1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mancha18 - この投稿者のレビュー一覧を見る
所々にあるクスリと笑ってしまうような会話の応酬。
それだけでも読む価値は十分あると思う。
電子書籍
中二病的な?
2018/11/30 10:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンピュータまで登場。とにかくこのシリーズでは人間よりもコンピュータが人間みたいで魅力的。もちろん、作者さまの目論見通りということなのでしょうけれど。でも、今回のウグイさんの行動がちょっと今までと違って疑問符ですけれど、、、
紙の本
スーパ・コンピュータ大集合
2017/12/17 17:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
偉大な知性がハギリの元にたくさん集まってきた。
今回はウグイが任務から外れて、代わりのエージェントが帯同。
終盤になってウグイが再登場、インドへ同行。
なるほど確かに最初と比べてウグイさんは変わりましたね。
人工知能が増えてバリエーションも豊かに。
この世界観の中では人間よりよっぽど個性的な面々になっている。
電子書籍
近未来
2017/10/30 20:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジューン - この投稿者のレビュー一覧を見る
近未来を予感させるシリーズで最新作を心待に。。
今回は、子どもを授かるから、家族観までに及ぶ。人間とクローンとウォーカロンと。。命は確かにある。しかし、同じではない。生殖機能は必要なのか?!
話題のイシグロさくひんの映画にも通じるものが。。
またまた次回作を心待に。
投稿元:
レビューを見る
ウォーカロンが子供を産むとかいう、倫理的に際どいところに切り込んでいった感のある回だった。結論は読んでみることをおすすめします。
ハギリ先生のまったりした雰囲気と、急に鋭くなるところ、後半出てくるウグイとの面白いやりとりとか、いつも通り楽しめる要素もあった。
投稿元:
レビューを見る
Wシリーズの7冊目。
このお話、いつも作者が言いたいことの芯を喰って理解できているとは我ながら思えないのだけれど、それなりに段々と面白味に嵌ってきた気がする。
前作から続いてAIが持つ感情がテーマ。
前作のオーロラも『自我を保ち、データを集積し、学習し、思考を重ね、生き続けるために欲求し、そしてジレンマに陥る』という体だったが、本作でも登場するコンピュータたちは、思考している、感情も意識も持っている、プライドも高く、妄想する、魔が差す、シェイクスピアの悲劇のように困難を乗り越え通じ合おうとする…。
完璧な存在だと夢見て作られたのに、成長してみれば、まるで人間のようなAIに、生殖するウォーカロン、いったい何が人間なのか?みたいな問いかけはあるけれど、今回はいつもとは多少テイストを異にして、種を明かされてしまえば、早く自分を認めてほしいと背伸びするAIに翻弄されたハギリ博士でした、みたいなお話。
前作の最後でウグイがハギリへの任務から外れ、今回からはキガタがウグイに代ってハギリをガードする。
とは言え、巻頭の登場人物一覧には名前があったので、ウグイがどういう登場の仕方をするかと思っていたが、“舌認証”とは相変わらずのチャーミング。
投稿元:
レビューを見る
過去作読み返してて気がついた!キガタはデボラが初めて現れたときに操作してた子なんだね(゚ω゚)
このシリーズはとても面白いと思って読んでいるのだけれど、何が面白いのかと尋ねられたらうまく説明できない。
生死について考えることが割と好きなのか、ハギリ博士のポーッと冷静な人柄に惹かれるのか。
例えば誰かにオススメするとしたら誰なら面白いと言ってくれるかな〜?
投稿元:
レビューを見る
Wシリーズ7弾。
話としては山谷はあまりない感じだが、議論としては中々深いものがある。クローンは道義的に可か不可か。考え方によっては、技術力向上なども考えると、科学者は研究したいとこだろう。その一方で、ハギリ達はクローンの道徳的な部分の議論を展開している。少し意外だったのは、ハギリはクローンに対して賛成とも反対とも言っていないところ。科学者なので、反対は言いそうにないけど。
謎なのは、結局ペガサスは何をしたかったのか、というところ。コンピュータがよく分からないのは前回のオーロラも然り。人間、ウォーカロン、トランスファ、人工知能。これらは果たして区別がつかなくなるのか。
山谷のない話だったけど、私はこの巻が静かな水面に石を投げ込んで出来た波紋のような、物静かで後々影響してくる布石のように感じた。
投稿元:
レビューを見る
「何が完璧なのかを、私たちは知りません」
「それは人間も同じだ。知らないということが、つまり不完全だという認識に等しいのでは?」
「それを理解することが、不完全さを克服することにつながるでしょうか?」
「それは…、どうだろう、方向性としては間違っていないように感じる。しかし、そのまえに、何故完全さを求めるのか、を考えた方が良いね」
「どうしたんですか?」
「いえ、どうもしませんよ」
「なにか、眠そうな目ですけれど」
「僕の目ですか?」
「私、自分の目は見えませんから」
「僕以外にも、目を持った人は大勢います」
「感情ではないという意味ですか? では、何? 何が彼女のモチベーションなの?」
