紙の本
Withコロナだけど
2020/06/06 09:43
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
TEDトークがベースになっている、知らない人に話し掛けることの魅力が書かれた一冊。この時世だと実践こそ難しいけど、知らない世界に踏み込むマナーと魅力を知る上での良書だと思う。球場で、居酒屋で、古本市で知らない人と盛り上がった記憶が重なった。
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‘「わたしにとって、見知らぬ人に話しかけるのはちょっとした冒険だ。それは、楽しみであり、反抗であり、解放でもある。つまり、わたしの生き方なのだ」’
著者のキオ・スタークは他者との出会いを日々研究している物書きの方。
ニューヨークのブルックリンで暮らし、毎日見知らぬ人に声を掛けつづけている。
...もしかしたら日本でやっていたら変人かもしれない。いや、こうして本になるということはアメリカでもそうなんだろう。‘不寛容の時代’と言われて久しいし、『知らない人』を排除する動きもある。日本でも『知らない人』が『知らない人』を傷つけたり、命を奪ったりする犯罪も多い。「誰でも良かった」なんて、まるでテンプレートのように言わないでほしい。
閑話休題。
その『知らない人』に話しかけることのメリット、デメリット(この言葉にも違和感あるが)。いろいろな方の『知らない人』とつながる様々な試みや実験。話しかけるためのメソッドなどが紹介されている。暗黙のルールも時と場合と場所によってかなり違うので注意が必要。
もちろん、話しかけられたくない人に無理矢理話しかけることや乱暴な言葉を放つのは論外。
あと、交流に大きな喜びを得られる事もある代わりに、ネガティブな結果に終わる場合も多々ある。
人間はポジティブな事よりネガティブな事の方が脳に刻み込まれやすい。
それでも、彼女が知らない人に話しかけることを推奨し、自らも実践するのは何故か。
それはレビューの冒頭に引用した言葉にも現れている。
他の方の言葉でこう言った人がいる。
「人と繋がった、と感じる瞬間のために私は生きている気がする。」
彼女もそうなのかな、と思った。
もひとつ。
知らない人に相対する際に気を付けたいことは‘「感じとることであり、定義したり分類したりすることではない」’
そして‘「相手が自分を人間として見てくれそうか」’が重要。
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TEDトークをもとにした「TEDブックス」シリーズというものがあるんですね。
知らない人に声をかけた時に人はどんな反応をしたり、どんな事が起きるのか。
とても面白い視点でなるほどーと思いながら読みました。
面白かったです。
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"断片的なものの社会学" をよんだ後に、気になってこの本を手に取った。既に私が考えてることを研究してる人がいたか!という感じだった。
束の間の親密さ=ここにいるわたし、ここにいるあなた、をただ認識し合うことで感じる緩く柔らかく暖かな社会とのつながり。何かを成し遂げずとも、何かを買わずとも、少し自分の中の異なるもの知らないものへの恐怖心からくる壁を取り除いて社会に自分を開くことで、ただ生きているだけで幸せが感じやすくなるんじゃないか。そんな気がする。自分なりの小実験を実生活の中でしていこう。
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たまたま出会った一期一会の人とのコミュニケーションについて細かく分析してその効能が書かれていた。確かに電車で隣に座った人とか目があった人に話かけるとか意識してみると面白いのかも。
なかなかできないけどね。
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20190822読了。
TEDブックスのシリーズおもしろそうと思って、手にとった。
タイトルから分かることだが、当たり前(一歩踏み出して知らない人に声をかけることで世界が広がる)な話ではあった。
特に部署の後輩などは、普通のカフェでも気軽に隣の人に話しかけて会話する、と言っていたので驚いた。
オープンに一歩踏み出して話しかける気持ちは忘れがち(保守的になりがち)なので、意識するようにしようと思う。
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見知らぬ人と話すことはその人の人生に少しだけお邪魔すること。まさに読みたかった内容の本だった。
私はよく、ふらふらと当てもなく町を歩いたり海をお散歩したりする。知らない人と話すことが大好きだから。
名前も知らないその人の暮らしや仕事、好きなこと、今日あったことを聞く時間が特別でその数分、時には数時間が幸せでわくわくして、ずっと忘れられないあたたかい思い出になる。
同じことを考えている人がいてなんだか嬉しかった。