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投稿者:サト - この投稿者のレビュー一覧を見る
世代の違う二人が男女というテーマで対談していたのが、実に面白かった。
聞き役としての林が壇独自の意見を巧みに語らせつつ、自分の話もバランスよく織り交ぜていたのがとても良い。
最終的に「死ぬことと生きること」の話へと行き着き、やはり男女の仲を語る上では逃れられない話題なのだと思った。
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腰巻の宣伝に、『時間も自分も全部あげますよ。あ、場合によっては臓器も』とあるが、何でまたここで、臓器なんて言葉を使う訳?と、違和感を持ちながら読み始める。
想像していた通り話を実質的に進めているのは林真理子で、壇蜜はテレビのコメンテーター的に発言するって感じで進んで行く。
雰囲気がガラリと変わったのが最終章。彼女の事をちょっと変わったグラビアモデル程度にしか知らなかったので随分と驚きました。彼女が醸し出すあの独特の雰囲気ってのは、ある意味死と向き合ったが故のものなのかもしれないですね。「臓器」という言葉も、彼女の特異な人生経験を考えると、奇をてらったものでは無いんだろうなと思われる。
それにしても、事に及んだ後、タクシー呼ばれて返されるんじゃ、男としては何だかしっくりこないな〜…
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林真理子の本は食べず嫌いで
全然読んでいなかった。
なんか女性目線が強すぎる気がして。
酒井順子や群ようこ、三浦しおんなんかは
良く読むんだけど。
この本は
新聞の広告で知って
題材とか題名が面白そうだったので
図書館にリクエストして購入して貰った
林真理子はほとんど聞き役。
でも控えめでも所々鋭いとこがあって
いい感じ。
こんど林真理子のエッセーを読んでみよう
って気になった
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P60
「各自幸せにやってます」
(中井美穂)
P49
男友達は出世欲がないほうがいい
P53
はっきりした利害関係がある相手と
寝るのってどうなのよ
P135
ネットで満ち足りて
現実は「2周目」
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P22
不倫系に走るか
結婚に背を向けるか
結婚できない現状を前にして
クダを巻くか、
パターンができている
↑『逃げ恥』はロマンの終わり。
『タラレバ』は結婚願望の再スタート。
『昼顔』は結婚してもロマンを求める人
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P27
「そんなつもりじゃなかった」は
手続きみたいなもの
P23
出会いがないと嘆く女性には
「損してみたら?」
P24
多くの女性って
ずっと「得したい」と思ってきたわけ。
できるだけ損しないように
生きてきた結果、いまがある
P106
男と女だと
「ノーリターン」は絶対ありえない
(何か嬉しいことや楽しいことがあるはず)
P107
損か得かを単に合理性だけで
突き詰めていたら
恋愛も結婚もできない
P107
損得勘定ばかりしていると
時々味わう「ノーリターン」の
魅力が見失われてしまう
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わりと好きな二人の対談本を本屋で見つけたのでふと手にとって買ってしまった。
個性的な考えの二人、でも世の中の本質をバシバシついている対談。サクサク読めたし、ふとしたときにもう一度読みたい、読めると思える本でした。
印象的だったフレーズは、「ハイリスクノーリターン」。そんなことをさらっと言えるようになりたい。何事も経験だ。
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壇蜜さんは元々好きだけれど改めて好きです。色気は知性というのを体現してると思う。
林真理子さんもさらりとかわされていた……村山由佳さんのエピソードは知っていても、改めて見せつけられるとすごいな。村山先生の本は戀愛の心理描写面白いのあるし、あんなに穏やかな声で笑顔も素敵で、猫も可愛いのに、確かに「夜叉」飼われている。
女の人は自分の中に夜叉を飼っている。いつも出しっぱなしだと嫌われてしまうし、引っ込めてばかりいると夜叉は死んでしまう。「ここぞ」という時に出した夜叉がすごい夜叉だと、同性からの支持率が高くなる……同性からの支持率は、パンピーには身の回りだけでいいけど、これはなんかうん、わかる、となりました。同性が男に依存してるの、芸能人でも身近な人でも「あ〜そうなんだ〜」みたいにちょっと残念な気持ちになるので。
壇蜜さんのあとがき、世間はほんとにこれなのでびっくり。
「流行りは流行りだけど、自分は…」と立ち止まって自分を見つめ、「明日は我が身」「自分がおかしくならないとは限らない」という言葉を時々取り出してやっていこうと思いました。
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林真理子&壇蜜 著「男と女の理不尽な愉しみ」、2017.11発行、林真理子さんは聞き役で壇蜜さんのパワーが炸裂してる感じです。日本舞踊の師匠、調理師免許、英語の教員免許など多彩な壇蜜さんですが、銀座のクラブホステス、そして、遺体衛生保全士(遺体の解剖、修繕、消毒など)の仕事もされていたとか。色っぽさだけでなく芯の強さもうなずけました。清濁併せのむタレントさんだと思います。「みんなの壇蜜」ということでw、年1~2回「メンテ」でチョイチョイ抱かれてるけど、終わったら車代を渡して帰してるそうですw。
