紙の本
経験者には面白い
2017/10/14 21:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1972年の草加次郎事件から現代、つまり2017年まで、東日新聞を舞台に5人の記者と5つの事件を描く。連作ではないが、同じ新聞社だけに、50年余の時系列が存在し、古い記者、新人記者といった繋がりが出て来たりし、また、取材方法やタイトルにもなっている「ネタ元」も、人間関係からツイッターへと変遷していく辺りが興味深い。30年前まで新聞記者だった身には、PCをネタ元にする取材方法は理解し難いが、これも時の流れか。ただ、ネタ元を明かせないことは昔も今も同じにしろ、帯に謳われている「死ぬまで言えない」はかなりオーバー。
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新聞記者ものの連作集。まあ、それなりのおもしろさってとこかな。もう少し、それぞれの登場人物の絡みが欲しかった気がする。
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記者と刑事の会話は騙し合いだ――。
1964年、1972年、1986年、1996年、2017年。
時代とともに、事件記者と「ネタ元」の関係も変わる。
50年の変遷をひとつの新聞社を舞台に描いた、
著者にしか書けない新聞記者小説集。
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時系列で描かれる連作短編集である。前作の登場人物が、次作では年齢を重ね、違った立場で登場するのは、過去の経緯の行く末を見るようで、ストーリーの流れとは別に、それもまた興味深い。ネタ元と新聞記者との関係性も、時代によって変化し、取材方法や倫理観も少しずつ移ろっていく。事件の起こり方や、情報源の変容など、時系列に描かれているからこその面白さが味わえる一冊である。
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新聞記者とネタ元(警察官メイン)の関係と、過去に実際に起こった時代ごとの事件を絡めた連作集です。1964年から2017年までの激動の時代を追うことで、彼らの環境やツールが激しく変化していることが分かります。でも面倒な人間関係やバタ臭い風習も残っていて、新人類には戸惑うことも多いのでしょう。マスコミと警察、どちらも特殊な職業で我々一般人にはなかなか理解し難いけれど、良くも悪くも必要な職業であることは間違いありません。でも私には絶対できないなあ…と、その過酷な生き方にため息が出ました。
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ネタ元側のメリットがわからない。
私でさえ思うのだから、今時の子は古い取材の仕方に馴染まないだろう。
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面白いなぁ。
96年なんてたったこのまえなのに、ネットへの意識ってこんなもんだった?って思っちゃう。