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主人公が小学生の女の子にしてはあまりにも筒井康隆なのは置いといて。
面白くて考えさせる真っ当なジュヴナイルです。
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今よりもちょっと未来、人々が自分のことしか考えなくなってしまった、暴力と荒廃した雰囲気に支配された世界が舞台。幼い頃犬に噛まれて左腕が不自由になってしまった少女、愛だが、彼女の左側にはいつも彼女を守ってくれる存在が居た。小学生の少女の成長を描く超正統派のジュブナイル。大人になると言う事は、なにかを失っていくことでもある。それは果てしない夢であったり、途轍もない超能力であったり、魔法のような冒険の日々であったり…大人になりたい子供と、子供に戻りたい大人。大人になる事、変わってしまう事は果たしていい事なのか、それとも悪い事なのか。我々は、そんな日々を今日も過ごしていく。劇画・オバQを思い出した。
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表紙とタイトルから、少女と犬の交流をメインにしたよくある「泣かせてやろうか」という意図がプンプン匂う話かな?と思ったんですが、あらすじを見るとどうもちょっと変わった雰囲気だったので読んでみました。
幼い時犬に噛まれたことから左手が不自由な小学生の「愛」が主人公なんですが、犬に噛まれたことによって後遺症が残ってしまったけれども、それはそれとして変わりなく犬を可愛がる主人公に共感しました。
ただ、小学生にしては考え方がしっかりしすぎな印象でちょっと違和感・・・
子供が、大人になる過程で得るもの・失うものを、テンポ良く読みやすく描いていると思いました。
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『旅のラゴス』の少女版といった趣。優しい気持ちになれる。中学生くらいに読んで欲しい。日本、ちょっとは良くなるんじゃないかな。
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重くて深い。心のつながりというものを考えさせられました。現実と非現実の狭間のような世界観に引き込まれる感じもありました。
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ジュヴナイル。10代の若い人達に読んでもらいたい。私にはちょっと幼い感じでした。女の子の成長が、短い中にしっかりと
書かれている。
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左腕が不自由な女の子、月岡愛が、父を探して冒険していくファンタジー。暴力が、銃や殺し合いが、はびこる世界で、いつも愛の左側には愛を守る世界が繰り広げられる。愛犬デンがご隠居さんがサトルがその他いろいろな人が或いは犬が。みんなそれぞれの特徴があって読み手をあきさせない。少女から女性への導入は、失恋が表にでることじゃなく犬の言葉がわからなくなるということで描かれている。泣き虫だけど何があってもあきらめない月岡愛が魅力的だ。
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自分のひだりがわを守ってくれる人を探して生きているのかもしれない。
成長することは失うことへの虚しさを噛み締める勇気が私にもあればいいなと思いました。
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一度読み始めるとページを捲る手が止まりませんでした。
それほど面白かった。
暴力が支配する無法の世界。
いつかこの世界もそうなってしまうのではないだろうか。
そんな中で心優しい人々に助けられながら生きる少女。
荒んだ世界の中にある優しさに感動します。
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小気味いい話だった。わたしのグランパ系だなぁ。
でもどちらが好きかと言われれば、圧倒的にこっちに軍配を上げるわ。今まで読んだジュブナイルで一番面白かったんじゃないか?
青少年向け!みたいなのは少し苦手なんだけど、本作は全然いけた。
ジュブナイルのお手本のような落とし方等を見ても、よく考えられてると思うわ。あんなおっさんなのになーw 明らかに同じ作者と分かる作品群なのにディティールが多彩で飽きないのが魅力だ。
4にしようかと思ったけど、最後の爽快感と喪失感が良かったので5で。
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筒井康隆作品はもっと沢山読んでる気がしてたんだけど
実は「男たちのかいた絵」と「時をかける少女」、それから以前レビューに書いた「家族八景」しか読んだ事がありません。
何で読んでると思ってたんだろう??
好きだから?(笑)
愛のひだりがわ、というと昼ドラのタイトルか何かという気がしてしまうんだけど、
左手の不自由な「愛ちゃん」と、いつも愛ちゃんを守るように左側にいてくれる心の優しい人たちの、愛ちゃんのお父さんを探す長い旅に出る…という物語。
途中で色んな災難に見舞われ、そのたびに結構思い切った行動で乗り切っていく愛ちゃん。
その精神力の強さには脱帽です。
時々「ちょっとそれはやりすぎじゃ…」
と思っちゃうところもあったけどw
「ファンタジー」を現代に置き換えるとこういう事になるのかも。
そう、これは100%のファンタジーです。
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久しぶりの筒井康隆!
主人公愛ちゃんは父親を探しにひとり旅に出て、息子の嫁に居場所を追われているご老人・詩の才能豊かな主婦・ずっと愛を見守ってくれるサトルや犬のダンとデン・両親を殺した暴走族のリーダーになった歌子・出版社の人々etc.、バラエティ豊かで心根の温かい人々に守られながら影響を受け月日を重ねていく。
ジュブナイル系と思って侮るなかれ、作者からの説明や心理描写の押し付けが(多分意図的に)少なく、さらさらのスープのごとく進む展開の中で、読み手の想像欲求は否が応にも駆り立てられる。そうしている内にすっかり小説に丸め込まれた様に愛ちゃんやその他愛ちゃんをサポートする登場人物に感情移入していって、自分なりの解釈が楽しくなってくる。
最後、愛ちゃんのストーリーを通しての成長が喜ばしくもある反面切なくて、胸がつまるのです。
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犬 想像しましょう てか安易に分かりやすさを求めてるものが多いのは気のせい? 分かりやすさ≒ユーザーが求めるもの てか消費者を「ユーザー」とか「生活者」って言い換えるだけで悦に入ってるやつって何なの 自分もですが ジュブナイル おじいさん 愛の左側にいるものの変化と愛の成長 だけじゃねくて周囲の変化 レストラン
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映画化してほしい…と思っている作品の一つです。
キャラクターが魅力的で、筒井色もそれほど濃くなく、非常に読みやすい作品だと思います。
愛が本当にいい子で、かわいいのです。
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人に支えられて助けられて成長していく
成長は人との別れを作り、
その別れがまた人を成長させる
出会いと別れの繰り返し