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最終巻。
魔法少女が大量に押し寄せてくる世界でのサバイバルかと思っていたのにな・・・。
規模が世界の消滅レベルに。
っていうか、ちょっと『未来日記』的な雰囲気があるね。
世界そのものを創造してるのだから、黒呂木の世界に侵入した時点で発見されるような気もするけど、それは話の都合だろうか。
てか、むしろここからの話の方が面白かったのでは?
数十年、数百年を掛けて次世代以降を犠牲にしてまで行なう反攻計画とかロマンじゃんか。
そこまで覚悟完了したのにウッカリ見つかって、でもたまたま世界のヒビがあったから済し崩し的に倒しちゃうとか。
そんな打ち切りみたいなストーリー展開・・・。
以下、妄想。
完全管理された世界ってのは、要は『機動戦士ガンダム SEED DESTINY 』でデュランダル議長が勝利した場合の世界だよね。
そういった世界の是非は難しい話だと思う。
例えば、日々の食事にも困るような貧困層や、いつ理不尽に死んでもおかしくない紛争地域の人たちにしてみれば、下手に自由なんかあるよりは不自由でも食べられる方が良いのかもしれないし。
(自分が自由であることよりも、殺してくる側にも自由があることが問題。)
要は黒呂木の世界を否定するのは恵まれた世界に生きてるからこそ、な可能性があるんだよね。
まぁ、その完全管理世界を望む人たちってのは、残念ながら立場が弱いから声が届かないことが多いってのが皮肉なところではあるのだけど。
だから、恵まれてるラクス一味による管理世界を否定する決断に巻き込まれて今日も死んでいくんだろうなぁ、と。
彼らは人類の代表としてではなく、あくまで自分の柵の代表としてデュランダルの計画を破壊してるあたり、あの世界の今後のヤバさが伺える。
(対案が「覚悟はある!」だし、意味がわからない。)
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主人公は普通の高校生。その学校へ突然魔法少女が現れ、クラスメイトを惨殺。残された主人公は残ったクラスメイトたちと魔法少女から逃れることに成功するが、魔法少女は街中に多数出現していた。魔法少女とは一体何なのか。そしてこの世界はどうなるのか。
ありがちなパニックホラーではあるが、魔法少女という存在が結構特殊な設定で面白かった。魔法少女のデザインも個人的には凄く好み。
ただ、途中からちょっと展開が雑、というか引き延ばしたような感じになってしまいとても残念。元々はこういう展開ではなかったのかも。
しかしきっちりと完結はしているので最後まで一気に読めた。
ゴシック系デザインとか好きな人にはお勧め。
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魔法少女を魔法少女にしない世界を作るための話だった。第1巻で楳図かずお先生らしきモブキャラの首が引きちぎられるシーン、女子高生大好きなポリ公の芥倫太郎というキャラクターが印象的だ。序盤はグロテスクな魔法少女がただ単に殺戮を繰り返すだけの中身がない物語だと思っていたが、終盤に進むにつれて練り込まれたタイムスリップものに仕上がり、物語に重厚さが生まれていた。大腸がドバッと出たり、人体がまるで雑巾のように捻り上げられたりと臓物がひしめき合うグロテスクなアクションも魅力的だった。魔法少女の終焉/『魔法少女・オブ・ジ・エンド』はダブルミーニング(少女が魔法少女を終えること/魔法少女を使って世界を滅ぼすこと)が効いてた。