投稿元:
レビューを見る
抱腹絶倒。
読みながら何度も声を上げて笑ってしまった。
教科書だけでなく図書館にもあった方が良いと感じた一冊。
投稿元:
レビューを見る
孤高の漫画家・コラムニストであるカレー沢薫御大の最新作は、「痩せたいが食べるのを我慢するのは嫌」、「お金は欲しいが働くのは嫌」など、人間が生きる上で直面するアンビバレンツに対して、できない自分を卑下するのではなく全面的に肯定しようというコンセプトで書かれた哲学書であり、まさに「人間革命」な一冊である。
一冊読み通して、御大の日本語表現の豊穣さには毎回感服させられる。例えばこんな文章。
「私も人の色恋沙汰というかエロ話が大好きなので、どこかでエロトークが開催されていると聞きつけるや否や、『話は聞かせてもらった』と窓から入って座に加わろうとする。しかし、いざ自分にマイクが回ってくる段になると『お宝は確かにいただいた』というカードを残し、窓から消えているという、まさに『人の色恋沙汰は気になるが、自分の色恋沙汰を詮索されるのは嫌』な人間なのである」(本書p171)
こういう人間に私もなりたい。
投稿元:
レビューを見る
寝る前にちまちま読んでいました。そのおかげか、普段よりもぐっすり眠れたような気がします。
難しく考えるのは馬鹿らしい、そんな気にさせてくれます。
投稿元:
レビューを見る
最初の数ページは面白かったし、着眼点というか各お題は興味をそそるが、その”理由”にわからない単語が多すぎて内容が理解しづらく、途中で苦痛になってしまった。先だって読んだブスの〜と同じくボキャブを選ぶセンスやテンポは良いです。
投稿元:
レビューを見る
2018.1.30読了。
さて、読了。カレー沢さん多くの人を楽しませてくれるコラムを書いている人。この人も同じ世代の物書きの人もそうだけど、状況にピタッと合う例えが炸裂する文章と言える。一文の情報量がすごく多いなと思う。読んでいて楽しい。根本的にはどのアンビバレンツな状態に対しても極めて正論というかどんな人に対しても正解を押し付けないけれども真っ当な解になっているように思う。全く内容わからない感想だと思うので確かめたい人は是非本文を愉しんでみてください。
投稿元:
レビューを見る
「痩せたいが、食べるのを我慢するのは嫌」、「ピンチは乗り越えたいが、頑張るのは嫌」、「部屋はキレイにしたいが、片付けるのは嫌」、「話は聞いてもらいたいが、あれこれ言われるのは嫌」…。
我慢せえ!がんばれや!的なツッコミが入りそうなお題に対し、舌を巻くような言い訳、否、正当性を以って立ち向かう。怠惰やわがままと思われたこれらの行動が、いかにクールで正しいことであったか、押さえ切れない自己肯定感で「逆に罪では」と別の悩みができてしまうことうけあい。
「やらかした」ことは全て肯定。「やらなかったこと」も全て英断。こういう人に私はなりたい。相変わらずボキャブラリーがえぐい。
投稿元:
レビューを見る
カレー沢さんのワードセンスが秀逸すぎる。意見も面白いのだけど、どうやったらこんな面白いこと書けるんだろうと感心する。
投稿元:
レビューを見る
できない自分を肯定してくれる、ありがたい本。
様々なジレンマについて語ってくれてる。
適当なことを言い散らかしてるように見えて、名言が多い。
「会社で承認欲求を満たそうという行為自体ハイリスク」というのに目を覚まされた気分。
人生の選択肢はそのほとんとが「一番マシなものを選ぶ」作業。
節約の時は節約、消費の時は消費のことしか考えない。「楽しみの最中に明日のことを考えるのは愚の骨頂である。」
パートナーとは趣味よりも距離感覚が一致した方がいい、というのに何度も頷いた。
「お金さえあれば」はお金があれば本当に色々解決するが、「時間さえあれば」と言ってる人に時間を与えても何も解決しない、というのに納得。
「加齢の恐ろしさは肉体の衰えではない。肉体の衰えに心が折れることだ。」は覚えておきたい。
「やらかした」ことは全て肯定、「やらなかったこと」も全て英断、と言ってくれる著者に励まされ、ポジティブな気持ちになれた。
「無駄で無根拠なポジティブシンキングは心を疲弊させるだけだが、逆に根拠さえあればなんでもポジティブに捉えてよいのだ。根拠がないなら自分で作っていけば良い。」
投稿元:
レビューを見る
「痩せたいけど食べるのを我慢するのはいや」、「スタイル良くなりたいけどダイエットはしたくない」など、色々な挫折をとにかくポジティブに言い訳していく本。
筆者の語彙力というか、センスが素敵(笑
ちょいちょい入ってくるネタが面白くて、読みながら笑ってしまう。
やらなかった事を後悔するのではなく、あえてやらないという英断を下したのだ!私偉い!!
