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前半2話は既読。
闘うおとうさんかっこいい。
テーマがテーマだけに重たいはずなのに
くすっと笑いながら読める不思議。
いいなあこういう家族の会話。
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めちゃくちゃ面白かった。伊坂作品でかなりの上位に入るほど。殺し屋の兜がこの世で一番恐れているもの、それは妻。
夜遅くに仕事を終え、物静かに食べるものに適したものはバナナでもおにぎりでもない。魚肉ソーセージ、、、ってのには笑いが止まらなかった笑。それをまたクールに淡々と話す兜を想像するだけで面白かった。
このシリーズ続くのかな、と思いきやわりとあっさり兜が死ぬものだからびっくり。そして息子目線での語りに泣けた。面白すぎて一気に読んだし、まだまだ読みたい。
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最後のくだりは涙で目が霞んでしょうがなかった。伊坂作品はDon't believe the hypeというか情報を疑えがテーマか、この作品のように家族愛そして善悪を越えた正義の話で、悲しいけど胸がすく。最初の2話は既読だったけど、残りの3話が良すぎ。今のところ今年のベストブックです。
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「AX」
兜登場。
グラスホッパー、マリアビートルに連なる連作集。蜜柑、檸檬、蝉、槿など、お馴染みの殺し屋の中でも一流の殺し屋兜は、家では妻に頭が上がらない男。一人息子の克巳もあきれるほどで、息子が生まれた頃から、殺し屋の世界から足を洗いたがっている。しかし、引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けている、それが、兜なのだ。
兜は、悪性手術をメインに扱うため、報酬は高いはずであり、更に平時は文具の営業マンだからどう考えって収入は半端ない筈なのにまだ金がいるなんてどんな生活水準なのか!というツッコミは置いとこう。たぶん、武器が馬鹿高いのだ。
兜は、家庭ではあくまで恐妻家を持つ男であり、こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。 家族にバレずに足を洗うために危ない仕事に励むそれが兜である。
兜が、ばったばったやっつける。いや、殺し屋だから悪いやつなんですけど、いい奴でもあったりして、そんな悪党90%が殺し屋をやっつけ、ちょっと良いこともしちゃう。そこにユーモラスがあったりウィットがあったりして。と、前2作に近い形になると思いきやそうでもないのです。
妻に頭はあがらないけど、決して卑屈にならず世の旦那を体現する兜の振る舞いや言動はウィットに飛んでいるし、魚肉ソーセージのくだりは、伊坂幸太郎らしい。知らない者同士をぐっと近づけるネタとして、しかも、互いは肩身の狭いところをユーモラスにするところなんかは良いのだが、Crayon、EXIT、FINEに行くにつれてテイストががらっと変わって行くのです。
こんな感じになるとは意外でした。展開含めて、ちょっと予想外。前2作とは少し角度を変えてきた感じです。兜の頼りないけど頼もしい、悪いやつなんだけど悪くない、といった裏表ないこのキャラクターは、とても良い。
良いのだけど、これは、ちょっと寂しいです。
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殺し屋シリーズ
最強の殺し屋「兜」は実は恐妻家で。
淡々とした伊坂節の中にある軽妙な会話と最後まで張り巡らされた伏線でちょっと泣いてしまった。
奥さんを愛してやまない主人公。
ちょっととぼけている奥様。
二人のことを見てどこか達観しているようなマイペースな一人息子。
伊坂さんの物語の人々だなぁとほんのりと温かい。
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(2017/12/2読了)
久しぶりの伊坂さんに期待して読んだ。裏切らないね〜。うんうん、この感じ!(興奮冷めやらぬ間に、感想を書きます)
主人公がたった一行にもならない文章で突然死んでしまうなんて!大抵、事細かく描写したりするじゃない?
伊坂さんだからなせる技!そして、その後タダじゃ終わらせない。家族が普通の生活を送れたのは、そういうことだったのか…
アレがここに?あんなことをまたここで?あ、あの話は、こういうことだったのね〜
読み終えた時には、ボワッと全身鳥肌が立った!
