紙の本
主人公と父親の関係が衝撃
2020/05/22 08:40
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投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズは長編の方が面白い。この小説で何より驚いたのは、主人公であるミロと父親との関係。シリーズ通して、近すぎないけど、いざとなったら助け合う親子ってイメージだったので、正直ショックではあった。著者らしい内容ですが、活動的だと思っていた主人公のイメージを変えた1冊です。
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禁忌は少女を女に変える。村野ミロの秘密に迫る短篇集!
高校二年生のあの日。ミロの口から「義父と寝た」という驚くべき話を聞かされた―。自殺した前夫・博夫の視点で、村野ミロの妖艶な青春時代を描いた表題作など、4つの挿話からなる短篇集。ミロシリーズ第3弾!
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村野ミロシリーズ第三弾というか番外編の短編4編。一つはジャカルタで自殺した夫目線の話。シリーズものは段々キャラが立ってくるのでこの手の番外編で厚みがでる。
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目次
・ローズガーデン
・漂う魂
・独りにしないで
・愛のトンネル
表題作以外は、ミロが探偵になってからの事件。
長編では気になるミロの性癖が、短編だと気にならないので読みやすかった。
ただ、ミロの調査って、詰めが甘い。
100%の調査をしていないまま報告書を書いているのが、プロとしてどうなのか。
また、一度断った仕事を、個人的興味で勝手に調査しているのもプロではない。
そして問題の表題作。
ずっと気になっていたミロと自殺した夫の関係が、これですっきりと分かるのかと思いきや、余計にもやもやが募る。
知り合った高校生のころからミロはエキセントリックだった。
ならなぜ、結婚した挙句に自殺するのか?
高校生の博夫は既にミロに振り回されていることを自覚している。
嫌なら結婚しなければいいのだし、納得して結婚した挙句の単身赴任先での自殺…。
「義父と寝た」と言う告白は事実ではないと思う。
それは「わたしを見て」という、ミロから善三へのアピールなのではないかと思った。
エキセントリックなミロと、夫の死をひきずるミロが、やっぱりつながらない。
「愛のトンネル」の被害者である山神恵も、多面性がありすぎてつかみどころがなかったし。
解説よんでもさっぱり理解できない。
もやもやもやもや。
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シリーズの1、2、4ん読んでからのこの作品で、いろんな背景が明らかになって世界が拡がるかと思いきや、ホンマにただのつなぎの短編集で、でもそれなりに面白く読めた。
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歌舞伎町を舞台にした探偵モノの3つの短編と、その主人公である探偵の高校時代を前夫の回想で描く表題作を収録。なんとなく短編と表題作の主人公が一続きの人物像にみえなかったけど、この主人公のシリーズものの番外編のような形らしいので、本編を読めば繋がるのだろうか。
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博夫…おめえ身勝手だよ…と嫌悪感…
ミロは大人になっただけ。
いつまでも過去に固執している奴なんか、
一緒に居たって寂しいだけ。
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「ミロ」シリーズの番外編ともいえる
短編集。
のっけから、ミロと博夫、そして善三との関係が、
博夫の視点から、赤裸々に語られる。
だが、語られるミロと善三との関係の匂いは、
他の短編、そして前の二作からは、
漂ってこない。唐突だ。
だが、ミロの「メス」の部分や、
ダークな部分、闇、いろいろなミロが垣間見える。
クールな探偵であり、嫌なオンナであり、
もろい人間であるミロ。
その魅力は、語れない。
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2つ目以降の話では、前2作と比べて探偵としての自信と自覚を深めたミロを知ることができる。
1つ目の表題作は、既に自殺していた夫目線で出会った頃の2人を知ることができるが、結婚生活には触れられておらず消化不良に感じた。