紙の本
恐ろしい
2023/08/06 01:46
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投稿者:ねこにゃんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人口減少はずっと問題とされていますが、この本を読むと、具体的にどうなっていくのかがよくわかります。自治体が破綻すると、当たり前のサービスも受けられず、住民も外に逃げ、公務員の給料も激減。これが、日本の自治体にどんどん広がるかもしれないと思うと、恐ろしい。
電子書籍
日本の20年後のルポルタージュ
2019/05/20 14:38
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投稿者:ぐぐぅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人口減少始まった日本。これから何が起きていくのかを、単なる数字を追って想像するのではなく、既に起きている現場のルポルタージュから探ろうとするもの。日本の20年後を先取りしている地方の現場だけでなく、首都圏近郊の実態にも迫ります。NHKの番組の書籍化なので、やはり映像も見たいところ。過度に悲観的になることもないと思うが、これから向かう未来を認識しておくことは大事かな。
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NHKスペシャルがベースになっているだけあって、とても読みやすかった。似た内容だけど、総論として先に「未来の年表」を読んでから、各論というか具体論のこちらを読んだのもよかった。これからどうすべきなのか、ほんとにオリンピックなんてやってる場合なのか、なんて考えてしまった。
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向島4.3 向島から4/3に運ばれてきた人
今の夕張市の人口ピラミッド 40年後の日本の人口ピラミッド
撤退するくらいなら、最後まで頑張って玉砕したほうがまし、といった意見もありますが、私にとって撤退とは力の温存です。いまこそ、進むべきは進み、引くべきは少し引いて確実に守るという発想が大切なのではないでしょうか
余力があるうちに集団で麓に下りてきて集落を作る
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本書の内容はネガティブ数字の連続である。政治の世界における「アベノミクス」の自画自賛とは真逆の世界が広がっている。日本には夢がないのかとため息をついてしまった。
人口の未来予測はほぼ間違いなくあたるそうであるが、本書の語る日本の将来はあまりにショッキング。せめてアジアの成長により日本国民の生活レベルは維持できることを願うばかりである。
日本の現状を冷徹に捉えれば本書の言うように「撤退戦」しかないのが現実なのだろう。問題を先送りしないことを「政治」に期待したいが安倍政権には無理そうであるとも思った。
2017年8月読了。
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<目次>
プロローグ
第1章 東京を蝕む一極集中の未来
第2章 破綻の街の撤退戦①
第3章 破綻の街の撤退戦②
第4章 当たり前の公共サービスが受けられない!
第5章 地域社会崩壊 集落が消えていく
エピローグ
<内容>
NHKスペシャルでやった「縮小ニッポンの衝撃」び印刷物編。怪談よりも怖い話だった。高齢化と人口減がダブルで日本を蝕み、公共サービスができなくなる…第1章、第4章では、過疎化したところに(東京は過疎化ではないが)人を呼ぶサービスを今やることで、将来の人口減を防ごうとする(保育園のサービスなど。第4章は行政でなく民間でこれwをやる)話だが、夕張市はすべての市町村の未来を先取りし、エピローグに載る横須賀市は、、無縁仏の話…。日本を活性化するには「待ったなし」なんだと気づかされる怪談集…でした。
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少子高齢化による人口減少という言葉は何となく理解していたが、自治体からの面では働き手の減少による税収減と高齢化による社会保障費の増大がダブルパンチで来るんだな。恐ろしさが充分わかった。
こんな事が確実に来るのがわかっているのに、この国の為政者は「憲法改正」だのとホザイている。「一億総活躍」だとか「人づくり革命」だのと言葉遊びにこだわっている。
ぜひ政治家と公務員には読んでほしいね。また我々一般市民も次の世代に先送りせずにしなければならない。
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東京に暮らしていては見えにくくなる日本の姿がある。恵まれた先進国とはなんだったのだろうか。蓄えをゆっくりと消費し下り坂を降りていくなどという比喩すらも、もう古い。
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『未来の年表』の方が、内容的に分類整理がよくできてて、文章もまとまってて、衝撃が大きかった。
こちらは、TVの取材だから?かな。
夕張市の調査や、現状の問題点、そして、これから人口縮小にむかう、というか、もうすでにその兆候が始まってる首都圏の人口動態の問題点を指摘してるんだけど、文章がダラダラしてる。
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これまでNHK取材の本を読む中で、過度にストーリー仕立てで、現状課題を過度に追い立てる文調を感じる。事象として、過度に一般化していり恐れがあるので、慎重な姿勢で読むことをオススメしたい。
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居住地域の縮小しか無いと思うけど、理屈じゃないなとも思う。そのうち互助の関わりも薄くなって、というか都会はすでに薄いし、そうなると公共サービスはホントになくならざるをえないのか
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人口減少の深刻さが改めて理解できます。
政府は言及しませんが人口減少は出生率の低下が原因ではありません。
戦前戦後の後先を考えない政府の人口政策が主因です。
戦前を富国強兵策、戦後は労働力確保の名目で「人口をいじった」からです。
日本の他にドイツが、この政策を行いました。
だからドイツは人口構造を維持するために、移民を積極的に受け入れ、今移民問題が発生しています。
狭い国土の日本でなぜこれほどの人口(世界10位)がいるのか?それは戦争と経済に勝つためです。
しかし、それが今、この国を衰退させる主因になっています。
多くの有用なレビューが書かれています。
多くの人は、人口減少社会によって、
①自分や家族の生活が、どのようになるのか?