(内容)
最強の殺し屋は―恐妻家。「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる殺し屋シリーズ最新作!書き下ろし2篇を加えた計5篇。
(目次)
AX
BEE
Crayon
EXIT
FINE
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これは家族の物語だ。
殺し屋でありながら、恐妻家で家族への愛に溢れ、フェアであることをモットーとしている主人公。
憎めないキャラだ。
ラスト、物語を締めくくるエピソードがすばらしい。
願わくば、鈴木が登場してほしかった。
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殺し屋シリーズ第三段
全5編の連作短編集でいずれも恐妻家の殺し屋「兜」を中心にした話
殺し屋の、そして恐妻家の苦悩を伊坂氏特有のユーモア溢れる文体で書かれた傑作でした
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家族を持ちながら、殺し屋稼業を営む主人公は、一切を明かさず、その命を絶つ。その息子は、死後、自宅から出てくる鍵を偶然見つけその鍵で開けられるマンションの一室にたどり着く。一体、その父親がどんな仕事をしていたのか?現実離れしているが、リアリティもあり、人間味あふれる不思議な物語。
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殺し屋シリーズ?今回は【兜】の連作短編集。妻にものすごく気を遣って、その対処法をノートにまとめるくらいなのに、腕の立つ殺し屋というアンバランスな設定に涙します。ラストの一編は息子の克己の話だけれど、【兜】のパートもあり、前の段であまりにもあっさり終わってしまったので、そこが補完されてて良かったです。
奥様との出会いが本当に【兜】にとって幸せの予兆だったのだなぁと、最後まで楽しく泣かせる話でした。
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主人公の恐妻家っぷりは最初は鼻についた。しかし、展開していくと、なくてはならないものに。ラスト手前には驚かなかったが、ラストはよかった。
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いやぁ、伊坂節健在!
楽しかったぁ。わらわらと人が死ぬのにこんなに楽しくていいんすかね。
しかも、しみじみ成分もたっぷりで。
兜がいきなりアレした時には唖然としちゃいましたが。え!?ええっ!?みたいな笑
でも、そこからの回収が鮮やかで。
懐かしいヤツらや懐かしいエピソードにニヤニヤしながら、また読み直したくなりつつ。
父親と、息子の関係、この兜と克己は理想じゃないか?
母親を挟んだ共犯的な笑
いやぁ、楽しかった。楽しい読書タイムだった。人がたくさん死ぬけど、救われる人もたくさんいて兜グッジョブ!って言いたい!
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伊坂幸太郎は人物を書けないっていう人がいるけど、
でも、父親を書かせると、上手いんだよなぁ。
愛おしい家族のお話。最高。
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恐妻家の殺し屋・「兜」に関する短編5作。伊坂幸太郎の過去の人気キャラクターを使った作品。雑誌に掲載された最初の短編3作は、それぞれ大して面白くはない。単行本化のために書き下ろされた最後に2作で「兜」の物語の終結が描かれています。そこは最初の3作と少し絡みつつ、家族の物語り絡んで伊坂幸太郎らしくそれなりに面白い。伊坂幸太郎もそろそろ過去の作品と手を切りたかったのかな。本作の魅力は「兜」の恐妻家ぶりかもしれない。多くの「恐妻家」にとって共感を引き起こし、多くの参考情報が満載かも。
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内容(「BOOK」データベースより)
最強の殺し屋は―恐妻家。「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる殺し屋シリーズ最新作!書き下ろし2篇を加えた計5篇
読み始めて...奥さんに頭が上がらない殺し屋なんて...笑笑! 兜の奥さんへの言動が笑えます。と同時に旦那も似たような気持ちで私に接してるかも〜って思いました。
『グラスホッパー』『マリアビートル』とともに非日常な内容で面白く 脳内で情景を想像しながらクスクス笑いながら読みました。