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「環境エンリッチメント」という観点で動物園で飼育されている動物にとって最適な環境を作る取り組みを行った飼育員たちの苦労などを綴ったノンフィクション。
ペンギン、チンパンジー、アフリカハゲコウ、キリンのそれぞれのエピソードが飼育員の苦労や苦悩が伝わってきて、言葉をしゃべれない動物の気持ちを推し量ることの大変さがよくわかった。
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とてもとても興味深く読んだ。
今、動物園業界では、できるだけ、その動物の生息地に近い形を動物園内で実現しようとする「環境エンリッチメント」という考え方が当たり前になってきているそうだ。
ペンギン、チンパンジー、キリン、アフリカハゲコウの飼育員さんたちが、担当となった動物に寄り添おうと耳を傾け、じっくり観察しながら、しゃべらぬ動物の気持ちに寄り添おうとし、最上のものを目指す。ただただすごいなぁと思った。
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私は大人になってから動物園の魅力に目覚めてしまった方。その動物園の裏には、飼育員さんたちの数々の努力や試行錯誤があるんだなあと思った。
本当に動物は魅力的だし、動物園は普段生活していたら絶対に見ることができない動物たちに会うことのできる素晴らしい場所だ。もっともっと動物園が盛り上がるといいなあ、と一ファンながら思いました。
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安易なセンチメンタリズムや、ドライな科学主義に偏らずバランスの良いスタンスからの語り口に好感を持つ。野生動物ではない動物園動物の幸せな人生の実現に向き合う飼育員の真摯な姿勢に共感。 本書で紹介された動物園をめぐってみたくなった。
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動物好き、生き物好きならば面白くないということはあるまい。ただ特に前半のペンギンやチンパンジーの章辺りは、なんだか筆致が単調でメリハリがないように感じられて、取材は丹念なのにちょっともったいないなあ…なんて思っていたが、アフリカハゲコウで少しリズムが出てきて、最終話のキリンまできたら序盤で感じた瑕疵がまったく気にならなくなったというか、しっかり娯楽性を備えた読み物に仕上がっていたと思う。
確かに動物園と言えば、生き物が好きな人ほどその存在に抵抗を感じる、という一面があることは否定できない。
野生動物の捕獲が困難になっている情勢等を考えると、その未来に不安を感じるし、存在意義を保っていけるのかすら怪しかったりもする。
そういった事情は我々以上にもちろん深く骨身に染みながら、動物たちのいわばQOLを何とか高めようと知恵を絞る人たちの奮闘がここには描かれている。
生き物相手の仕事は、大変なことも多くまた喜びを感じるであろうことも多く、振れ幅の大きいダイナミックな世界なんだなあ、ということがよく分かった。
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おもしろかったのでもっといろんな動物園の話を読みたい。
フリーフライトは見たらすごいのわかるけど他は教えてもらわないとすごさわかんないもんね。
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素敵な「本」は
文庫本になった時に
また 読んでしまう
最近の「文庫」はそれはそれは
丁寧に進化していますね
大幅に加筆されたり、写真も追加されたり
それに うれしいのは
「解説」がついてくること
文庫になっているころには
ほとんど内容があやふやになっているので
もう一度 「おもしろかったなぁ」の
あの感情が蘇ってくるのも 楽しみの一つ
「北里大学医学部 犬部!」
「ゼロ! 熊本市動物愛護センター 10年の闘い」
今回も
片野ゆかさん の「生き物愛」が満載です
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読むと動物園に行きたくなる。
動物ファーストの人たち。言葉の通じない生き物たちが居心地良さを感じるために、自分達に何ができるか、を徹底的に考える。
言葉は通じない。すぐに結果が出ない。ただ考え、試行錯誤し、じっと待つ。動物たちがのびのび馴染んできた時、自分たちのやった事に意味があったと知る。
いくら翻訳が発達しても、言葉だけでは伝わらない事はたくさんある。より良くしていくために知り、伝える。コミュニケーションは奥深い。