②自分はどうすればいいのか?
が非常に気になると思います。
この問いに答えることは、自分が置かれた状況によって、
異なります。「こうした方が良い」という正解もありません。
個人、個人で考えて行動を起こすしかありません。
ここで、日本の①人口推移 ②働く人(生産年齢人口比率と人口)
③1人当たりのGDP(政府希望数値)
を記載しておきます。
これを見れば、一目で日本が置かれた厳しさがわかります。
【結果から】
①日本は2030年までに人口が現時点での2000万人近く減る
②日本は2030年までに働く人が1300万人近く減る
③日本政府は、成長戦略として、欧米並みの生産性を実現するとしている(成長戦略)。
実際は、財源確保が理由で、裏の理由は、既得権益の維持です。
毎年2%以上の実質GDPの成長をすると
という仮定で、1人当たりGDP434万→630万にしようとしている。
では、GDPが増加すると、私たちの生活は豊かになるでしょうか?
答えは否です。あくまで企業活動の効率化を徹底させるだけで、世帯所得が増加することはありません。
誰も指摘しませんが、日本はこの20年で平均世帯所得が2割近く(100万以上)減少しています。
2018年 1億2663万人 60.7%(7700万) 1人当たりGDP 434万(政府希望)
2020年 1億2400万人 59.2%(7340万) 1人当たりGDP459万(政府希望)
2025年 1億2000万人 58.7%(7044万) 1人当たりGDP523万(政府希望)
2030年 1億116万人 58.1%(6483万) 1人当たりGDP 630万(政府希望)
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NHK取材班による、人口減少社会となった現代日本のレポートですが、題名よりは明るい印象を受ける取材地が並び、今後のことをしっかり考えようと思わせる一冊。ただし、ここに出てこない多くの自治体こそ、「ゆでがえる」になってしまう懸念があるだけに、心配です。
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タイトル通り「縮小ニッポンの衝撃」である。
人口減少がもはや田舎だけの問題ではないことは周知の事実であろうが、それをデータと丹念な取材でリアルに掘り下げている良書であると感じた。
付箋は13枚付きました。
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人口減少が本格化する日本の中でも特に特徴的な地域を丁寧に取材されていることが分かる。
23区で唯一消滅可能性都市となった豊島区、財政破綻した夕張市、地域運営組織の優等生の島根県雲南市、それを模倣する同益田市。
いずれの事例も示唆に富むものであり、読み応え抜群だ。
なかでも雲南市の鍋山地区の秦さんの考え方が印象的で今後重要になるのではないか。
「人口が減るから、…都会から誰か来てほしいと、人口が減ってはいけないという働きかけみたいなものが全国で行われています。…言葉が悪いけど、よそから来た人に50万円だとか、片付けに5万円とか、そんなお金を出すなら、瓦が落ちて、困っているおばばの家でも直してあげてよと思うんです。…国のやり方、雲南市のやり方を批判するわけではありませんが、新しい人を呼び込むだけでこの鍋山地区が、人口が増えてすみよい地域になるとは思っていない。」
国は交付金を用意したから、あとは地方が知恵を絞ればよいという姿勢を改めて欲しいと思う。