紙の本
誰が主役?
2018/11/10 12:48
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投稿者:yesロンリーハート - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーは2段階構成。今起きた事件が、昔時効成立となった誘拐事件が関係しているというもの。現在の捜査と、当時の時効成立寸前の回想からの2段階構成になっており、読みごたえあり。結局、誰が主役なのだろうね?
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投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品のような一見別の事件のよう見えて実は繋がっていて、次々パーツがはまっていくような物語が大好きです。とても読み応えがありました。
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
40年前に未解決のままになってしまった少年誘拐事件。その後、被害者の少年の父親が殺害されて発見される。
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清々しいほど直球勝負のタイトルと内容が嬉しい。交錯する平成の刺殺事件と昭和の未解決死体遺棄事件、平成と昭和の刑事は威信をかけて真相解明に奔走する。逆境でも折れない昭和の刑事(デカ)魂が導き出した三つの《筋読み》、一体どの筋が【真犯人】へ辿り着くのか?二度の敗北を喫した県警だが、その敗北は決して無駄ではない。その意地と執念を受け継ぐ者達も決して諦めはしないからだ。積み重ねた軌跡が時を経て実を結ぶクライマックスには胸が熱くなる。今年を以て平成も終わりだが、三時代に跨る刑事ものが読める日も遠くないのだなぁ…と。
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王道の警察小説。地道な関係者へ聞き込み捜査を積み上げる中で、真犯人を追求して行く。ラストに大きな驚きはないが、静かな余韻が残る作品。
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WOWOWでドラマ化された作品。
ドラマを見る前に読みました。
3つの時代を行き交い、展開も早く最後までひりひりする内容で
一気に読んでしまいました。
まさにこれぞ誘拐サスペンスの王道というべきおもしろさ。
それとなじみ深い静岡県の市町が舞台になっているので
だいたいあの辺だなぁ~とか考えながら読めました。
富士山が頻繁に出てくるのもいいですね。
結末も意表をつくもので、スカッと楽しめました。
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誘拐事件を軸にした警察小説。久しぶりに本格サスペンスを読んだという感じがした。
殺人事件の被害者がすでに時効になった誘拐事件の被害者家族であったことが発覚して
その時効事件を追求していくことになる。
またその誘拐事件は時効寸前に再度大きな捜査がされるが…
という二重三重の時間の巻き戻しや、児童虐待などの問題。そして当然警察小説として、事件自体とは関係ない組織の問題、組織内の上下関係なども絡み、事件を複雑にしていく。なかなか読み応えのある作品である。
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『誘拐児』に続いて翔田作品、2作目。
少年は、まだ、冷たい川底にいる...
昭和49年8月、誘拐された男児の遺体が発見される。
時効を1年後に迎えた昭和63年7月、静岡県警は、特別捜査班を編成し、再捜査を開始する。
そして、平成27年8月、男児の父親が遺体で発見される。
複雑に絡む3つの時間軸のいたるところに、伏線が...
二度の敗北を喫した静岡県警は、三度目の捜査で、『真犯人』を探し出すことが出来るのか?
二転三転するストーリーに、ハラハラドキドキの連続です。また、関係者の『業』に、辛くなりますね。
しかし、40年をかけた多くの刑事たちの想いが叶い、最後に本当の真実に行き当たる場面は、感動必至です。
別の翔田作品も、読みたいと思います。
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昭和63年の場面か平成27年の場面かを意識しながら頭を整理して読み進めました。
子供の死因がこの物語の内容、展開に合致していないように思われます。
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40年前に迷宮入りとなった、少年の誘拐殺人事件。その被害者の父親が、今度は殺害されて発見される。その現場の様子、聞き込みなどから、40年前の事件の真相が見えてくる…という刑事もののお話。
40年前の事件、時効直前に警察の威信をかけた再捜査、そして現在の事件という3つの時間軸で話が進んでいく。犯人は誰か、という推理小説というよりも、それぞれの時点での刑事たちのプライドをかけた捜査、事件への思い入れ等が、様々な個性の刑事たちの言動で浮かび上がってくる、人間ドラマだった。横山秀夫さんみたいな男くさい小説。
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平成二十七年八月、東名高速道路の裾野バス停付近で、男性の他殺死体が発見された。裾野警察署の日下悟警部補は、被害者・須藤勲の長男・尾畑守が昭和四十九年に誘拐されていたことを知る。犯人は身代金受け渡し現場に現れず、守は遺体となり東京都大田区の多摩川で発見された。未解決となったこの事件については、時効直前の昭和六十三年に再捜査が行われていた。日下は、再捜査の陣頭指揮を執った重藤成一郎元警視に協力を願い出る。四十一年の時を超え、静岡県警の矜持を賭けた三度目の誘拐捜査が始まった。
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とある殺人事件が、41年前の誘拐殺人事件の関係者
だったことから誘拐殺人事件についてもふたたび
捜査されることに。
誘拐殺人事件については時効前に再捜査がされていた
その内容が半分以上となっている
再捜査の流れと結末、そしてそれに絡む殺人事件の行方
とても楽しめました
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誘拐事件がテーマの作品は多いですが、本作は刑事の地道な捜査をメインに描いた堅実な作品です。
少年の誘拐事件、その14年後そして現在(と言っても少し前になりますが)と3つの時代をまたいでのストーリーです。
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誘拐殺人事件の新聞記事に導入され、場面は現代へ移る。2人の刑事に事件の一報が入り、急行した現場では1人の高齢男性の刺殺体が。取調を進める中でかつての事件の遺族であった事がわかり、風化しつつあった事件との関連が紐解かれていき、錯綜する思惑の中時効を迎えた事件の最後の一手を打つ事となった。
娘が結果的に事件の真相を掴んだ事で、遅かれ早かれ真実は明かされていたと思うとやや肩透かしを食らった気はする。また、どんでん返しを期待していると少し物足りないかもしれない。
無謀に思われた捜査の中でもう一歩の所まで辿り着いた刑事達への手向けとなった第6章には心震えた。
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一つの誘拐殺人事件を2回取り上げ、そして3回目に解決するストーリーはなかなか面白かった。
犯人像はある程度早期に予想されたが、その解決までのストーリーは、満足できる内容だった。