紙の本
お互いを認め合う第一歩は大切
2018/01/28 22:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:soumubu - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんな規模の組織でも、海外の仕事をする際には、とくにトップの方には、身だしなみ、服装、仕草について大切だなと、大変参考になりました。
小さい規模の部品メーカーで総務の仕事をしています。海外との仕事は年ごとに増え、海外からの来客対応を通じて、常々おぼろげながら思っていたことが、書かれていました。
形の無いものを相手に伝える難しさ、そこに込められるその人の品格や、それらを知っていると知らないとでは大きな違いがあると思います。ビジネスチャンスや人と会うのは瞬間のものだと、特に海外との仕事では、思っています。
海外とのビジネスでは、服装や仕草から伝わる品格は、お互いを認め合う第一歩だと思い、その瞬間においては大切なんだなと思いました。
紙の本
今の日本の政治家の服装の「外し方」はなんとなく政治姿勢にも現れているようで、怖い。
2018/02/14 01:37
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治維新、文明開化から取り入れた洋装。「日本の洋装は歴史が浅い」といっても、結構な年数がたっている。しかし、まだ日本の服へのこだわり、TPOは変なのだとか。まあ、自分はビジネスや政治関係の人ではないので、いいかとも思うが、世界と渡り合うためには、外交儀礼、プロトコールとして、日本の代表としての政治家は、「そうも、言ってられない」よね。
なんとなくおかしいなと思ってテレビ画面を見ていた安倍首相のスリッポン(靴)、稲田元防衛大臣のリボンのついたスーツ、音喜多都議の襟のとんがったスーツ「やっぱりおかしかったんだー」と納得。服飾に詳しくないものでも違和感を持つ私のような人が、「じゃあ何が正しいの」と問われるときちんと説明できないこれらの問題を解説してくれるのが本書。
結構ためになりました。スーツのボタンは座るときは外す、立つときに閉めるなんてことも知らなかったし。
著者は日本のビジネスマンの8割が何らかの着こなしミスをしているという。死ぬまで日本人としか付き合わない人はともかく、コミュニケーションもグローバル化している今、こうした服に関する常識もわきまえた方がいいんだろうなと思う。就活前に読んでおくといいかも。学校の家庭科などでも教えるべきかもね。
しかし、今の日本の政治家の「外し方」はなんとなく政治姿勢にも現れているようで、怖い。
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ものすごく面白くて、ものすごく為になった。
自分のためではなく、出会うひと、相手のためにきちんとした服を選んできちんとした装いをしたいと思った。
本当に大事な感覚だと思う。
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本屋さんで立ち読みしたら、面白くて即購入。
男性のファッションの話題が中心と思いきや、女性のファッション、仕草や立ち振る舞いなども詳しく書かれていて勉強になりました。
欲を言えば、章ごとのまとめやチェックリストがあると嬉しいです。
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このタイミングで読めてよかった。
客観的に俗にいう流行なおしゃれではなく、相手にとっての礼儀としての着こなし、その立場にふさわしい着こなし、メモに書ききれないほど、ためになりました。
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自分が楽しむファッションではなく、他人へ示すステイタスシンボルやマナーとしてのファッションの解説。
男性のルールがメインではあるけれど、女性のファッションも辛口コメントが面白かった。
教科書的な説明は少ないので、ある程度、ファッションに興味がある人向けだったと思う。
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正しい服装するにこしたことはないけど、トランプ大統領は完全におかしくて、オバマ元大統領も最初のころはおかしかったってなると、一般市民が正しくする意味ある?ってなる。
さすがに首相や大臣くらいはスタイリストつけてちゃんとすればいいのにって思ったけど。
