紙の本
やや難解。
2022/10/05 11:20
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投稿者:ごんざ - この投稿者のレビュー一覧を見る
役者になりたいわけではないですが、演技の理論が学びたくて購入しました。
文章が話口調で演技を理論や言葉で説明するのはやはり難しいのかなと思います。
考え方に参考になる部分もありますが「実践」という意味ではかなり難しいのではないかと思います。
初心者向きではないかと思います。
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我看到了 2节目
那个网页介绍这本书。 我想看·然后每天要练习。。
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まず、とても読みやすい。実際のクラスの様子が書き起こされているので、内容も理解しやすい。
俳優を志す身ではなくとも、演劇に関心があれば楽しめる。物の見方を変えるキッカケにもなるかも?
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感動します。
ダイナミックで繊細。
話のレベルは高いけれど、意識が非常にストレートで、読む人を選ばない本だと思います。
役者さん志望ではないですが、とても勉強になりました。
古典を読んだり観たりする方ならなお、手にとって損はない一冊です。
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演劇とはこういうものだ、ステラの見方、コツなど迫力のある文章がづらづら並んでいた。最初は困惑するけど、何度も読み返すとまた新たな発見がありそうです。
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アメリカの演技教師ステラ・アドラーの著書。
俳優とは何か、演技とは何かなど、方法論というより考え方が詰まった良書。
演技というか、俳優人生におけるバイブルであるといえよう。
かなり極端なことが書かれているように見えるが、実際活躍している海外の俳優はこのくらいのことは当然の如くやっている。
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ステラ曰く、感情はつくれない、だから場所を作り込む。
場所ができれば動作がうまれる、動作は感情を引き起こす。
自分は俳優も演劇も知らない、デザインやアイデアの発想を考えるうちにこの本を読もうと思った。
それはインサイトを見つけるときに、いろいろなディティールを考えて自分がそれを使ったり(動作)、そのモノがある環境(場所)に身をおいたりして想像する作業が演劇にとても似ていると感じたから。
逆にストラスバーグのメソッド技法から入らなくてよかったと思う、ステラによればこちらは動作より感情を重視するから。
でも、こちらも読もうと思う、違いを知るために。
スノッブでちょっと宗教がかってるところもあるけど真剣に☆5つ。
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演じる事について、舞台で表現する事に対して、、など。
どの箇所を読んでも、ヒントが隠されています。
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脚本の本だけじゃだめだと思って、俳優の演技関係の本を数冊読んだけれど、アマゾンレビューの評価の高さが証明する通り、この本が一番インパクト強かった。演技のレッスン関係で何か一冊と言われれば、迷わずこの本。俳優になる気がない人でも、ドラマ関係者なら必読だと思うし、職業を超えて有用だと思う。職業倫理論になっている。何度も読み返したい座右の本。
<CLASS1 舞台への第一歩>
・どうしたら本当に成功できるか言ってあげましょう。自分自身をよいと思えない俳優は一生みじめ、この自覚です。このみじめさは、お金をいくら儲けたって消えない。拍手をもらったって消えない。「これを手に入れたら成功した証拠だ」というものは存在しません。自分はアーティストだ、俳優なんだという実感や自信があなたの中から生まれた時、あなたは成功したと言える。その自信が持てた時、私の助けはもう必要ない。あなたは一人でやっていける。一人の俳優として、監督や演出家と力を合わせてやっていける。他人を頼って「助けて!」と言う必要もなくなります。
・ちっちゃいスケールの人が多い。自分の世代のことしか知らない。自分が住んでる近所のことしか知らない。自分の息がかかっていないモノや時代に興味すらない。