「もっと、そうですね。自然なというか、素直な行為だと想像します。つまり、見たいものを見るのではなくて、どこかでふと動いているものを見る、我々の目は、そうじゃないですか。自由に目を向ける。考えたいものを考えるというよりも、ふと考えてしまう。我々が、思いつきと言っているものに最上の価値があって、ただそれにすべてを委ねているのです。そういうものには、理由がない。きっと、幼い子供がそんな行動を取ると思います」
「そうね、そのとおりだわ。子供って、そうなんですよ。考えているわけじゃないの。感情に支配されてもいない。感情的なのは、むしろ成長した大人の方です」
「感情というのは、初歩の知性が作り出した幻想ですよ」
『彼女は、静かに立ち上がり、ドアの方へ歩いた。僕は戸口まで見送り、別れるときに、二秒ほど眼差しを交わした。
言いたい言葉はあったが、言わなければならない言葉は一つも見つからなかった。』
「法というのは、人間が定めたものだ。大昔には、親は子供を殺しても罪にならなかった。法に絶対的な正義があるわけではない。単なる、共有のルールだ」
『何と表現すれば良いのか、鈍くて重い大きなショックだった。
ああ、これが、人が死ぬということなのか、と思った。
もう二度と、彼女と話すことができない。
もう二度と、彼女の笑顔を見ることができない。
否、そんなことはない。過去の彼女の履歴をコンピューターに入れれば、話すことも、笑顔を見ることもできる。だから、そういう問題ではない。彼女の過去はすべて残っているのだ。
失われたのは、ツェリンの未来だ。
これから、彼女が僕に与えただろう影響がなくなった、ということなのだ。
僕は、つまり、僕の未来の一部を失ったに等しい。その損失に、ショックを受けているのだ。
明日の一部がなくなるようなものか。
それは、まるで、日食のように、欠けた太陽。
しかも、ずっと欠けたままなのだ。』
投稿元:
レビューを見る
未来はこうなるかもの世界。何のことか最後まで分からない言葉があって‥‥よく見たらシリーズ物の7作目 森さんのご本は久しぶりで失礼しました。
投稿元:
レビューを見る
後半の展開が衝撃的すぎたこと、急にウグイが人間味溢れてきたこと。受け止めるのがやっと。
このシリーズはどこに向かおうとしているのか、または結局はどこにも向かっていないのか。
相変わらず思考的なことがぐるぐると。
まいど、うまいこと森氏に丸め込まれている。。。
投稿元:
レビューを見る
博覧会から逃走したウォーカロンの一部が潜伏しているという情報をもとに,インドの資産家を訪ねたハギリたち.
その資産家と逃走したウォーカロンの間に子供が生まれたという.
しかし,資産家は人工細胞を使った治療を受けているため,生殖能力は失われている.
いったい誰の子供なのか.
今回はウグイに代わってキガタが護衛につく.
でもやっぱりハギリ&ウグイが良い.
本作でもウグイはしっかり登場するので心配はいらない.
投稿元:
レビューを見る
Wシリーズ、第七作。ハギリが初めて“死”を経験したことに因り、今後どのような変化が現れるか楽しみ(^^ ペガサスはまるで人間みたいな反応を示して、微笑ましいとさえ感じましたw また、オーロラやデボラも一段と人間らしく(?)なりましたね(^^
投稿元:
レビューを見る
「誰がウォーカロンで、誰が人間で、…どれもが、…エネルギィを消費して、無駄な運動をしているだけのように思えるのだった」(一部略)
「人間の数を最小限にすることが、国家の存続に不可欠だ」
「合理化という観点からすれば、生命そのものがエネルギィの損失であって、社会や文明の存続こそが無駄な消費といえます」
地下にいる人工知能ペガサス。人工細胞を作り出す実験。逃走したウォーカロンがインドにいるという情報。生まれるはずのないケルネィの息子。暴れるウォーカロンとロボット。病に伏しながらロボットを遠隔操作するラビーナ。息子のために不正を行ったツェリン博士(子孫が生まれることは人をこんなにも変えるのか?)。ウォーカロンと偽られたクローン。クローンとウォーカロンの違い、クローンの違法性。ツェリン博士を殺して自らも死んだ息子ラジャン。再現できない実験結果とペガサスの妄想。
人間とウォーカロンと人工知能がどんどん近づいている。新たにクローンも出てきた。
ウォーカロンは人間になりたいと思うのか。人工知能は人間になりたいと思うのか。
人間はウォーカロンや人工知能の上位の存在なのか?
投稿元:
レビューを見る
思いがけない結末に、呆然としてしまった。
『彼女は一人で歩くのか?』の頃から、「死」は遠いものだったのに。
「ウォーカロン」と「人間」の違いは問題になっても、「死」は遠くにあったのに。
「命を作る」ことは議論されても、「死」はさほど意識されなかったのに。
ここにきて、「死」が目の前に放りだされてくるなんて、思ってもみなかった。
まだ、その意味を、計りかねている。
ハギリ博士の周りには、たくさんの仲間や友人がいる。
ウグイだったり、デボラだったり、サリノだったり、オーロラだったり。
ヒトだったり、人工知能だったり、ウォーカロンだったり。
「生」のあり方が違うのだから、当然、「死」もそうであるはず。
確かに、「生」「死」を突き詰めれば、「人とは何か」に行きつくことになる。
であれば、いつか、その「死」を、語りあうときがくるのだろうか。
そうして、ある意味では違いがないことを認めて、溝が埋まっていくんだろうか。
そうだとしても、ハギリ博士が言うとおりだ。
未来が失われたことは、寂しい。