紙の本
え、こんな理由?
2020/07/30 13:18
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投稿者:水彩色鉛筆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな理由で、イジメにあうのか。
主人公がイジメにあうまでの過程。
凄絶なイジメの内容。
読むのが辛くなる。
それでも、大人は全員
読むべき本だと思う。
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いきなりのいじめがあり、困惑しながら読み進めています。
「特攻隊ゲーム」といういじめと本物の特攻隊員、佐々木氏が9回以上死に直面して生きて帰ってきた話。
それぞれが交互に書かれ、いじめでは主人公が死ぬしかないと考え、佐々木氏は死を選ばない生き方をしてきた。実際の戦争場面といじめの場面とがどれも重苦しく、それでも読み進めて行きたくなりました。(いつもは辛い話だったりいやな気持を感じると読むのを止めます)
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鴻上アニキの作品は舞台書物を問わず好んで見てきたが今回ばかりはなんでこんな胸糞悪い話を書いたんだろうと正直読むことを止めようかとも思った。
いじめのシーンはエグすぎて正視に耐えずそれ以前にいじめと特攻がなぜ同列に扱われるのか全く理解出来なかった。しかし最後まで読んで始めてアニキの意図することがわかった。
それは死ぬか逃げるかどちらかしか選択肢がなく自分の力ではどうすることも出来ない状況に陥ったときには「逃げて生きろ」と言う強いメッセージだったのだ。
敗戦の屈辱と引き換えに取り戻した平和はいつの間にこんなに捻じ曲がってしまったのだろう…悲しくてとてもやりきれない
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いじめと特攻。
自ら死を選ぼうとする主人公と、国から死を命じられた軍人。
組織の恐ろしさを感じると同時に、子どもの悩みに気づけない親の無力さを感じた。
怖い話ではあるが、自分の意志を持って生きることの大切さを考えさせられた。
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2018.3.20-
いじめのシーンは本当に読むのが辛かった。
学校の対応、先生の言葉に愕然とした。
最後は学校側やクラスメイトも変わるのではという仄かな期待も、現実はそうではなかった。
9回も特攻を生き抜いた佐々木友次さんも、きっとこんな風に地獄を耐えてきた。
友人くんは佐々木さんに会えたこと、『陸軍特別攻撃隊』を手にしたことに、運命を感じる。
寿命は自分で決めるものではない。
という佐々木さんの言葉。
あなたが生き抜いたことには意味がある。しなくてはならないことがある。だから生き抜いてください。
という岩本大尉のお父さんの言葉。
多くの子ども達に読んで欲しい、知って欲しい本だった。
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しんどかった。
最初は、特攻のほうの宣伝文に興味を持って手にしました。
でも、衝撃だったのは主人公の生活のほうでした。
戦時中の状況や感情は正直想像もできないけれど、いじめのシーンは本当につらくて直視できず、本を何回もとじたり、飛ばして読んでから戻ったりして少しずつ進めていくしかなかった。読むのやめようかと思ったくらいだった。
結局加害側は、被害側が死んでも逃げても特に変わらない。しまいには武勇伝のように当時を語り、平然と社会に出て結婚して子をもうけたりするんだろう。理不尽な上司もそう。その時々の多数派の声もそう。機能しない組織もそう。思考停止して、他者を攻撃することで自分を正当化して生きてる。
逃げて生きよう。
自分で、考えなくてはいけない。
親も教師も、時には友と思う相手も的外れなことを言う。
時には裏切る。
時には本気で、見当違いなことを問題にする。
そんなのに構っている時間はない。
寿命がつきるまで、どう考えどう生きるか、考えよう。
友人(ともひと)が自分で行き先を決めたことにとても爽快感があった。友次さんに会いたいと行動できたところ。飛び出して死ねなくてでも知りたいと歩み続けたところ。自分で南の島への転校を決めたこと。全部大きな財産になる。いじめていた側や保身体質の学校が無理に変わる結末じゃなかったことが、逆に生きていくことへの道標になっていたように思えました。
軍隊に身を置いてなお、同調圧力に流されない。
引きずられるように仲間が死んでいく中で、考えて、意見して、行動した。そのうち、理解してくれる人もいた。
佐々木さんは聡明で、強さをもち、自分を持ち、腕を磨いていた。
生きながらえたからこそ味わった苦しさもあったことでしょう。
本を通してでも、佐々木さんに出逢えてよかったです。
ちなみに主人公が選んだ鳩間中学校。
実在するんですね。
詳しくは調べてないですが、これも、選択肢。
生きよう。
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元特攻隊員の佐々木友次さんの話をはじめて知りました。一度は死亡で上に報告してしまったのだから、(訂正することはできない)次は死んでこいというメチャクチャな言い分がまかりとおるのは戦時中の話だけではなくて、現在もなんだろう。
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友人の受けていたいじめがとにかく酷くて、ものすごく辛い読書になりました。
友人のパートはフィクションとの事ですが、どこかでこのようなことが起こっているのかもしれないと思うと、胸が苦しくなります。
親は気づけないものなのでしょうか。
親には言いたくないものなのでしょうか。
我が子のその時代をなんとか無事に通り過ぎた親の立場として、あらゆるいじめがなくなることを祈らずにはいられません。
