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私の住む地域では、部落がありません。ですので去年関西地方に旅行に行くまではわからない事実でした。分からないというのは怖いことだということがわかった一冊。わかったからどうということもないのかもしれないけれど、わかろうとする気持ちは大切。
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・読ませるノンフィクションではない、ということは確か。部落差別は差別問題の鏡であるとか、はぁ、で?と言いたくなるような箇所が目に付く。押しが見えないのよ。 ・姿かたちや名前という記号で判断できないということがどこまでも曖昧な状況を作ってる、というような事実のレポートとしてはまあ。
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小学校の道徳の授業で初めて「部落差別」という日本語を知りました。あのとき教えられなかったら、たぶん一生知らないで生きていたと思います。そんな思いで読みました。
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「部落”とは?」を分かり易く、しかもユーモアを交えながら描写していく筆者に脱帽。 その筆者自身も部落出身者でありながら殆ど差別らしい差別を受けず成長した為、被差別者による”生の声”に時々戸惑う場面も見られる。日本の”裏”の部分をいま白日の下へ、必読です。
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著者に興味がありよんだ。このもんだいにたいするみかたがかわるとおもう。あたしのように悲観的にみているかたなら、なおさら。いろいろな部落のかたちがみえてくる。しかし、このもんだいをどう捉え、どう対処していけばよいのか、あたしにはそういったことをかんがえる能力がないのでそこまでのことえはでてこない。
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同和利権問題などいろいろありますが、この本はその場を生きる人々のリアルな姿が現れていた気がする。同和利権ですべての部落出身者が益を得ていたわけではないと思います。益を得た人が居る一方、苦しい生活を強いられていた人が居るのも事実です。利権問題とは違う観点でよかったです。
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いまだになくなることはない被差別部落出身者というレッテル。
でも、やっぱり昔ほど悲観的な人って少ないんだなと思いました。
差別ってどうして起こるの? とか改めて考えさせられたけれど、自分の世界とは縁遠いような、不思議な読後感です。
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どうあるべき・どうすべき というこれまでの人たちの
価値観とは一線を画しています。
何を考え、していくのか をまっすぐ
考えていくことが大切だと思います。
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本当に難しい問題だと思います。
このまま自然に無くなってしまうのでしょうか…
それでも差別自体は無くならないでしょうが・・・
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「同和教育」手島先生
の授業で読むように指定された本。
被差別部落の現状が読めます。
部落民であることを隠すのか隠さないのか。
差別はまだあるのか。
精肉場での仕事。
被差別部落出身の若者の夢。
家族の中での思いの違い。
運動や支援をいつまでするべきか。
食生活。教育問題。
・・・etc.
2008.11.12
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面白い
被差別部落に住む人々の日常の生活から、
差別やそのなかで生きる人々の現在が見えてくる
共感できる部分が多々あり、読んでいてあきないし、
被差別部落の問題を身近にしてくれる
≪まだ途中≫
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題名から、小説なのかなと思ったら、ルポタージュだった。筆者の経歴を見ると、同じ時期に同じ大学にいたことになる。本書を執筆するにあたり彼自身が部落出身であることをあかして、百人以上の人に取材をしたそうだ。
僕自身も「部落問題」については何か釈然としない違和感を感じていたのだが、この本を読むことにより、少しすっきりしたような気がする。部落問題の歴史を「水平社宣言」を中心に勉強しなければならないと思うし、日本にもこんな歴史があったことは知るべきだと思う。でもその頃にあった差別がそのまま今も残っているはずはなく、でも、差別がなくなっているとも言えず、でも有効に使われているとは思えないお金のばら撒き方に疑問を感じていたり・・・。
この本の著者自身も差別をほとんど経験したことがなく、本に登場する被差別部落の若い世代の人たちも、差別を感じたことがないと答える人が多かった。これは、差別と闘ってきた人たちの成果がここに現れているのだと思う。日本も捨てたもんじゃないと思った。でも、調査会社に、部落出身であるかどうかの依頼はまだまだ絶えていないそうだ。特に同和教育が盛んに行われてきて地域に多いそうだ。また調査を依頼してくる人の中には、同和問題に携わっている人もいるとか。
「差別と日本人」のシンスゴさんの書いた文章もそうであったが、『悲惨な差別の実態の強調が、あたかもすべての部落の現実であるかのような印象を与えてきた。』と書かれている。確かのそのほうがインパクトもあり、被差別者の心情が伝わりやすい。『部落の描かれ方は、差別がまだまだ厳しいという悲観論か、さもなければもうなくなっているという楽観論のぢちらでしかなかった。』筆者は、その間を描きたかったそうである。その真意は充分伝わった本であった。
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大変なルポルタージュ・フィールドワークだと思うが、肩の力も抜けている。最近の事例なので、今この瞬間に読むことも大事。
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勉強したい物事のひとつだったので、読んでみたが
結局のところ「なるほど」と思えるところが見つからず。
歴史はつながって、続いていくのだけどこれから先は薄れていくんじゃないかなと思わされた。
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著者の角岡さんは、元新聞記者であり、被差別部落の出身者。この本では、被差別部落出身の角岡さんが、被差別部落内外の人々に取材して、現代の部落の様子を描き、部落差別についての「悲観論」と「楽観論」の「間」を探ろうというもの。
角岡さんの取材の結果を読んでいると、当たり前のことですが、“被差別部落の人々も普通の人と変わらないな”ということを改めて意識します。今でもネットで“部落”などと検索すると部落差別をする人がいるようです。部落差別する人は、“自分と変わらない”ということを意識していないのではないでしょうか。
もう少し他の面も取材して欲しいと思うところもありましたが、この著者でなくては取材できなかったであろうことが書いてあり、面白いです。