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賢くお金と付き合う
2018/10/03 20:24
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒケシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにもあるように、お金に関連した心理研究がわかりやすく解説されていて、読みやすかったです。
印象に残ったことはたくさんありましたが、例を挙げるとすれば、お金は物より思い出に使うほうがいいという解説でした。とにかく人はどんなことにも簡単に慣れてしまうようです。
どんな美人でも3日で飽きて、どんなブスでも3日で慣れる、という少しゲスな言い回しはお金にも当てはまるらしく、どれだけ大金を得ようが、高級なものを買おうが、喜びは長続きしない。ということらしいです。
思い出のほうがより長く楽しめるということらしいです。
とにかくためになりました。
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とても身近な存在ながら分かるようで分かってない「お金」に関して、世界中で実施されてきた研究結果を踏まえて、お金の付き合い方のコツを示唆してくれる一冊。
・相対思考。額よりも率で考えがちだが、実際の損得は額でみるように心がけること。
・心の会計。9つの財布に分けて考える。①日用必需品、②より良いくらし、③雑費、④お出かけ、⑤服化粧、⑥安全、⑦へそくり、⑧文化教育、⑨小さな贅沢。日々のお酒は、スーパーで安いものを買うが、旅行先で飲むお酒は、お出かけや、小さな贅沢という文脈から出る。同じお酒でも、財布の出所が違うと、出せる価格は変わる。
・人は得をしたいと思うが、それ以上に損をしたくないと思う性質がある。損失回避の法則。
・(1)1000円を貰った状態で、①じゃんけんに勝ったら+1000円、負けたらそのまま。②何もしないで500円プラスで貰える、の①②を問われたら、多くの人が②を選ぶ。(2)2000円もらえた状態で、①じゃんけんに勝ったら2000円、負けたら1000円。②何もしないで500円引かれる、の①②を問われたら、多くの人が①を選ぶ。(1)(2)ともに、同じ問いかけ内容なのだが問いかけ方で、行動が変わる。
・後悔回避の法則。後々買っておけばよかった。。。っと後悔したくないがために、コストをかけてしまう。
・価格にはプラシーボ効果がある。高いからこそ、満足度があがる。気分を挙げたいのであれば思い切って高い方を買うのが○のことも多い。
・妥協効果。松竹梅。松の価格帯を設けることで、梅よりも竹を選択したくなる効果。
・価格の損得は、心の参考価格に引っ張られる。アンカリング効果。
・オークションのスタート価格は設定しない。1円からでも付けられるハードルを下げる、一度参加すると、慣性の法則が働く。
・インセンティブが内的動機を奪くことも多々ある。報酬が、利他的な思考を押し出し、利己的に変化させる。たっぷり払え、でなければ一銭も払うな。
・プライミング効果。見たもの、聞いたものに、潜在意識は引っ張られる。
・
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濃密な内容で素晴らしい本だった。
本書はお金に特化した行動経済学の本である。人間のお金にまつわる心理現象と行動について、心理学者達の学説や実験内容から解説されている。そのため、説得力があり、具体的事例をいくつも知ることができる。
生きていく上でお金に関わらない人はいない。本書を読むことでお金のいい面と悪い面を理解し、人生に役立てていくことができるだろう。
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今まで読んできた本の総まとめみたいな感じで読みやすかった
細かく区切ってくれてるのでありがたい
家には比較対照がない
灰から同定したお札
消費と報酬は直結していない
単独だと評価アップ
報酬が利他的な感情を押し出す
ステレオタイプ脅威
マラリアと貯金箱
口座は遠ければ遠いほど貯まる
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お金に対する意識の答えではなく、考え方のヒントがのっている
さまざまな実験の結果が掲載され、だから何?という部分は自分で見つける、行動は自分で変えるしかない
貧乏人に対して脳は嫌悪感を示し(同じ人間のように思っていないふしがある)、ホロコーストにも通じてるのではという見解は面白かった
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Chapter1 人とお金の関係はいつから始まるのか?
Chapter2 お金への愛着について
Chapter3 心の会計と銀行の会計
Chapter4 一度つかんだら離さないワケ
Chapter5 価格に適正はあるか?
Chapter6 お金でやる気は引き出せる?
Chapter7 賞金とお礼
Chapter8 お金はいくらあっても困らない
Chapter9 貧困がもらたすもの
Chapter10 お金のダークサイド
Chapter11 お金と善意と幸福と
Chapter12 お金が貯まる心の持ち方
Chapter13 お金を使う喜び
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実質331ページ.
正直、これからの生活において活かせそうな実験の結果とかはあんまりなかったかなという印象.
ただ、お金が絡むと人間は必ずしも合理的な判断をしなくなったり,宝くじに当たって悲惨な人生になった人の紹介を見るのが楽しかった( ^ω^ )
人間だけでなく猿を使った実験もしてたけど、猿が仮想通貨を理解してて仮想通貨と餌の交換みたいなことができるのが一番印象的だった...