投稿元:
レビューを見る
やらなければいけないことをできなかったと落ち込んでいる人に、ぜひ読んで欲しい本。毒舌で自己嫌悪ぶった切ってくれるそんなエッセイです。
投稿元:
レビューを見る
タイトル通り、やらない理由をひたすら肯定してくれる、むしろやる側を非難までする勢いである。しかもその言葉には一理も二里もあるし共感できるしすごく自己肯定にはつながってさらには面白かった。1つ、痩せたいテーマが複数あるのだが、痩せた先にはなにがあるのかというと何もないのだ。ダイエットに成功した自分に希望をもちすぎでむしろ成功したらその希望も打ち砕かれる。ならダイエットは成功しない方が希望がありまだましなのだそうだ。これをすべて実践したらと思うと人生どうなるか笑。改めて書くが面白かった。
投稿元:
レビューを見る
目次を見ただけでちょっと笑う。心が元気なときはフンフンと楽しく読みながして、心が元気でないときは全面肯定するとよさそう。
ダメで自己チューな自分を責めない(むしろ肯定する)ってのは、ある程度大事かも。ある程度。
投稿元:
レビューを見る
人間として惰性になってしまう事でもそれでいいのだ!と読んで納得する言葉が書いており、またそれはだめだ!と喝を入れてくれる言葉もあり、人間としての軸をまっすぐにしてくれる本です。
投稿元:
レビューを見る
やらない理由の目次だけ見ても、おお〜っと共感するものがある。
すべてのことにやらない理由があるってのもなるほどなぁと…。
あなたがやるべきことは反省ではなく、自己肯定である。
ここまで言ってくれるとそうなんだよ、仕方ないんだよ…ともはや自分の駄目さを認めている。
つまり自分に甘くて弱い人間で、努力もしない私はクソ野郎であるって思う。
01 痩せたいが、食べるのを我慢するのは嫌
これは私の場合、もはや痩せる努力を放棄した。
身内に太ったやんって言われたら、少しだけ我慢するかも知れないが…
04 彼の家に遊びに行くのはいいが、自分の家に来られるのは嫌
彼に限らず、人を家に呼びたくないのは何故か?と考える。
かつてはマンション住まいで、ご近所さんやママ友達とお茶していたが、一軒家になりフルタイムで働き出してからは、誰も呼ぶこともなく来なくなった。とにかく忙しいから…なのか。
仕事が変わって時間に余裕ができた今でも全く誰も呼ぶこともなく、来て欲しくないとさえ思っているのに気づいた。
行くのはいいのだが。
人の家に行くのは好きなのに…だ。
よく考えると、まめに掃除しなくなったのもあるが、こんな趣味してるんだと勝手に想像されるのがイヤなのかもしれない。
特に変だと自分では感じていないが…
見せたくない、見られたくない…。
ここでのことを一部抜粋すると
これは結婚しても同じことであり、夫婦だからといって、相手のことを全て理解し、理解してもらおうというのは傲慢だ。もちろん、借金がある、隠し子がいるなど、物理的情報は共有した方が良いと思うが、特に性癖に関してだけは知ったところでどうにもならない。「借金は返せる」「隠し子は法廷で決着がつく」だが「性癖は治らない」のだ。絆創膏の下には、決して治ることがない傷があるのだ。だったら貼ったままにしておいてあげるのが愛情である。
自分の領域に入って趣味に触れてほしくないと思っている私もイヤな奴だろうなと思う。
32項目、いろんな嫌がある。
だけど理由があるわけで、勝手だが人それぞれだ。
頷けることも多かった。
ここまで理由があると凄い!と思ってしまうが…。