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なんか壇蜜の話し方って鼻につくんだよなぁ。
でも林真理子との対談なので読んでみた。
壇蜜って葬儀関係の仕事をしていたのは知っていたけど、”エンバーミング(遺体衛生保全)”の資格もとってその仕事までしていたとは、医者の指示に従って臓器を取り出したりしていたんだとか…。
銀座のクラブで働いた経験もあったりとすごい多種多様な経験を積んでいることがあの独特な感性を育てたんだろうか。
ミトリストの話しの時、仲代達也の名前が出たのには驚いた。(林真理子)いいのそこ言っちゃって。
まぁ、高倉健はもう亡くなっているからいいとしても…。
まっ、この率直さが好きなんだけどね。
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林真理子さん壇蜜さんの男と女にまつわる対談集。作家としての林さんに目をつけられたらお終いだと思うのだが(作家の目で冷徹に観察された上本の材料とされる)受けて立ったのが壇蜜さんなのか。何に対してもそうだけど、人は引き出す人によってその印象は変わるもの。壇蜜さんをただのグラビアの人とみるか、その奥に潜んでいるものをみるか。壇蜜さんの場合はその奥に何かがあるとみる同性のファンも多そう。そして流石に林さんというか壇蜜さんの考え方から今までの生き方からを引き出している。彼女自身が書いたエッセイよりも彼女の考え方が分かった気がする。林さんの対談なので芸能界で起こる男女の事件が出てくるのはわかっていたけれど壇蜜さんもそのほとんどを知っていたのは意外だった(文中でサンジャポに出演とあったのでそれが理由のよう)各事件をとても冷静に庶民目線で理解されてた。事件に関して同じ芸能界にいる人にはなぜ分からないのか不思議だったけど友達関係やらそういったしがらみのある人には庶民のような意見は言えないだけなんだなと感じた。壇蜜さんは芸能界に友達がいないと発言されてたので言える事も多いのだろう。そして時として目を疑うようなグラビアを披露する裏には遺体を保全するエンバーミングに携わっていた過去があるようだ。人間なんて肉の塊。実際に内臓から何から何まで見てきた人間には薄皮を被った外側なんてという気持ちになるかもしれない。
ふと発する言葉も魅力的なものがあった。例えば、女子校、男子校を「理不尽な箱庭」とか。長々と纏まりはない感想になったけれどとても面白くこの対談を読めた。
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お二人の対談は男女の事を超えて現代社会の問題にも拡がる。さくっと読んだ割に、考えさせられる点があり立ち戻って反芻してみたり。特に"ハイリスク・ノーリターンなことを時々敢えて味わってみる"というくだりが響いた。私も年一程度ならリスクを負って自分の許容を知ろうかな。
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壇蜜さん、とてもきれいだけれど
不思議な人だなぁくらいにしか思っていなかったのだが、、、彼女只者じゃないわ。
肝の座り方が半端じゃないし、
金持ちの男を捕まえて、人の人生の尻馬に乗ろうだなんてセコイこと
微塵も考えてないのだわね。。。
その辺りが、TVで愛想を振りまくだけの可愛いお姉さんたちとちょっと違う雰囲気を醸し出している要因かもしれない。
過去には死体から臓器を取り出すバイトまでしていたという彼女に
太刀打ちできる男なんているんだろうか、、、
対談集だけれど、壇蜜さんの話のインパクトが強すぎて
林さんのお話が全く記憶に残らぬという事態が発生しました(笑)
面白かった♪
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新聞の相談コーナーで、すごい回答をしていたことから壇蜜さんに興味が生まれて読んだ。エンバーキングの仕事で死生観を持ち、水商売やグラビアの仕事で『生きる』ことの原点である男と女のあれやこれやを見てきたことで、壇蜜さんの中には独特の中庸みたいなものが出来上がったのかも?
林真理子さんと壇蜜さんの高次なやりとりをサラッと楽しめた。学びとしてはまだ自分にも消化できてないけど、そんな風に考えるのもアリ、という多様な世界に触れた感は大きい。
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林真理子さんの、相手を持ち上げながら貶める嫌味な感じが良く出ている。
壇蜜さんは、怒らず、そつなく、嫌味にならないようにうまく返している。また、過去の職歴を披露しているが、大いに興味深く、壇蜜ワールドにもっと入り込んでいきたいと強く思います。うん?ただの壇蜜さんファンってこと?
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いろんなことを普通に楽しめて、自由でいられるためには、知性や教養が必要だと思います。お二人とも、とても素敵ですね。
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2人の視点が独特で面白い。今の恋愛、昔の恋愛。時代は変わっても、男と女、求めているものは変わりないのかも。壇蜜さんの考え方がなかなか素敵。この人、賢い。
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壇蜜さんが壇 蜜だった事実にびっくり。は、さておき。林真理子さんとの対談。林さんが聞き役に徹しているがちょいちょい出してくる何かが、あぁ女性が歳をとるとありがちなそれね。と、気をつけねばならぬと気が引き締まる。一方の壇蜜さんはポジネガ具合と突き抜けた感じがあぁこりゃおいちゃんは惚れるわ。と。だったら、いっぺん損をしてみるのもいいんじゃないかと思うんです。だったり、相談を持ちかけた側が支払う。だったり、柔軟な考え方の持ち主で素敵だな。悪口天国までの道を遠ざける生き方ってのも素敵だ。