生きてさえいれば、いつか良いことはある。
友人が最終的に死を選ばずにすんで本当によかったと思います。
特攻のパート、他の書物でも読んでいましたが、陸軍の特攻の話は初めてで新たな知識として、いい体験となりました。
戦争という不幸な出来事も、今後起こしてはいけないと思います。
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いじめがそれほど本格的でなかった時代に育って良かったと思える内容。今の学生さんは本当に大変。こんな中からどうやって生きていけばいいのか、想像を絶する。下手に親が手出しをすると悪化するというのも恐ろしい。親にできることは、子供を抱きしめるぐらいなのだろうか。
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2019.12.14市立図書館→文庫本購入(20201.14)
「不死身の特攻兵」でとりあげられた佐々木友次さんを書いたティーンズ向きの小説ということでどんなものかな?と気軽に読み始めてみたら、主人公は小学校高学年をアメリカですごしたいわゆる帰国生の少年で、冒頭いきなり壮絶ないじめから自殺を思い詰める(がけっきょく思いとどまる)というきつい展開でびっくりさせられた。文字を目で追っているだけなのに、胃がぎゅっと縮んだり息が苦しくなったり、へとへとになる。主人公がひょんなことから興味を持って読み始めた特攻隊についての本からの引用と、主人公の受けてきた過去と現在進行形の過酷ないじめが交互に語られるが、戦時下の特攻隊、軍隊も理不尽でひどかったというけれど、現代の学校の巧妙で陰湿ないじめはそれにさえ負けないぐらいの地獄絵図ではないか?「声をあげて」「学校に行かなくていい」「にげろ」などと簡単にいうけれど、それがどれだけの覚悟のいることか、それができないということがなにを意味しているのか、とあれこれ考えさせられた。特攻隊と並行して語られて何ら違和感もない(むしろ苦しみや痛みがリアルに伝わってくる)この現実。読み終えて、「特攻隊」は終わっていないんだ、現代のわたしたちもあの時代と地続きの世界を生きているのだと思わずにはいられなかった。
「思い詰めて死に場所を探していた少年が、生き残り特攻兵の老人とであったことで生きていく勇気をもらう」とまとめてしまうといいお話に聞こえるけれど、それでわかった気にならずに、ぜんぶ読んで自分の心身で追体験しなければほんとうにはわからないだろう。現実に少なからずいる理不尽にいじめられて絶望しかかっている子どもだけでなく、老若問わずいじめをはじめとした理不尽の横行をゆるしてしまっている今の社会への、著者なりのメッセージなのだと感じた。
主人公のその後の「また別の物語」ももう書かれているのだろうか、いつか読めるだろうか。
***
読みながら「この本きつい、『鏡の孤城』みたいな感じで」と話したら、「青空に飛ぶってさ、そういうこと?」とやたら察しのいい中3次女が興味を持って、あっというまに読み終えた(特攻隊関係の部分はだいぶ読み飛ばしたらしいが)。やはり読み終えたあと自分一人で抱えているのはしんどいような内容だった(しかもわたしがまだ達していない後半部分は序盤よりもさらにきついらしい)ということだった。
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素晴らしい本
いじめの描写で怒りと悲しみを感じずにはいられないので穏やかに読み進めることは無理だ。
日本の校則の問題にも触れている。
鴻上さんがずっと扱ってきた内容だ。
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読むのにこんなにパワーいる本、あります?
本の感想とはいえないけどどうしても書いときたい。
酷いというより残酷なイジメのシーン。
これはイジメの酷さを把握させるために導入部で必要なだけよね?と思ったら、どんどん酷いいじめを挟み込んでくる。
シンドイ。
こちらも吐きそうになる。
今のイジメってこんな風なの?
イジメを受ける側、主人公の両親の立場になっても辛いけど、
ここには書かれていない、イジメている子の親がこれを知った時、どんな気持ちになってどんな行動をおこすのか…ふと考えたら
胃がギュッと握り潰されるような気持ちになりました。
本編には全く関係ないけど。
イジメはなにも解決されてない。
イジメている子達にはなんの救済もない。
そして、イジメられていた友人がいなくなった教室からは
また新しい生贄がでるのかと思うと、指先が痺れるほど恐ろしい。
でも読んでよかった。
頑張ったよ…
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とても読みやすい作品。戦争という理不尽な世界を生き抜いた男性の強さを感じた。ほぼノンフィクションというのは現代を生きる私にとって信じがたい。辛い時また読みたい。
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皆さんが書いているように、読むのがつらい話でした。
いじめが解決して終わるのではなく、逃げて終わるのが、かえって真実味があった。
その後、このクラスでは別のいじめが始まっているのだろうか…
札幌に住んでいながら、佐々木友次さんが札幌の病院で亡くなったことや、当別町にお墓があることを知らなかった。
折りしも今日は終戦記念日。
合掌
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昔の戦争時代と現代のいじめそれぞれの描写。とっても重い内容。でも、学べることはたくさんあった。この作品のポイントは「同調圧力にいかに抗うか」だと思う。周りが正しいと言っていることとは逆のことをやるというのは、とても勇気と意志が必要。
表題が「青空に飛ぶ」。結果的に、主人公の友人くんが新しい環境に、希望をもって羽ばたいていく結末でホッとした。