紙の本
日本のスマート経済移行に向けて
2018/11/25 08:07
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投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.労働人口が減れば必然的に日本の生産性が落ち、成長能力が損なわれる、というのが一般的な見方。
だが、将来性があるのは人口の再生産率が最も高い社会社会という考え方は、高度にオートメーションが進んだスマート経済においては通用しない。
2.ある文明において、3つの決定的なテクノロジーが出現して普及することで、汎用テクノロジーのプラットフォームが構築される。
・新たなコミュニケーション・テクノロジー
・新エネルギー(効率的な動力の供給)
・新モビリティ形態(効率的なロジスティクス)
新たなコミュニケーション革命が、新たなエネルギー体制と新たなモビリティ形態と連携することで、時間的・空間的方向性を変え、ビジネス・政府・意識を変える。
第一次産業革命・・蒸気動力
第二次産業革命・・アナログ電気システム
第三次産業革命・・デジタル相互接続
デジタル化への大転換
・市場(マーケット)→ネットワーク
・売り手と買い手 →供給者(プロバイダー)とユーザー
・大量消費 →持続可能性
3.第三次産業革命のインフラであるデジタル化されたコミュニケーション、エネルギー、モビリティの3つのインターネットは、IoTプラットフォーム上で動く、これまでと全く異なるシステムである。
そのアーキテクチャ(構造)は、中央集中型ではなく分散型で、従ってプロプライエタリ(独占的)でクローズドであるよりも、オープンで透明性が確保されている状態で最もうまく機能する。
市場において垂直統合されるのではなく、ネットワークにおいて水平型に展開される。
4.デジタル革命は、分散化であって、分散化ではない。
分散型とは、地方自治体が自立して自己完結していること。
分散型は地方自治体が部分的に自立しながら、シェアリングネットワークによって世界中の他の地域と協働的に関わること。
「生産力」から「再生力」へ
生産力とは今日生きている人達のウェルビーイングだけを考慮したもので、未来の世代が利用できるはずの資源を食いつぶすという犠牲の上で成り立っている。
一方で再生力とは、未来の世代に自然の恵みを充分に与えられるように、今ある資源を育てていくという仕組み。
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コミュニケーション、エネルギー、輸送/ロジスティクスの統合、IoT化プラットフォームによるスマート化、シェアリングエコノミーの展望を日本向けに議論した講演、対談集。
気候変動への対処としての整理。インフラ変革を指摘。
◯日本はドイツの9倍の再生可能エネルギー資源を持つby エイモリー・B・ロヴィンス(ロッキーマウンテン研究所)※要確認
・次なる産業革命を支えるインフラ整備の重要性
→エネルギー貯蔵技術とスマートメーター
→世界クラスのICT、通信、消費家電、輸送/ロジスティクス、建設、先端製造企業の存在
・自動車1台がシェアされると15台が消える。将来は8割不要?
・スマートヨーロッパ:ユンケル基金による3カ所の実証試験(オー=ド=フランス地域圏、ロッテルダム=デン・ハーグ大都市圏、ルクセンブルク大公国)
・チャイナ・インターネット・プラス
・地政学から生物圏への発想転換≒東洋思想
補)空き家(現在14%)の公用地、生物圏化?※How?
・セクターからコンピテンシー
→ブロックチェーンによる各コンピテンシーの証券化
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「限界費用ゼロ社会」の著者による日本への提言。
第3次産業革命はデジタル革命であり、インフラ革命。
エネルギー戦略が肝。
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☆ふむ
(著作)エントロピーの法則 しだ、エイジ・オブ・アクセス けあしだ、第三次産業革命、水素エコノミー、ヨーロピアン・ドリーム、『限界費用ゼロ社会』
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「エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ」を読んだうえで、派生で読んだ。やはり"ジャブジャブ電力"の到来を予言している。そこに至るにはすごい紆余曲折があるだろうが、大局観でそうなる前提に立って、いろいろ事を進めていきたいと思った。
ちょっと時間がないので、またヒマな時に詳細を書き足します。
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日本は化石燃料や天然ガスの輸入量が多く、再生可能エネルギーの使用率が低すぎる
再生可能エネルギーはインフラの整備さえすれば、限界費用がほぼゼロなので効率が良い
日本の再生可能エネルギーのポテンシャルは大きい(技術力や国土)
これからの世界はグリーンエネルギーやシェアリングエコノミーで地球を持続可能な形で発展させていくべき。
人類は同じ生物圏の一員である。