・社会にプレッシャーをかけられても、飲み込まれないようにする、社会から抜け出す。社会生活をするには成功しなきゃいけない、成功に興味ないふりをする、なんて無理よね。あなたの能力に応じて、出世と収入が決まる。
・「若いうちにデビューして有名になれ」と社会は言う。その声に従っていたら惨めになる。社会は若者の志なんてどうでもいい。みんな危ないところにいる。「自分だけは違うぞ、成功するぞ」と思っていたら、罠に気づかない。「役をもらっても、もらわなくてもいい。私は女優。自分の力量を知っている。あなた方にチャンスをもらわなくても生きていける」。皆さんもそう言えるようになってほしい。
・私は女優業の収入の全てに対してこう言う「このお金を頂かなくても結構、と言えるようになりたい。その術を見つけてみせる」。出演料をもらって一時間働くなら、一時間分の課題をどこかに見出して努力しなさい。それがあなたの肥やしになる。そうすれば収入が入るだけでなく、人間として成長できる。他人が思い描く成功に関係なく、自力で成長し、生きていけます。努力して成長するにはこうしたらいいんだな、とわかれば、もう外の世界に押しつぶされません。「私はどうなりたい?」と繰り返し自分に問うことが必要。「私の人生は私のもの。どこにいても私のもの」と言えるようになりなさい。
・健康でいなさい。負けちゃだめ。健康管理は完璧にやりなさい。
・どんな失敗にも自分で対処なさい。誰も助けてくれません。
・ベストを尽くしなさい。あなたのベストは私のベストとは違う。あなたはこの世界に一人しかいない。あなたになれるのはあなただけ。あなたがやりさえすれば、誰もあなたの真似はできない。だからやりなさい。あなたのベストを見せなさい。他人の真似はする必要はない。本人に次いで二番目にしかなれないから。しかもその二番目は最悪のコンディ��ョンで演じたあなた自身の姿と同じくらい醜い。
・偉大な作品に取り組む時は、その作家の偉大さに見合うことをすべきです。
・自分を正すことは一生の仕事です。私は食べるもの、読むものを厳しく選びます。年齢にふさわしい読書をしなさい。娯楽のためでなく、知識を得るために。
・純粋さと幼稚さを混同しないで欲しい。
・あなたが俳優として行うことは全て重要。自分の行動に責任を持ちなさい。この約束は、人の道にかかわる重要な約束だと思いなさい。その昔、握手が人の道にかかわる約束だったように。相手の握手と何かを誓ったら、それは命をかけた誓いだったんです。
・俳優にはこうした道義的メッセージを伝えていく能力がある。ただの握手であっても、それが人として大きな意味を持つのだと、人々にわからせること。そこに限界はない。どんな主張であれ、観客に感じさせ、理解させることができる。
<CLASS2 あなたが知っている世界より演劇は大きい>
・俳優は知性をひけらかさなくていい。難しい言葉を使う必要はない。作者の考えがあなた自身の考えであるかのように、はっきりと完全に理解する。「この考えを伝えることはとても重要だ」と、あなた自身が実感すること。あなたが伝えたいこと、見せたいことを観客に見てもらえるよう心がけよう。それによって声に力が生まれます。
・生徒として課題をやる、という意識は捨てましょう。ひとりの俳優として演じなさい。学生気分だと、覇気のないボソボソした声しか出ませんよ。舞台で行うことは全て大事。この課題も、命をかけておやりなさい。
<CLASS4 演技者としての筋肉を作る>
・日常生活で得られるのはリアリティ。演劇で得られるのはイマジネーションで作られた世界。ただ現実を見せるだけなら、演劇なんかしないで日常生活を送っていればいい。単にレポートすることと、誠実に想像力を駆使して描写することは違います。その違いが、アーティストになれるかどうかの違い。
・感情を排除し、現実だけを見る銀行員や会計士のような見方をしていては、いい俳優になれない。
・何かを見て、その声を聞く。それを個人的な出会いとして、あなたの心に留める。たとえば紙幣を見た時、感情を排して金額だけ言うのは銀行員の味方。「何枚かお札があるけれどちょっと汚れています。両替した方がいいかもしれません」というのがアーティストの見方。これが舞台のリアリティー。
・空っぽのボトルを見て、いかにも中身が入っているように見せようとするのが演技だと考えるのは間違い。それは嘘でしかない。嘘に体は反応する。心をごまかすのは簡単。体に嘘をつかせるのははるかに難しい。体は嘘を瞬時に見抜く。
<CLASS5 イマジネーションを豊かにする>
・俳優にとって身体は楽器のようなもの。だから常に最高の状態に保つ必要があるんです。
