春華杏林医治伝　～気鋭の乙女は史乗を刻む～ みんなのレビュー

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投稿者：yun　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

前作のヒーローとヒロインの物語の行方が描かれています。
前作最後にさらっと触れられただけのふたりのその後でしたが、ここでも過程は描かれず結果のみ。でもその結果から、過程を想像することのできる物語になっていました。

が、この手のレーベルではいくら皇帝とは言っても後宮には愛するヒロインのみを后に置き、ほかの女はいらない！みたいなお話が多い中、こちらの皇帝はリアルに複数の妃を持っていました。
そのあたりは好みの差かと思いますが、個人的には「これはこれであり」と思いました。
夢見がちな物語もいいけど、たまにはこういうリアルさもいいです。

…というように、前作ヒロインとヒーロー、そしてその妃の関係が主要な軸となってしまい、今作ヒロインとヒーローの影の薄いこと…(私の中では)
前作のふたりの行方を見るために描かれたようなお話だなぁと感じてしまいました。

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投稿者：プリンママ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

春霞は最年少の医官となって仕事にはげみはじめていた。自分の醜い痣が原因で家族に虐げられ仕事に打ち込むことでコンプレックスに打ち勝っていったつもりでした。そんな時皇帝の妃の一人で原因不明の皮膚疾患に悩んでいる犀徳妃の世話をすることに。コンプレックスを持ちながら頑張る主人公を描いていて、作者は好きな主人公トップ３に中に入ると言っています。しかし、自分に優しい言葉を掛けてくれただけで、そういう人たちを優先的に信用したり、心の支えにしていた医師としての務めを、身分や負担をかけたくないなど都合の良い言い訳をしてきちんと果たさなかったり。かなり後半まで引きずっている姿がとても嫌でした。途中から読むのが苦痛になってきてしまいました。
医師として能力が高い設定なのですから、もう少しその部分を生かす展開にして欲しかったです。この手の主人公は好き嫌いがあるかもしれません。