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八月十五日に吹く風 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー78件

みんなの評価4.3

評価内訳

7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本

戦争文学の名作がまた1つ誕生

2017/10/24 06:35

7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:クンタキンテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

数年前に、「永遠のゼロ」という本と映画が大ヒットしたが、この本は、その「第2弾」といってもよい著作である。著者が違うけれど、大変によくできている。特に、この著作が、史実に基づいていることが重要であると思う。なお、本著作では、キスカ島からの救出作戦という、大変に地味なテーマが描かれているが、これは、敵中を突破する作戦であり、さらに言い換えれば、綱渡り作戦でもあった。なお、私は、この作戦を実行した木村氏の人柄に非常に感心した。私自身も、今後、明るく、分け隔てなく、彼のようにふるまえたらと思っている。繰り返すようですが、この本は、先の大戦における、有名なエピソードについて、広く多くの人たちに知ってもらえるように書かれた(?)著作になっています。おすすめの1冊です。

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電子書籍

ぜひ、映画も観て欲しい

2017/09/15 14:52

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美恵子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

キスカ島撤収作戦のお話。史実に基づいた、内容で、素晴らしい。戦争について、これまでとは違った視点から考えさせられます。軍艦が見えるシーンは、思わず涙ぐみました。今では、あまり知られていませんが、三船敏郎さん主演で映画化されています。艦長さん、ヤケにカッコよく堂々しすぎですが、円谷英二さんの映像がスゴイです。ぜひ、白黒映画も観て欲しいです。

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紙の本

あの戦いの中で

2017/12/13 11:00

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真田丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

特攻、玉砕など日本人による非人道的な行動ばかりが注目されたあの太平洋戦争で、人の道を説く人達がいた。
キスカ島撤退作戦は、木村少将率いる水雷戦隊が濃霧の中で米軍を出し抜いて、成し遂げた太平洋戦争末期の奇跡の作戦(日本が勝利した数少ない戦い)としては識っていましたが、その裏に戦時下で将兵の命を守る為の内なる戦いがあったとは。
戦争の悲惨さを改めて感じさせられるとともに、われわれ日本人の民族性が人命を軽んじ野蛮であるという世界的な間違った理解を改めることが出来る、少し救われる気持ちになる作品でした。また、その日本人の民族性の間違った理解が改められて、安寧な終戦処理が進み、戦後の日本の発展につながったということは、初めて気づかされました。
骨太な物語ですが、ストーリー展開は早く、ついつい読み進んでしまいました。多様なジャンルを手掛けられている、作者の松岡圭祐さんのセンスが感じられる作品でした。
太平洋戦争を身をもって体験された世代はその大半の方が鬼籍に入られ、伝えられる人も僅かです。われわれがこのような作品を語り継ぐことで、悲惨な戦争が二度と起こらないような世界を作っていければ、と願うばかりです。

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電子書籍

司令官の努力と知恵で実現した作戦を描く

2018/12/06 07:13

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

【8月15日】という表題の日付が暗示するように第二次世界大戦、特に太平洋戦争の一幕を取り上げた歴史小説。『黄砂の籠城 上・下』(講談社文庫)といい、今作といい、この頃著者は新たな分野「歴史小説」に挑戦しているようですね。

『八月十五日に吹く風』も『黄砂の籠城』同様、プロローグは現代です。北米局・日米安全保障条約課に務める筒井亮司が上司から、米軍の「命を軽視し玉砕に向かう」という野蛮な日本人観を変え、戦後の占領政策を変える鍵となった「1943年8月15日に関するロナルド・リーンの報告」とは何かを探る仕事を上司から一任されます。色んなつてを頼って、ロナルド・リーンにコンタクトを取ろうと画策していたある日、菊池雄介というロナルド・リーンと面識がある元ジャーナリストからの手紙が届きます。そこには筒井が知りたいことが全て記してあったのです。

そして場面変わって、時代は1943年に飛びます。まずはアリューシャン列島の「熱田島(アッツ島)」における玉砕が描写されます。隣の「神鳴島」と呼ばれたキスカ島には約5200名の兵士たちが米艦隊に囲まれていました。彼らにも玉砕命令が下るのか否か?

心ある、「命を大切にする」何人かの司令官の努力によって、北の最果てに残された5200名の救出作戦が決定されます。時期はミッドウェー海戦で敗退した後なので、燃料も巡洋艦を始めとする海戦力資源も不足している中で、陸・海軍の人員と資源を割き、知恵を絞って不可能と思われた大規模撤退作戦を実行する様子が力強い筆致で描かれています。

日本側は何人かの司令官及び従軍記者の菊池雄介の視点、米軍側の様子はロナルド・リーンの視点で描写されており、その対比も本書の面白さのエッセンスの一つだと思います。

恐らくこのような人命尊重のための救出作戦は当時の日本軍にあって非常に例外的な事象であると思います。司令官の努力と知恵で実現した作戦。それはつまり、その他の玉砕戦線も司令官の努力次第では大本営を説得して、回避できたかもしれない可能性を示唆し、それをしなかった司令官たちの責任の重さを改めて浮き彫りにするものでしょう。

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紙の本

キスカ島を知る

2018/01/27 15:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

太平洋戦争の史実に基づくキスカ島からの5,200人の帰還の物語。北方の小さな島で繰り広げられた戦争の様々な状況。物資不足の中での人命救助。そこに至るまでの軍上層部の決断。平和ボケと言われて久しい日本の国。歴史に学んでほしいと、切に願うのは、私だけではないと思う。一人でも多くの人に読んでもらいたい作品。戦争の犠牲になったのは、尊い命を平等に持った一人一人だ、ということを忘れてはいけない。

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紙の本

GHQの日本占領政策に影響を与えた隠れた真実に迫る

2018/05/01 18:53

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る

943年7月29日、アリューシャン列島のキスカ島守備隊5200名を救うためにアメリカ軍の包囲網の中を奇跡的に潜り抜け、見事に全員を救出した史実があります。当時、アメリカ軍は日本人の国民性を「玉砕・特攻を厭わず、人命に執着しない危険な民族」とみなし、それが市街地への空襲や原爆投下を認める根拠ともなりました。そして終戦後は強硬な占領政策を敷く目論見でした。
海軍上層部にキスカ島における日本の勇敢な救出作戦について進言し、GHQの占領政策を強硬な方向から180度転換させるきっかけとなったのは当時通訳官として従軍しキスカ島での救出劇の一部始終をアメリカ側から目にしていたていたドナルド・キーン氏です。キーン氏が目にしたキスカ島での救出劇を日本側、アメリカ側の双方を舞台に描いています。アメリカ軍上層部の日本人への偏見を当時から日本への造詣が深かったキーン氏が取り払おうと直訴された日が1943年8月15日だったのです。
不可能と思える救出作戦を理詰めで遂行する救出部隊指揮官の冷静な判断や思慮深さ、部下の命を慮る人間性がよく伝わってきます。

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紙の本

戦争とは

2017/08/24 08:24

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る

恥ずかしながらキスカ島の撤退作戦についての知識がほとんどなく、こんなことがあったのか、こんな人々がいたのか、と驚くことがたくさんあった。困難な状況において極端な方向へ走ってしまうことがままある「組織」というものの中で、冷静な判断ができる人物の重要性は、どのような時代でも変わらないのではないだろうか。

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