・「自分自身の体験や感情こそ大事」という思い込みから抜け出せということよ。何かを見て、その体験を観客と分かち合えるようになってください。「自分の経験を参考に演じよう」と言ったって、できることは限られている。偉大な劇作家が伝えたいことは、最高の名優の人生経験より大きい場合が多いですから。
<CLASS8 アクシ���ンを学ぶ>
・二人の登場人物が舞台上で互いに同意しあったら、その劇は終わり。それはもう劇としての意味をなさず、伝える内容もない。近代の演劇は、異なる二つの視点を考えることによって成立するのです。私がある考えを述べると、相手が反論する。二つの異なるアイデアが提示され、どちらに価値を見出すかは観客次第。劇は「こちらが勝ちです」とは教えてくれない。
・都市の人口問題で話をはじめたら、そのトピックに従って議論すること。話をすり替えてはいけません。本題から外れたり、一般論で話をぼかしてもいけません。
・レベルの高い議論をしてください。二つの考えが世界にもたらすものは何か、というレベルで。皆さんは情報ばかり並べすぎ。「それはこういうものです」とだけ言っている。心が入っていない。燃えるような何かが欠けている。「絶対にこれを言わなければ」という理由がない限り、口を閉じていなさい。
<CLASS10 アクションを豊かにする>
・舞台で実行できる分量を考えましょう。観客に飽きられる前にアクションを終えるべき。自分にとってどうでもいい物事をたくさん舞台に持ち込んではいけません。舞台でたくさんのことをする必要はありません。「99パーセント捨てても、舞台でやるには100パーセント足りている」スタニスラフスキイ先生はそうおっしゃった。名言です。
・人間の行動をよく分析し、一番重要な核を伝える方法をつかんでください。「誰かの世話をする」とは、暖かい心で純粋に相手のことを思うこと。人を思いやることは才能です。皆さんの多くはその才能を完全に捨ててしまっている。ドクターと同じくらい、冷静で機械的なんです。
・アクションを自分にとって大切なものにできますか? それができないなら、あなたの魂の中でいったい何が大切か、自分に尋ねてみなさい。
・まずアクションから始めなさい。演劇は物事を説明することではありません。精巧に磨き上げるべきアートです。
<CLASS11 行動に理由づけをする>
・セーターを脱ぐのは「快適になりたいから」というよりは「暑いから」です。しかし、「すごく暑いわ」というよりは「ブラウスがべたべたする。お風呂に入って着替えなきゃ」の方がもっといい。ポイントは素朴な言葉を使うことです。「行動しなきゃ」と思える言葉を選びなさい。
・人間の価値を測るのは、その人が誰であるかではなく、何をするかです。それが成功の秘訣。行動以外のものは全部、自慢や傲慢、うぬぼれでしかありません。
<CLASS13 アクションにサイズを与える>
・人生の意味を高いレベルに引き上げること。ちっちゃく縮小してしまったり、質を落としてはいけません。今あなたの目に見えていることにもっと大きな意味を探し求めてください。
・他人を批判したり見下したりすると、自分自身が小さくなるだけ。私達の目標はサイズを大きくすることでしょう。他人の粗を探すと逆方向に行ってしまいますよ。
<CLASS14 テキストを理解する>
・ドラマにリアリティを追求するなら、プロット(筋)よりあなた(の演じる役)の生き方を伝えようと努力しなさい。
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プライドを持ちなさい、職業としての役者を自覚しなさいという軸があるので格好いい。役者以外の仕事にも通じる理念がある。多分直で指導受けたらすげ〜〜怖くて泣くと思うけど。
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演劇に少しでも関わる人は一度でも読んでおくと参考になる部分が必ずあるのではと思いました まるでほんとうに授業を受けているような臨場感 教えることも軍人の心も演劇的な共通点がある 他にも色々、この先も覚えておきたいなということがたくさんあり、読めてよかったです
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英語版も読んだが日本語版で再読。ステラ・アドラーが教えていた当時のアメリカ文化、社会に対する言葉が、今の日本人にもそのままそっくりあてはまる。軍隊や階級など日常避けがちな話題だが、そこから演技術、人間、演じる側の品位についての視点を与えてくれる。最初の一章目でまず姿勢を正したくなる。