ケチだからお金持ちなのかお金持ちだからケチになるのかといった卵か鶏か問題や、お金持ちになると本当に幸せなのかみたいな色々な研究もあって飽きずに最後まで読めました.
お金に興味がある人はぜひ読んでみたらいいんじゃないかな?
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お金にまつわる多種多様な心理学実験の論文を紹介した本でとにかく内容が濃い。
ですが、論文を主に扱うため心理学や統計などに興味が無い方が気軽に読める内容の本では無いかもしれません。
お金にまつわる誤解や思い込み、またお金がきっかけで引き起こされる仕事への不満、知人、友人への嫌悪、また貧しい人への偏見や、お金の心配があるだけで心理的にどれほどのダメージを被るのかといった問題や、家庭の温かさが子供の貯金できるかどうかに関わることなど、今まで気づきもしなかったお金へのバイアスを気づかせてくれる名著です。
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一番最初に書かれている100万ポンドのお金を燃やした話はとてもインパクトがありました。
お金が人にどんな影響をもたらすのかが様々な心理実験により浮き彫りにされます。
刃物ひとつとってもそれをどう使うかで料理を作ることも出来れば人を傷つけることも出来る。
お金との付き合い方、そしてお金に対する無意識のアンカーというものにハッとさせられる内容です。
面白かったです。
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人がお金を自分の意思で使っているようで、実に多くはお金に操られている。それを裏付ける心理実験の数々が紹介されていてとても興味深かった。
違った視点で興味深かったのは、猿の実験でも人間と同じ行動をとるようなところ。トークンと呼ばれるものを猿たちに与えてそれと引き換えに餌をあげる、つまりトークンはお金だ。次第に猿たちは学習し、トークンをすぐに使うもの、ため込むものなど様々な猿が出てきた。更には他の猿のトークンを盗む猿も出てきた。その猿は他の猿の果物や餌を盗むこともできるのに、トークンを盗んだ。猿の実験は他にもいろんな事象が起きたんだけど全部興味深い。猿が人間ぽいというよりは我々人間も原始的な感覚をもってこの経済活動をしているのか、と考えさせられる。
このほかにもお金と時間軸との実験なんかも興味深かった。例えば今1万円もらうのと1週間後に1万1千円もらうのでは、今1万円もらうことを選ぶ人が多いが、3ヶ月後に1万円もらうのと、3ヶ月1週間後に1万1千円をもらうのでは後者を選ぶ人が多い。とか確かにそう選ぶだろうなと思うけど、同じ1週間という期間の価値が変わるというのが不思議だなと思う。
あとは、例えば演劇を観に行くとする。仮に2万円。
このとき、買った2万円のチケットをなくしてしまったらチケットを買い直さないが、チケット代を払うための2万円という現金をなくした場合は、他の現金を用意してチケットを買う、という傾向があるとのこと。出し直す2万円という価値は同じなのに結果が明らかに違うと。これを「心の会計」と呼んでいるらしい。
お金のことに特価して考えさせられるおもしろい本だった。最後は幸せとお金の関係の話で終わるんだけど、それもあらためて考えれてよかった
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読み応えのある本で、読むのになかなか時間が掛かってしまった。
○○の実験によれば〜、の実験の内容が詳しく知りたい人には興味深く読める本だと思うが、要点だけ掴みたい人はdaigoの動画を5回聴いておけば要点は半分くらいは押さえられると思う。
───以下、個人的に印象に残った内容───
・お金とは選択の可能性
・9つの心理的出納袋
各出納袋の中で高いか安いか判断する
・授かり効果…自身の持ち物を高く見積もってメルカリで高値をつける
・高価な物を買う≠ぼったくられた=自分自身をぼったくった(プラセボ効果)
・売りたいとき
×少しのお金を使って下さい
・苦労して稼いだお金に価値を見出す
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科学的根拠とセットでお金の話をする本としては、もっとも良い本の一つだと思う。
詳細は下記。
https://note.com/t06901ky/n/n2febd15fd606
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意外と自分ができていることが多かった。
また、お金を増やす方法というよりタイトル通りお金に支配されないメンタルについて主に書かれていたので、中身を勘違いしてしまった自分の期待とのギャップがあった
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意外と自分はお金に振り回されていないことが分かった。要は論理的な計画に基づいた消費を行えていれば問題ないということだ。
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お金に関する心理的な影響や付き合い方が書かれている。
報酬としてのお金に左右されないやる気、路駐罰金と正式な駐輪場料金と比較して罰金が安くサービス料だと思う人など、お金を払ったり逆に受け取ったりする時、心理学を使って損をせず気持ちよく支払う(支払って貰う)仕組みを考えなければ行けない人には役に立つ面が有るかもしれない。ある程度お金との付き合い方を知っていると特に目新しい内容はないが、一章が短く読みやすい。無駄遣いしてしまったり、お金の本を読んだこと無い人にはいいかも。