紙の本
オカルト探偵あらわる
2018/09/30 17:56
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投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代の遺物の呪いとか、幽霊の出る家や、乗った人が次々飛び降りるモーターボートとか、オカルト要素が強いです。モーターボートの話は、船体が異常に熱くなったというのが原因かと思ったけれど、ちょっと強引な真相でした。
紙の本
謎が謎を呼ぶ
2020/06/14 18:19
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベールに包まれた名探偵トレヴィス・タラントが、オカルトチックな事件に挑んでます。日本人のカトーに、もう少し活躍してほしかったです。
紙の本
謎が魅力的な短編集
2018/05/06 09:16
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯の『クイーン絶賛』に惹かれて買った短編集。乗る人を死に追いやるボート、博物館から消えた古写本、屋敷内に現れる幽霊など、どれも謎は魅力的。が。どれも解決の理屈は分からないでもないのですが、イメージしにくい解決が多く、どこかに図とか、絵とかで説明があれば説得力があるのでしょうが。。自分の理解力、創造力のなさか、作品の問題か、ちょっと残念な作品でした。
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未収録の短編を追加して復刊された決定版。シリーズ全編が収録されているようだ。
シリーズキャラクターの名探偵というと奇矯なタイプが多いが、本書は探偵役であるタラント氏を始め、割と真っ当で、奇抜な造形はされていない。そのお陰で、謎や推理といった部分がより際立っていると思う。奇矯な名探偵の方が記憶には残るけどね〜。こういう常識人タイプの名探偵もたまにはいいな。
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「クイーンの定員」に選ばれた連作短編集(邦訳は単行本が新樹社から刊行)に未収録短編4編を加えた完全版。
翻訳が良いのもあると思いますが、各キャラが立っているので面白く読めました。それだけに、『最後の取引』では心を揺さぶられました。
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謎の紳士タラント氏が怪奇な事件を解決する連作短編集。以前に新樹社から出た本には収録されていなかった四編も加えた完全版である。
以前読んだときは不可能犯罪を快刀乱麻を断つごとく解決するかっこいい話という印象だったが、いま読むと「第四の拷問」とかけっこう笑える話も多かった。そして「最後の取引」で「はあっ?」と驚く結末を迎えたかと思うと、何事もなかったかのように戻って来る不思議。
しかし語り手のジェリーのちょっとお間抜けなところや、怪しげな日本人執事カトーなどレギュラーの登場人物に好感が持てるし、論理と神秘の奇妙な混ざり具合も面白い。地味に各短編冒頭の登場人物紹介も凝っている。やはりキングはいい。
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2000年に新樹社から出ていた単行本に四編を追加収録した「完全版」。
毎話、提示される謎も魅力的なんですがそれを鮮やかに解決してみせる謎の紳士タラントが所謂「話を聞いた時点で何でもお見通しですよ系」なので、私の中ではブラウン神父と近い印象でかっこいい。それ故、シリーズの最終話である「最後の取引」で説明のつかないオカルトの世界へ飛び込んでいく辺りが度肝を抜いて印象深いし凄いです。
追加で収録された4篇も「邪悪な発明家」「消えたスター」と手堅い奴から「危険なタリスマン」という最後の取引から戻ってきたタラントが活躍するオカルト世界を踏まえた設定など、完全版ありがとう、って感じです。
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密室からの消失、呪い、幽霊、猟奇殺人、怪奇現象、安楽椅子探偵……。
数話は神秘主義に走りすぎな嫌いもありますが、怪奇趣味と不可能犯罪の二本柱が印象的な短編集です。
かなり一作一作のクオリティは高いし満足できる短編集だったんですが、反面、途中途中に覗いたガチな呪いとかアクシンデンタル過ぎるトリックが少し興醒めでした。
偉そうに言ってますが、結構前に読んだので、詳細あんまり覚えてません!←
以上です!!←←
◉古写本の呪い…密室から消えた本の謎。
◉現れる幽霊…鏡に映る幽霊と階段で背後に聞こえる足音の謎。
◉釘と鎮魂曲…殺害現場から消えた犯人の謎。
◉第四の拷問…乗ったら必ず死ぬモーターボートの謎。
◉首無しの恐怖…胴体だけが発見される連続猟奇殺人の謎。
◉消えた竪琴…衆人環視が作り出した密室から消えた竪琴の謎。
◉最後の取引…呪いの謎と、タラント氏が払った代償。
◉消えたスター…タラント氏、座したままで消えたスターの行方を言い当てる。
◉危険なタリスマン…開けると死ぬ古代エジプトの木箱の謎。
◉フィッシュストーリー…
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常識では考えられないような奇怪な事件に興味を示すタラント氏が活躍するミステリ短編集。どれもこれもが奇怪な謎で、興味を惹かれます。が、完全に解決できないものもあるのね……それはそれで面白いのですが。しかし一向に描かれなかった「邪悪の都」事件って何なのー! ってのが気になって仕方ありませんでした。めっちゃ面白そうなのに。
お気に入りは「現れる幽霊」。これは恐ろしいし嫌だなあ。そして真相がわかった後の方が、被害者にとって恐ろしい事態だったのですね。普通ならやりきれない状態なのだけれど、全体としてはハッピーエンドに落ち着いたことに安心させられました。
「〈第四の拷問〉」はとんでもない怪作。謎はとっても魅力的なんですよね。乗った人が次々と死に見舞われる呪われたボートの謎。論理的に考えて、そういう真相はありだとは思うのですが。まさかあんなものが出現するだなんて思いませんよ! 愕然としてしまいました。