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子供の頃、南総里見八犬伝に胸を躍らせた記憶がある。椿説弓張月は題名からはなんの話だか分からず、ずっと手を出さずにいたが、読みやすそうな形で文庫になっていたので購入。
原本がかなり膨大らしく、端折ってある部分も多いらしい。確かに、テンポは早くていいのだが、なんだか梗概を読んでいるような気もした。勧善懲悪のスーパーヒーローもので深みはないが、ハリウッド映画的な分かりやすがある。いつかは原本を読みたい。
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滝沢馬琴の伝奇エンタテインメントを平岩弓枝がダイジェストに翻案したもの。文学史上には多くの傑作がありますが、こんな形で復刻していただくのは、現代語でしか読めないものにとってはまことにありがたい。スーパーマン為朝が、縦横無尽に活躍し、港港の美女がこぞってお慕い申し上げます。こんな話だったんだ!歌舞伎にピッタリなお話ですね。
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源為朝の曲を受けて読んでみる。時代ものはドラマティック。人と人の繋がりが濃い。そして生きる力や覚悟が強い。死ぬことが今よりずっと側にありそれを受け入れる美学もあったからかもしれない。誰かのために戦えるだろうか。誰かのために死ねるだろうか。そんな強い想いをもったことがあるだろうか。そんなことを考えさせられたり。