紙の本
きっと救われたのは、私だけじゃない。
2017/02/25 17:37
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投稿者:ぼぶ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あんたが別れたかったら別れてもいいけど、あたしはさ、あたしとは別れられないんだよね一生。」
「いいなあ津奈木。あたしと別れられて、いいなあ」
このセリフを読めただけで、この本と出会えてよかった。
しんどかったのってこういうことだったのか、って言葉にしてもらった感じ。一番苦しかった頃の自分が救われていくのを感じた。
今荒波の中にいる人にも、嵐を抜けた人にも、読んでほしい。
紙の本
この人の書くものはなにか一筋縄ではいかない感じです
2024/02/21 21:27
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
独特なエキセントリックな女性が主人公です。男の方は、腑抜けたような感じです。これって恋愛が成立しているのでしょうか。不思議な関係性です。この人の書くものはなにか一筋縄ではいかない感じです。
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ずーっとずーっと探してて今日やっと巡り合えた。
主人公の寧子25歳、鬱からくる過眠症で悩み、己に悩み、
恋愛に悩み、人生に悩むストーリー。
こんなすごい小説があったことにびっくり。
共感できすぎる自分にもちょっと驚愕。
エキセントリック、略してエキ子。
私もエキセントリックな女なんだろうか?
「でもきっとあたしにはあたしの別の富士山がどこかにあるってことなんだろう。」
「自分という女は妥協におっぱいがついて歩いているみたいなところがあって、
津奈木と付き合うのも当然妥協だった。」
「あんたが別れたかったら別れてもいいけど、
あたしはさ、あたしとは別れられないんだよね一生。」
本谷有希子最高!!この自己炸裂ストーリーは他の人には
きっと書けない。
何度も読み直すこと間違いなし。
短編『あの明け方の』も良し。柿の種、分かりすぎるよ。
とにかく、これが小説となっていることが嬉しい。
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なんか、普通だったら絶対感情移入できないような普通じゃない状態の主人公なのに、うっかり感情移入してラストはうるっときてしまった。
言い回しとか表現が、結構好き。
てか、私も過眠症の気があるかもー。
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あいかわらずすごいなぁ・・人物設定。
こんなやついるのかよと思うんだけど、上手な描写のせい?目に浮かぶんだよなぁ。。
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講義で薦められた本。
ジャンルとして確立されてるのか分からないけど、授業では「メンヘラ小説」として扱われてました。
寧子の感覚がよく分かりすぎて読んでるうちにメンヘラが感染しそうになる。かといって到底エキ子にはなれないけど。
津奈木や寧子の、現実と非現実のギリギリ境界ラインくらいのキャラ設定がすごく上手いと思う。
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ちょっと行き詰って、自分にうきゃーってなったときには。
どんな自分も理解しようとして、包み込んでくれる人がどんなに大きいことか。
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本谷有希子さんの小説はジャンクフードの様ですね。
何と言いますか、現代的で荒々しくて、其れで居て時折無性に食べたくなる。
そんな印象が御座います。
此れはカテゴリをどうしたら良いのか本当に悩みました。
そして決まらなくて「その他」なんて、ざっくばらんな感じになってしまいました。
皆様どうなさっているのかしら?
どうしても普通で居られない苦悩を、愛を通して描いた作品です。
彼女の小説にはいつも変わった思考の女性が登場します。
今回の主人公もそう。
男性の家を転々とし、仕事は長続きせず、周囲には変わり者だと思われていて、
だけど彼女は一人では生きられない。
本当は寄り添いたいのに、どうしても世界と乖離してしまう。
そんな苦悩が視えました。
本当は自分を理解して欲しいけれど、それは叶わぬ望みだから
せめてたった一瞬でも良い、私を視て欲しいという気持ちが伝わりました。
人は誰しもそう言う願望があるのではないかと思います。
彼女は大分極端ですけれど。
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とある女性に薦められて読みました。
夏目漱石が当時の知識人の心情を架空の話で描いたように、
これは21世紀の平成時代だからこそ想起されるお話のように思います。
なんていうか、20年前はこんなの無かった。
けれども、今だとメールやネットなどコミュニケーションが直接的なので、
その延長線上で実生活や価値観を醸成しているのではないか、と考えさせられる。
つまり、仕事が多忙とか、好きな女性の言うことを全て受け入れることが男の愛という
冥利を知る女性の傍若無人が許容される世界とか、
でもそれから戦っているっぽいんですが、何に戦っているのかさえ最後には判らず、全裸になる。
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自分の置かれている状況と似ているな〜って思って買った一冊。そしたら想像以上に凄まじい内容だった!鬱の人の感情の起伏っていうのがホントよく描かれている気がします。周りにいる鬱の子の気持ちがわかったし、こういう行動とるんだよな〜って妙に納得しました。でも全部は理解できないけどね。
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やーおもしろかった。本谷有希子だなぁと思う。すげぇセリフがいっぱい。終わりは、意外にも爽やかでした。
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2009/07/12読了 小説に出てくる女の子ってエキセントリックな子が多い。実際もそうなのかもしれないけど。知らないだけで。
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スピード感があってどんどん読んでしまう。
面白かった!!
25歳、メンヘルの話。
笑いのセンスも好き。
「大丈夫たよ」w
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全体的にかったるいが、ところどころに閃光のように光る表現あり。
正統派の愛ばかり評価するってのも退屈だから、いいのかもしれないっすよね。こういうのも。
まあ、傍観者だからかもしれませぬが。
・妥協におっぱいがついて歩いているようなものだ。
・パルコでカードがつくれなくて。パルコ死ね。パルコ死ね。って叫びながら走る君の青色のスカートの裾が
ゆっくりと揺れてきれいだった。こういう意味がわかんなくてきれいなものが、また見たかったから。
(付き合った理由を聞かれたときのこたえ。)て
・首都高のトラックに柿ピー投げつけるシーン。
・華奢な男が酔いつぶれた主人公に肩をかして歩くさまを、バッタを引きずる蟻と喩えたところ。、
・あたしがあんたとつながってたって思える瞬間、もう五千分の一秒でいいよ。など。
あとは、やっぱり大丈夫たよ、かな。
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ハイセンスなタイトル「生きてるだけで、愛。」の通り、
内容も至極ハイセンス。
登場人物は一人一人個性に満ちあふれ、
軽快で奇妙な物語が構成されている。
とてもユニークで思わず笑ってしまう。
登場人物は全員が不器用な性格。
でもこの不器用さ、絶対共感できるはず…!