法で保障された「信教の自由」を悪用し、増長していくオウムの危険性を察知する。
いざ攻防戦、そのときに松本サリン事件が発生してしまう。
読み続けていく中で感じるのは、ぶつけようのない「怒り」の感情。
なぜ、多くの罪のない人たちが人生を狂わされてしまったのか。
なぜ、頭脳明晰な若者たちが殺人集団になってしまったのか。
なぜ、オウムの暴走を止めることができなかったのか。
誤った思想は、多くの人の人生を狂わせ救いようのない苦しみへと陥れてしまう。
久々に、読みやすいのに読み続けるのが辛い小説に出会った。
電子書籍
公安刑事と狂気の殺人集団の情報攻防戦。 誤った思想は多くの人の人生を狂わせ救いようのない苦しみへと陥れてしまう。
2023/02/19 18:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
2018年1月18日。地下鉄サリン事件などオウム真理教が引き起こした一連の裁判が結審した。
だが、すべての闇が解明されたわけではない。
多くの人が、いまだに筆舌に尽くせない苦しみの中にいるのだ。
そして、オウム真理教は形を変えて、いまだに生きながらえている。
著者は警視庁公安課などで、オウム真理教による一連の事件捜査に従事した自らの経験をもとにして、この小説を書き上げたという。
主人公・鷹田正一郎は、国家の安寧のために危険な団体の危険な行動を未然に防ぐために情報を収集していく。
その過程の中で、憲法で保障された「信教の自由」を悪用し、増長していくオウムの危険性を察知する。
いざ攻防戦、そのときに松本サリン事件が発生してしまう。
読み続けていく中で感じるのは、ぶつけようのない「怒り」の感情。
なぜ、多くの罪のない人たちが人生を狂わされてしまったのか。
なぜ、頭脳明晰な若者たちが殺人集団になってしまったのか。
なぜ、オウムの暴走を止めることができなかったのか。
誤った思想は、多くの人の人生を狂わせ救いようのない苦しみへと陥れてしまう。
久々に、読みやすいのに読み続けるのが辛い小説に出会った。