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<目次>
第1章 植物という不気味な生き物
第2章 奇妙な植物
第3章 毒のある植物たち
第4章 恐ろしき植物の惑星
<内容>
『面白くて眠れなくなる植物学』の第2弾らしい(第1弾を読んでない
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私の疑問。
どの本を読んでも、そしてこの本でも「ヒガンバナは球根で増えますが、球根は遠くまで移動することができません。ということは、墓場に咲いているヒガンバナは誰かが植えたものなのです」的なことが書いてあるが、我が家の庭にはヒガンバナを植えてないのに、数年前から勝手に生えてきて、そしてすごい勢いで増えてきている。定説に誤りあり、と思う。「球根プラス何かの手段でヒガンバナは増える」、ということを訴えたい。
その他・・・、本からのまとめ
植物のモジュール構造(基本単位の繰り返し構造)
トウモロコシの起源は謎らしい。
人類が働かなければならない理由 「非脱粒性」
植物が文明を狩猟社会から農耕社会に変えた。
雑草は抜くほど増える。
雑草はそもそも弱い植物。
草刈は根を再生させる。
不幸のクローバー
「四つ葉」になるのはなぜ?
遺伝による先天的な要因と環境による後天的な要因とがある。後天的な要因の一つは、生長点が傷つけられることにあるとのこと。
シロツメグサの花言葉。「私のものになって」「忘れないで」ともう一つ、「復讐」というのがあるらしい。
意味深・・・。
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図書館で借りた本。毒のある植物たちに麻酔の元祖、華岡青洲がチョウセンアサガオを使った世界で初めての全身麻酔を紹介。ナス科の植物は有毒植物が多いそうだ。日本麻酔学会のロゴマークは華岡青洲の栄誉を称えてチョウセンアサガオが用いられている。毒と薬は紙一重。竹林の花は120年に一度だけ咲き後は死んでしまうが花が咲いた年は大飢饉になる理由や雑草のメカニズム、他にも面白い雑学が1項目4ページ程で解説してるのですぐ読める。
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怖い。けど、もっとジャパニーズホラー的な怖さの話が多いと良かったなぁ。暗くてジメジメした(笑)
西洋的な怖さが多かったですね。
私は日本人だから、そういうのが一番怖い。
全体的にナス科怖ぇ。。。
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トウモロコシが侵略者だったなんて…!
酸素は猛毒という話も考えたことがなかったので、新しい視点を知れて世界が広がった。
”植物は「命」や「寿命」という概念ははっきりしません。「自分」とは何なのか、「命」とは何なのでしょうか”(P21)
”生命は永遠であり続けるために、自らを壊し、新しく作り直す方法を身につけました”(P30)
植物の生きざまから、生命とは何か?を考えされられた。
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毒にも薬にもなる。何事も背中合わせのものが多い。植物もそうなのだ。植物と人間との関わりにウエイトを置いてかかれているように思う。Part1植物という不気味な生き物「何度でも甦る」「不老不死の生き物」「超大国を作ったイモ」「命短く進化する」「トウモロコシの陰謀」「利用しているのは、どっちだ」「人類が働かなければならない理由」「人間が作りだした怪物」「ゴジラに登場した植物怪獣」「雑草は抜くほど増える」「バブル経済を引き起こした花」ーこれらのタイトル見るだけでも面白そうで、かつ怖ろしそうでしょ?後はタイトル省略 Part2奇妙な植物 Part3毒のある植物たち Part4恐ろしき植物の惑星
まあ読んでみてください。人にいろいろ話したくなること請け合い。稲垣さんの他の本で読んで知っていたこともいくつかあったけどね。
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借りたもの。
特に植物の毒の話が多く、怖さの魅力の中にある植物讃歌。
奇妙な植物の生態は、昆虫や動物たちにも影響を与える……共生という互いを利用し合うしたたかな戦略、それは人間も例外ではない。さらにはSF…まさかのゴジラ映画のビオランテについて言及!
