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紙の本
興味深いが学術的には弱点だらけ
2018/03/18 21:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作に挙げられた薩長史観の中には馴染みのあるものもありましたが、知らないものもあれば、一読しただけで「そんなバカなことあるか!」と喝破できるものもありました。
それにしても、尊王を掲げながら御所の放火と孝明天皇の拉致を企てたり、討幕の密勅と錦の御旗を偽造したり、本物の天皇の移行を無視しても徹底的な〈賊軍殲滅〉を進めるなど、全然天皇を敬っておらず、自分たちの都合の良い駒くらいにしか思ってないとしか見えない態度は現代の極右にも通じるものがあり、ゾッとしました。
この本は読み物としては興味深いのですが、難を言えば、「真相」として提示されていることの出典が明示されていない部分がかなりあり、巻末にも参考文献一覧がないなど、学術的な観点からすれば弱点としか言いようがないところが玉に瑕です。これでは「ここの挙げられた【真相】こそがでっちがげだ」とのそしりを受けてもやむを得ないのではないかと思います。
紙の本
いろいろ見解はあるけれど
2018/09/26 12:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
政府の発表(内閣府Web site)によれば、「明治維新150年」を迎える平成30年(2018年)を節目として、改めて振り返り、将来につなげていくために、地方公共団体や民間企業も一緒になって様々な取り組みをしているという。趣旨もいまひとつ不明だが、東北地方では「明治維新150年」とはいわず「戊辰戦争150年」と称してイベントを開催している。賊軍、朝敵とされた先祖たちの薩長政府に対する怨念と憤激が残っているのだろうか。
物事には陰もあれば陽もある。将来につなげるためにはしっかりとした反省があってしかるべきだろう。今の政権に足りないのは反省だ。
この本で著者は薩長史観と言われる事項をひとつひとつ反論・解説し、その正体を浮き彫りにしたとしている。読み物としてはおもしろい。多様な見解があってしかるべきと思うし、敗者側からの視点で描く同種の本も多くあってよいと思う。
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