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この本を読み終わって真っ先に思い浮かんだのは、プリティウーマンでジュリアロバーツが娼婦の格好をして行ったら最初は服を売ってもらえなったのに、のちにちゃんとした格好したら対応してもらえたあのシーンです。
向こうでは名刺を渡す習慣が日本より少なかったり、多民族国家なので服装によって相手を判断する文化がある為、暗黙の了解である服装のマナーを分かってないと相手にされないのですね。つまり他者目線の装いが必要
特に納得したのは女性アナウンサーと女性政治家の服装に対する項目です。指摘した通り日本のアナウンサーは格好やメイク、髪型に至るまでとても報道機関に携わる格好ではないのは確か。しかもこんな格好がまかり通るのは日本だけで海外では馬鹿にされる、、恥ずかしい話です。
また賛否両論あるかとは思いますが、現在日本の女性政治家で国際的に見てトップ扱いをして貰えるのは小池百合子さんだけと言うのはおそらく事実でしょう。なぜなら国際的なマナーを分からないと国を代表する政治家として相手にもされないのですから。
ティムガンの服装の歴史の本もあるのでそれと合わせて読むといいです
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日本人にとって洋装は歴史が浅く、欧米の文化を背景とした洋装の知識を保持していないのは当然ではある。
日本では政治家から会社員まで、スーツの着こなしがなっておらず、著者は警告している訳だ。
しかし、会社員は欧米の現地人とタフな交渉を行うような人でなく、国内で仕事をしているだけなら、さほど気に掛けることもない。ただ若者はこの位の知識を持っていた方が得策だろう。
ただ、政治家となると話は別だ。日本はとりあえずは先進国の一員であるのだから、外国から軽んじられることは国益を損なう。この本でも半分近くは政治家の評価に費やされている。特に鳩山元総理と安倍現総理についてはかなり批判されている。
更に個人的にも最悪と感じていた稲田元防衛大臣。
彼女のいでたちは、徹底的に攻撃されている。顔の造形が不出来なのに、ガーリーな服を着て、恥さらしにも程があると思う。これが自民党ではアイドルなのだから愕然とする。
仕立て、ネクタイ、シャツ、靴、時計・・・全てに合わせ方、様式等が定められている。最低限の教養として知ってはおきたい事だ。
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多様性のある場では、「見た目」や「仕草」は非言語コミュニケーションである。
1.服装は、自分をどうみせたいかではなく、他人からどう見えるか
①地位や立場、経済的余裕度合いが伝わる
②知性(ルールを知っているかどうか)が伝わる
③自分の存在感を示す
2.相手、その場への敬意を表す
①リーダーとしての格
②多民族国家では名刺代わり、外見で判断される
3.無用な摩擦を避ける
①自信と余裕を相手に感じさせる
②細部へのこだわりで隙を見せない(脇が甘いとみられない)
③美学、哲学が伝わる
お役立ち
お勧めの靴下
グンゼのSEEK ロングホーズソックス
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中年から老年に差し掛かり、これまで自分が着る服に頓着したことがなかったことに気づいた。いや、まぁ、多少は好みとかはないではないけれども、男児たるもの如何なる服装をすべきか、という問いである。
でまあ、コンセプトとしては英国調で田舎紳士風が良かろうと思って勉強を始めると、これがまた奥も深ければ、まとまった書籍もあまりない。「紳士服を嗜む」は名著であり定番であるとは思うけど、あれを頭からゴリゴリ読み込むのも大変に辛い。辛いというからには試してみたことは誉めてやりたいが、最初に読む本ではなかろう。ということでもう少し入門的なものを探して出会ったのが本書である。
本書は格段に読みやすく、近年の首相その他の実例を批評しつつ展開するのでわかりやすい。惜しむらくはダメなところは指摘があるが、ではどうすれば良いのかが今ひとつ具体的でない。ボーブランメル以来の紳士服の伝統に日本の良い所を取り込んで今時の日本のおっさん如何に服を着るべきか、というのは壮大な問いであり、一つの答えというものはないらしい。基本を踏まえて如何なるアレンジを加えるかが問題であることは読み取ったが、小生のごとき朴念仁はその基本のところを解説してほしいわけである。適切でない例を列挙するだけでは困るのである。とはいえ、その基本なるものが簡単に言語化されるほど単純ではなく、英国的慣習法不文律の類の集積であるらしいと理解した。
小生のようなものには必読の一冊であり、ご同輩諸君にもお薦めする。が、道は遠いのであった。