電子書籍
発売から
2020/07/23 13:57
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
3年ほどしか経ってないのに、コロナ禍の2020年、正規と非正規の分断が生まれかねない事態になったな。そう思って読むと、また違う感情で読めそう。
紙の本
反撃のスイッチ
2020/10/26 11:38
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
人材ビジネスで頂点に立つ男の娘が誘拐された。犯人は夢も希望も持てない最下層といわれるニートやスネッチであった。単純に労使との問題かと読み進めていたが、その誘拐の原因は別のところにあった。その理由とは・・・。
妬み嫉みを原因とした誘拐事件かと思いきや背景には過去の事故死があった。また誘拐が失敗したときの保険として第二の矢も用意されていたなんて想像もできなかった。
予想外の展開に少し驚きと喜びがあった。
紙の本
非正規と正規の対立問題にしてはいけない
2017/12/06 18:22
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、極端である。確かに非正規と正規、成功した者とそうではない者との問題点、課題をうまく利用しているがここまで描くと世間に誤解を与えるのではないのか。
雇用の問題、格差の問題は国民がこぞって知恵を絞るべき問題であり、社会問題ではなく政治問題である。その意味でこの作品そのサスペンス性は買うけどちょっと一方通行過ぎる。
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時給四〇〇円の貧者たち、崖っぷちの逆襲! 大手人材派遣会社社長が繰り返す弱者差別の発言に反感を持つ四人組は社長の娘を誘拐するが、釈放の条件はとんでもないものだった。社会の底辺からのリベンジは成功するか?書下ろしノンストップ・ミステリ。
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興味深いテーマだが,何となく中途半端。闇を描くならもっと真に迫ってほしい。
あらすじ(背表紙より)
大手人材派遣会社社長・原沢は、弱者を社会のゴミ呼ばわりする発言が反感を買っていた。生活困窮者の自立を支援するジョブトレーナーの沖田は就労生たちを金で誘い原沢の娘を誘拐するが、釈放の条件はむしろ原沢を困惑させる。社会の底辺からの掟破りのリベンジは、果たして成功するか?
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社会の底辺と言われる沖田たち4人、彼らが計画した誘拐計画とは?
生活困窮者の自立を支援するジョブトレーナー・沖田は、仲間3人とともに、過激な発言で注目される富豪の原沢の娘・詠(えい)を誘拐する。
しかし、その要求する身代金は、なんと『400円』...
なぜ、そんな金額を?
そして、一旦、誘拐が上手くいったように見えたが、更なる裏があった。なんと...
やがて、沖田の遺志を継いだ柳瀬が、第2の誘拐計画を実行する。その内容は?
二転三転するストーリーに、はらはらドキドキします。
あまり、謎解きの要素は少ないですが、最後は切ないですね。
本当に、人は変われるのだろうか?
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格差社会がテーマ。強者の論理、ノブリス・オブリージュ。持てる者と持たざる者の戦い。自己責任。競争社会が生み出した社会問題を鋭く抉る。鳩尾が痛くなる展開...。本音と建前を赤裸々にした本書は、読後感が不快になること間違いない。このモヤモヤの共有が現代社会に必要なのではないだろうか。
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どんどんと展開していく誘拐劇には圧倒されて、読むのが止まらなかった。その分、結末はこれでよかったのか…と思わざるを得ない。
権力者は何かを失わない限り、弱者の気持ちを理解することはできないのだろうか。
人の命の価値に差などない。いや、本当はあるのかもしれないが、それでも無いと声を上げていかなければならないのではないか。
そうしなければまた次の柳瀬、沖田達を産むことになる。
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社会に上手く馴染むことが出来ない生活困窮者「負け組」達が社会不適合者という定義を作りそれをゴミとする産まれ持っての「勝ち組」の娘を狙う「誘拐事件」。身代金は「四百円」。
主犯の男はメンバーに一千万を渡す約束をし、手伝いを頼む。彼の内に秘めたる想いとは。
そしてそれを受け継いだのか否か一人残った男は何を感じ何を考え、どう動き出すのか。
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私にとって「趣味」が生活の中心でありそれをする為の「仕事」だ。どちらかに全ベットする事は出来ない。恐らく良い意味では無い「マイウェイですよねぇ」なんてセリフはこの人生で100万回言われてきた(産まれてから1日1回言われていたとして私の推定年齢2739歳)
自分とは違う人生を送る人間を否定し、陥れ、敵とみなして攻撃をする行為は見ていて気持ちの良い物では無い。仕事一途 それもまた人生。
自由と自堕落が紙一重な日々 それもまた人生。
ただ、「自分一人の世界」ではないので周りの人間のことを考え、尊重し、それを踏まえた行動であればわざわざ否定する必要は無いと思っている。
自分の行動に自信を無くし、他者を羨み、それを怒りの感情に変換してしまうのはとても勿体無い事ではないのだろうか。
作品説明から感じ取れる通りエンタメ性の強い構築だ。軽く読みながらスムーズに後半戦に突入し、フィナーレ目前の姿勢を整える前に誘拐劇にピリオドを打たれる。ここからがこの作品の見所だ。
沖田の信念と「誘拐犯」に身を落とすも消して失わなかった彼の心が、彼の意志を継いだ柳瀬の行動により勝ち組の権力に埋もれる事無く世に露呈される。
「周りなんて気にする必要ない」が大きく取り上げられている現代だが、言わせる側 言う側 この二組は相反する組織としてでは無く、共存する事は不可能なのかなぁ。傍観者としてでは無く、しかしこれからも静かに、好きな事をし、人を妬まず生きていきたいものだなぁ。
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展開に引き込まれ一気読み。
敵として描かれている権力者が弱者を下に見て、とにかく馬鹿にしている。
腹のたつ奴だが、口は上手くここぞというときの嗅覚がすごい。
だてに一代で会社を急成長させてないなと感じる。
主人公はどうしようもないクズだが、誘惑に踊らされるところが人間味あって良い。
あと、中国人女性とのやり取りがほっこりして良い。
窮地に追い込まれ、覚悟を決めた主人公には期待してしまう。
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食品会社工場で働く柳瀬真は、社会の崖っぷちで働く日々に嫌気がさしていた。そんな中、同じグループのジョブトレーナー・沖田から、大手人材派遣会社・レヴィナスの社長・原沢知彦の娘を誘拐する計画をもちかけられる。
身代金がたった400円、そして中盤で被害者から買収、誘拐計画者他多数が死亡という、先が読めない誘拐劇はそれなりに楽しめた。が、そもそも謝罪のシーンをネット中継していればよかったのにとか、警察が無能すぎるとか、気になるところも少々。原島の奥さんの人物像もブレてないかなぁ。