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第3次産業革命によって、コミュニケーション、再生可能エネルギー、輸送/ロジティクスの3つのデジタル化されたインターネットが構築され、今後30年間で総効率は上がっていく。→限界費用ゼロ社会へ
しかし、日本がつまずいているのは、再生可能エネルギーの利用の遅れであり、これは垂直統合型の電力会社が、原発の運転断念を認めていないから。
しかし、日本の秘めているポテンシャル(シェアリングエコノミー、スマートシティ実現への取り組み)は、持続可能な社会を作り出しうる。
過去において、経済のパラダイムシフトが起きる要因は三つのテクノロジーにある。
①効率的なコミュニケーションテクノロジー
②効率的なエネルギー源
③効率的に輸送を行うモビリティ形態
総効率:何かを一つ創造するのに投入された仕事量に対し、変換の過程で失われていくのを除いて、最終的な製品・仕事に変換された部分の割合のこと。
生産性向上の主要因は、資本投下とパフォーマンスのある労働者、と思われていたが、実は生産性のうちの14%しか説明できない。残りの86%は、総効率。
日本の工業力ピーク時でも、総効率は20%程度だった。つまり、今後は第2次産業革命の老朽化したインフラを駆逐し、第3次産業革命(デジタルな相互接続)を進めること、モノ全てがネットで繋がり、データを記録し相互にやりとりし合うことで、エネルギーの最大効率化を図ること、が重要になる。
そして限界費用が下がると、いずれ利益幅そのものがどんどん小さくなる。その中で生き残るためには、絶えずネットで情報をやり取りし、あらゆるビジネスと協働する必要が出てくる。
シェアリングエコノミー、特に再生可能エネルギーという限界費用がほぼゼロで生み出される新エネルギーの前では、従来の化石燃料ではコストで太刀打ちができない。
地球温暖化の原因
1位 建築
2位 牛肉の生産と消費
3位 車
社会のあらゆる環境にセンサーが取り付けられている。
最も有望なものがビルなどの建築物。これが日本中で結びつき、一つの大きな神経システムを作り上げ、活動をマネジメントし得る。
ミレニアル世代にとって自由とは、自己を邪魔されないことではなく、何百万もの人たちと繋がることであり、その広大なネットワークに自由に自らの能力を捧げることである。パワーはトップダウン型ではなく、水平型である。
市場経済のオートメーション化によって開放された人間は、より創造的な仕事に従事し、人々の社会関係資本を積み上げていくようになる。
これからの教育システムは、第三次産業革命のためのIoTインフラを構築するスキルを学び、非営利のシェアリングエコノミーにおいて社会関係資本を作り出すのに必要なスキルを身に着けさせることが大切になってくる。
グローバリゼーションは、パワーが一握りの企業に集中していた中央集権型の時代から、グローカルな方向へとシフトしていく。
この先の世の中で大切なことは、地域が「自分たちで未来を作り出す」ように、自治体が支援してあげること。
分権型ではなく分散型。分散型は地方自治体が部分的に自立しながら、権力の別の一部は大陸的な連合体に再集約され、その集合体がファシリテーターとなる。
日本では、国内の電力会社を超えたネットワークの整備が必要。また、中国や韓国など、国を海中ケーブルで跨いだエネルギー構想もいる。
空き家を潰して生物圏に戻したり、人が住まない広大な土地に太陽光パネルや風力タービンを設置し、エネルギーの確保を図る。
一帯一路構想は、決して中央集権型の枠組みではない。IoT世界においては、全てが分散され、誰もが必要に応じてネットワークへの参加をオンオフできるからだ。これはユーラシアを繋ぐコラボレーション。
発展途上国は、インフラが整備されてない分、一足飛びに進むことができる。古い規制や既得権力が存在せず、新しく構築するほうが早いから。
ビジネスはインフラで作られており、そのインフラは政府と産業と市民社会という官民連携で作られている。
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第三次産業革命なる世界の記述。
明日からの行動を変える、と言うよりかは知識を詰め込む本。テクノロジーで環境をどう支えるか?何ができるか?と言うところに終始している。
殆どが既に知っていることであり、あまり発見はなかった。
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これから生きていく上で大事なことだと思う。限界費用ゼロというサブタイトルだか、期待した内容が書いてなかった。方法やどういう生活になるという具体性がやや薄い。ブログやyoutubeのコンテンツの生産が世の中を豊かにするがGDPは上がらないという考え方は面白いが、限界費用ゼロとはちょっと違うと思った。
ジェレミーさんはアメリカ人と思うけど、人類には地球や生命を管理し続ける責任があるという考え方は日本人の私には共感できなかった。
いずれにしても、知らないことや違う考え方を知れてよかった。
ジェレミーさんの言ってる第三次産業革命について知りたい
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限界費用ゼロ社会の日本版ということで、書き下ろしコラムだけでなく、対談などあり、理解が進む。
第三次産業革命により、インフラが作り変えられる途中にあるということ。そのビジョンが見えていないとなると、日本は相当にやばい。再エネのエネルギーインターネットを通じてそれを示すことか。