植物の不思議な話は、人間が線引きした“分類”の曖昧さ、不確かさを私たちにつきつける。
同著者『面白くて眠れなくなる植物学』( https://booklog.jp/item/1/4569830293 )にも紹介されていた内容を細かく紹介。
主に人の役に立つハーブについて言及された、西村佑子『魔女の薬草学』( https://booklog.jp/item/1/4635810089 )と対を成すような毒の話は興味深い。
個人的にはページ内のマンゴラゴラ?のキャラクターが可愛くて好き。
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あらゆるところにトウモロコシ、やアイルランドとジャガイモの話は興味深かった。トウモロコシの起源が謎、なことも、クローンで増えていくためにジャガイモの疫病が瞬く間に伝染し、餓死者がでたことも、人間社会と植物はかかわっていることを感じる。またキャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの学名がすべて「ブラシカ・オレラシア」なのも興味深い。チューリップの球根がバブル経済を引き起こしたことなどを知ると、植物が社会を何らかの形で操作しているのではないか、と考えてしまう。
またたぶん、多くの人が考えたことがあると思う、「ミドリムシは植物?動物?」という疑問にも考察がされていて、面白かった。ミドリムシだけでなく、体内で緑藻を共生させ、その光合成によって作られたエネルギーを利用する「ハテナ」という生き物まで紹介され、人間の知識が大海のひとしずく、ということを深く感じた。
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巻末に『面白くて眠れなくなる植物学』の続編であることが書かれてあった。もう、巻頭に書いてよ(涙)。ま、見開き4ページの小ネタの羅列なので、どちらから読んでも大勢に影響はないか。動けない植物が身を守ったり種子をばら撒いたりする手段、良くできてますわ。まったく感心しました。
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人に話したくなる植物の知識の宝庫。
NHKの「植物に学ぶ生存戦略」の元ネタのような印象。ひとつ一つの項目が短く、読みやすい。
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p26
じゃがいもは栄養繁殖で増やす。ところが19世紀初め、アイルランドではじゃがいもの疫病が大流行し百万人が餓死、二百万人が故郷を捨て新天地アメリカを目指した。
人間は有性生殖です。しかし人間はバラバラであることを嫌います。均質な人材を作ろうとするのです。作物と同じようにその方が管理しやすいからです。生物はコストをかけて多様性を創出しています。均一な人間の管理は人間社会にアイルランドの飢餓のような事件を起こさないでしょうか。
p36
現代人の体の40%はトウモロコシから作られていると言われているほどです。
p49
人間が改良を重ねた野菜…キャベツもメキャベツもブロッコリーもカリフラワーも学名は同じ「ブラシカ・オレラシア」
p68
植物の種は暗いところで発芽をする性質を持っているものが多くあります。しかし雑草の種子は光が当たると芽を出すものが多い。草取りをして土の中に光が当たったと言う事はライバルとなる他の雑草が取り除かれたと言う合図でもあります。
p75
チューリップバブルで特に高値で取引されたのはブロークンと言われる縞模様の花を咲かせるチューリップ。これはアブラムシによって媒介されたウィルス病によって引き起こされることが現在では知られている。
p96
植物にとって最も重要な器官は種子を残すための花です。ラフレシアは余分な茎もはもなく花だけを咲かせる理想的な形と言えるかもしれません。世界一大きな花が自活しない寄生植物と言うのも世の不条理を感じます。
p148
竹や笹が花を咲かせた後、無数の種子できこれを餌とするネズミが大発生する。そして飢餓が起こる。
日本では1970年代にマダケが一斉に開花して枯れた。120年後の次の開花が2090年。
p163
魔女狩りで猫も大量に虐殺された。中世から近世ヨーロッパで大流行したペストの伝染源はネズミ。猫を殺しすぎたためにネズミが大繁殖したことも原因の1つ
p170
トリカブトの塊根は附子(ぶす)といいます。トリカブトを口にすると神経系の機能が麻痺して無表情になります。これがブスの語源であると言われています。
p172
カフェイン、ニコチン、コカイン、カプサイシン。
植物の毒は人間の神経を覚醒させて元気にしてくれたり人間の神経を麻痺させてリラックスさせてくれたりします。さらには毒を無毒化したり排出しようと体の中の機能が活発に動き出したり、毒を排出することで余計な老廃物も一緒に排出するデトックス効果もあります。しかも植物の毒を感知し苦痛を和らげようとエンドルフィンまで分泌します。エンドルフィンの分泌によって人間は陶酔感を覚え、忘れない快楽を感じてしまうのです。
p184
季節行事
旧暦3月3日、桃の種を煎じた杏仁湯で稲作に備える
5月5日、田植え時期は、菖蒲湯で健康を守る
7月7日、草取りの時期、ほおずきの薬湯で堕胎しておく
9月9日、稲刈りの時期、菊の花の酒を飲む
黄色い吸血鬼 ネナシカズラ
絞め殺し植物 ガジュマル
歩くウォーキングパーム ソクラテア
ひっつき虫 ライオン殺し
腐海の植物 ホテイアオイ
日本の三倍体ヒガンバナの毒とでんぷん
産業革命で機械化されてもワタの収穫は手作業
湿った場所を好む柳の枝の形は幽霊の手に似ている
イラクサ=蕁麻、蕁麻疹の語源。
イラクサの棘の刺さった状態がイライラする
ケセランパサランはガガイモ?
日本麻酔学会のロゴはチョウセンアサガオ
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確かに怖かった。
人間が植物を利用しているのではなくて、植物に人間が利用されているのかもと本当に思わされる内容がちらほらあった。
自然破壊を止めないといけないと強く思った。