紙の本
わかるわ~
2019/03/21 00:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうしても、いまだに何でも紙媒体で収集してしまう自分にとっては、すごく共感できる。電子版は、長く読むと目が疲れる・・と考えてしまう。
また、PCやスマホが壊れてしまうと、見れなくなってしまうのではないか?という恐怖心がある。なので、手放す時代に集めてしまう気持ち、わかるわ~!!
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日本一ブックオフに行く男という触れ込みに興味を持って。
僕は30店舗くらい……足元にも及ばない。
コレクター初級……現在の僕。
コレクター中級……世の中の多くの人。
コレクター上級はふたつに分かれて、A市井のコレクター、Bコレクションを発信する人。
「上のB」がみうらじゅんだったり伊集院光だったり文芸批評家の多くだったり著者だったりするのだろう。
写真データやエクセルがあればできるエアコレクション。
蒐集者であり修正者。
といった新しい知見は読むだけでわくわく。
語り口も面白い。
老舗の古本屋としては噴飯ものの内容かもしれない。
金持ちの業界人が道楽で始めた片手間の古本屋。
業界の内輪で回すことで宣伝にもなる。
といったひねくれた読み方を、実際、僕もしてしまった。
が、そのぶん抜群に面白い本なのだ。
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著者のコレクション人生を語った本。良くもここまで覚えていると驚嘆した。モノやそれにまつわる情報への尋常ではないこだわりっぷりには舌を巻く。
私自身、体験すること、記録することにこだわってきたいわば「体験コレクター」。その意味で、関心は違えど、似た存在なのかもしれない。
本のタイトルとその本棚を手に入れたエピソードには涙。
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文庫化に伴い、大幅に増補。再読。
自分自身の収集歴にかなり重なるところがある。でも、そろそろ減らす方向に切り替えていこう。
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幼少より蒐集に取りつかれてきた男はジッポー、レコード、野球カードなどの「物体」を超えて、顔出し看板や夏の靴底といった「概念」を蒐集する“エアコレクション”の境地に達する。“特殊古書店”マニタ書房を営む著者が開陳する凄まじき蒐集人生と、そこから導かれた画期的コレクション論。文庫化にあたり3人の蒐集猛者へのインタビュー、伊集院光との対談を増補。
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"マニタ書房を経営する稀代の蒐集家である著者の蒐集の歴史がつづられている本。
最後の方には蒐集してきた者たちの年表まで登場する。
蒐集家=記録魔なのだそうだ。"
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神保町にある特殊古書店・マニタ書店の店主であり、ライターでもある著者によるコレクション遍歴をまとめた本。
マニアックな内容で、読んでいてニヤニヤしてしまう。
古本好き、蒐集好きなら読んでおいて損はない一冊。
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エアコレクションという概念は素晴らしい。
さしずめ、私の音源集めも同じようなものかもしれない。
仮面ライダーチップスにハマった記憶はないが、子どもの頃は、駄菓子屋でウルトラマンの怪獣カードを購入して集めたものだ。
当たりが出るとアルバムを貰えるシステムだったが、子どもたちの噂で、たくさんカードを買うとお婆さんが当たりカードをくれるという話があり、いくらだったかは忘れたが、たくさん買ったらその通りお婆さんがこっそりとカードをくれた時は嬉しかった。本来なら怒るべきところだったのかもしれないが、子どもなんてそんなものだ。
確か表紙にミクラスだかのカードを貼り付ける枠があったように記憶している。その後、巨人の選手だけのカードもあって、巨人ファンでもないのに集めていた。
私もやはりコレクターの血が流れているのだろう。
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感想
無限にモノを詰め込める空間。あったら蒐集はさらに捗る。でも本当にそうだろうか?狭い空間に集めたモノを押し込めておく。それが真に楽しいのだ。
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著者のさまざまな収集歴の話と古書店開業にまつわる話。
蒐集するなら日本一にならないといけないという強迫観念は特殊に思える。大抵の人はそこまで大望を抱かず粛々と蒐集しているものではないか。ジッポの蒐集がみんな同じコレクションになるのでつまらなくなった、というのが象徴的で、俺だったら他人と同じだろうが自分が欲しいと思う物だったら気にせず蒐集すると思う。
蒐集は混沌とした世界に自分なりに秩序を与える行為。
自分だけの世界を創造する行為。
俺も本の蒐集をしているが徹底したコレクターではない。全何巻もの全集であっても自分が欲しいと思う巻だけあればいい。むしろ全巻揃えて不要な巻まで持つことになるのにストレスを覚える。自分にとっての一軍だけを所有したい。
古本屋ですでに持っている本の状態がいいのを見つけて同じ本を買うことはある。
エアコレクターはネットが発達して以降やってる人は多そう。写真や動画やテキストなど。いいなと思うものを見かけても持って帰らず頭の中へしまっておく、と言ったスナフキンもある意味エアコレクター(脳内)か。
俺と著者では同じコレクターでも全然考え方が違うのでその違いを興味深く読んだ。